日本一のご来光 富士登山


これまで登山など経験のなかった私が登山に至った要因はやはり海外旅行でありました。

海外への旅行を通じて、さまざまな文化や人々との出会いがあり、異文化、異人種への考え方も大きく変わってきました。

しかし、自らがすんでいる日本をどれだけ自分自身知っているか、外国人からみた日本というのはどのような感じなのかを考えるようになってきました。

そんな時の友人の一言「富士山は一生に一度は上るべき」から、この目、この足で日本の代表的な象徴である”日本一高い富士山”に挑戦しようとしたのがきっかけでした。


登山上のご注意

●合目ってなに?

道標に米をパラパラと落としながら登り、一合なくなったところで「一合目」、二合なくなったところで「二合目」とした説や夜間登山の際に、ランプの油が一合なくなったところを「一合目」とした説など「合目」の説はいろいろあります。そのうち最も説得力があるのが、山麓から山頂までの様々なルートに共通 の目安をつけるため、傾斜やかかる時間を加味して、難易度を計ったという説です。
持ち物


ご来光朝5:00頃到着を目指し、五合目にある五合園レストハウスより登山開始。

五合目付近はまだまだ砂地が多い登山道でした。噂通り遠くからの富士山と近くからの富士山全く雰囲気が違いました。

六合目から一時間くらい登ると七合目(標高2,700m)が見えさらに、七合目からさらに1時間30分くらい登ると八合目(標高3,020m)が見えてきました。 ここまで来ると植物の姿が見えなくなり、山肌が植物から溶岩に変わりました。

ここら辺はまだまだジグザグな登山道が続き、八合目まではかなり険しい道でしたが、山小屋が続くので山小屋で休憩しながら登ることができました。

今回の登山では、八合目付近の山小屋で仮眠をとりました。朝の5時には山頂で”ご来光”をということで登山を開始したため、夜の10時頃山小屋に到着したため、約1.5時間程度しか仮眠の時間がありませんでした・・・

八合目付近では大きな岩場が続き、また非常に範囲が広く道も険しいため 山小屋を目安にこまめに休みながら登りましたが、非常に体力消耗が激しい状態でありました。

     
   
     

高度が上がればあがるほど空気が薄くなり高山病の原因となります。私自身若干寝不足などが原因かと思われる軽い頭痛がありましたが、登山中はできるだけ大きく呼吸(脳に酸素を送る)をするということを行っていましたのでまだ症状が軽かったのだと思います。頂上に近づくにつれ(九合目付近)、また砂地となって歩きやすくなってきましたが、そのころには体力的に限界・・・・

「なぜこんなつらいことをしているのだろう・・・」と後悔にまでなるようなくらいの時間帯がありました。

山頂が見えてからは特に長かったように思いました。直線的に山頂まで登るのではなく、100m進むのでも左右に大きく振られながら進むような登山道になっており、全く前進しているような気がしない、進んでも進んでも到着しない・・という感じが疲労を増進させたのでしょう。しかも、富士山登山道での渋滞・・・。この時期(8月末頃)、登山ツアーが増えるため登山道が渋滞するのです。そういった状態であるため、全く自らのペースで登山できないのもペースが乱されるため疲労が大きくなってきたのだろうと思われます。

登山とは、やはり自分との勝負でした。そしてようやく到着したのです。

山頂には”ゲストハウス”がずらっと並んでいました。しかし山頂は本当に寒い・・・

山頂の郵便局が浅間大社奥宮の左側にあり、速達、書留、小包以外の普通 郵便物と電子郵便(レタックス)を取り扱っています。切手・ハガキの販売もしていて、郵便物には富士山頂と書かれた風景印を押してくれるので、暑中見舞を富士山頂から出せば、良い記念になるとおもいます。このころには山頂NTTも開設しているので、登頂の喜びを電話で伝えることもできます(例年7月10日から8月20日まで)。 でもご来光の時間は皆さん就寝中・・・

また、富士山の山頂部分では、(お鉢またはお釜と呼ばれる)の噴火口を見ながら時計回りに一周する「お鉢めぐり」ができます。
火口の直径は約600mで、歩行距離は約3kmです。山頂には3,776mの剣ヶ峰をはじめ雷ヶ岩、白山岳、久須視ヶ岳、大日岳、伊豆岳、成就ヶ岳、三島岳の8つのピークがあります。
この8つの峰を「八葉蓮華」(釈迦が座るハス)に例えて「お八葉めぐり」と呼ばれたといわれています。
その後、富士山の形が鉢のようなので、「お鉢めぐり」となったといわれています。

この年2ヶ月で約5日くらいしかきれいにみることができなかったという”ご来光”を望んだ後、下山することとなった。

下山は登山よりも大変でした。登りよりも下山の方が足に負担がかかるため関節やつま先が痛くなって、とてもつらかったのが印象に残りました。ステッキなどを使って、膝に衝撃がかからないようにして下りるのが良いようです。

 

待ちに待ったご来光







一部お見苦しい箇所があります・・・

 

本情報は、平成15年8月現在の情報です。

<関連サイト>

富士吉田市 富士山登山学校ごうりき web3776〜富士山情報〜
あっぱれ!富士登山    
     

 


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