製作してみたら、当初考えた回路とは、若干違ったものが出来上がってしまいました。電源トランスをきちんと測定しなかったために、出力段の電圧が足りないままで、動作しています。いい音で鳴っていますし、問題はないのですが、もう一度、設計から考え直してみました。 以下は、前の製作方針を修正し、6BM8を130V、38mAで動作させようというものです。 |
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【動作の構成】 【初段】 「私のアンプ設計マニュアル」によれば、上側の球の負荷抵抗値は、 負荷抵抗値 = 28K + ( 4.3K × 60) + 2K=288k 次のとおり、225Vのところから290Kのロードラインを引いてみます。 |
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【出力段】
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【電源部】 出力段の電圧が90V以上になるので、80Vのヒーターバイアスをかけることにしました。
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【修正後の回路図】 修正後の回路図と実機での電圧測定値です。ほぼ予定通り動作しています。初段のカソード抵抗を何本か拾い出し、あらかじめテスターで測定し、できるだけ抵抗値を揃えました。抵抗値の差を10Ω以内くらいまでに揃えれば、大体、左右の電圧は揃います。 普通、超3結アンプは、初段カソードに、半固定抵抗を追加して、左右を揃えるのが一般的です。
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・最大出力 3.3W(クリップ前 1.2W) ・DF 1.4 ・残留雑音 1.31mV ・周波数特性 |
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