6BM8シングル-ロフチン・ホワイト-製作記

 回路は、「春日無線6BM8シングルアンプ-長島勝氏設計」をベースに、「おっ君のウェブサイト-複合3極管6GF7A使用シングル・ステレオアンプ 設計編 」のHPを参考にしました。
 また、「CircuitMaker2000Trial」というフリーの回路シュミレーションソフトで、大体の傾向をつかみました。しかし、6BM8の適切なSpiceモデルがなかなか手に入らないため、「大体の傾向」をチェックするということしかできません。しかし、回路シュミレーション自体、かなり面白いものです。

 当初、「私のアンプ設計マニュアル」を参考にロードラインを引いて、回路図を作ってみました。それに従って部品を決めてましたが、購入するときに、電源トランスを間違えてしまったり、ちょうど当てはまる部品がなかったり、知識不足が重なり、そのとおりにはなりませんでした。逆に出来上がったものを参考にロードラインを引きました。これでは、回路設計ではないですね。

 では、回路を簡単に説明します。簡単にといっても、これ以上に詳しく説明できる知識はありません。

 2段目:バイアス抵抗は4Kにしました。これで、約35mAが流れます。当初は「春日無線6BM8シングルアンプ」と同じようにするため、2kで、55mAくらいで考えていました。
 しかし、ノグチPMC-100Mという電源トランスを間違えて購入してしまいました。これは、電流容量が100mAしかありません。「春日無線6BM8シングルアンプ」と同じでは、150mAくらい必要になり、容量が足りなくなってしまったためです。4kにして、全体で、80mA程度に抑えました。
 2段目:PG帰還はありません。「春日無線6BM8シングルアンプ」では、910KのPG帰還をしていましたが、よくわからないので、はずしました。無帰還アンプです。
 910KのPG帰還をそのままつなぐと、プレートの直流がそのままグリッドにかかってしまいます。デカップリング回路の抵抗を300Kくらいにすると動作します。しかし、あまりいい音にはなりませんでした。
 0.1μ程度のコンデンサと910kの抵抗を入れればいいのかもしれませんが、特に必要もないし、よくわからないのでやめました。
 今の状態で十分にいい音を出しています。

 出力トランスは、「春日無線6BM8シングルアンプ」と同じように、出力トランスを逆につなぎ、1次側2KのところからUL接続しています。

 2段目:30Kは「2ユニット目のグリッドに高圧がかかるのを軽減するためのブリーダ抵抗(おっ君のウェブサイト)」だそうです。20〜30k位で全体の回路が上手くおさまるので、30Kにしました。
 また、1段目への電源供給回路の68Kも、1段目と2段目のバランスがとれるところということで68Kにしました。この時に「CircuitMaker2000Trial」は、役に立ちました。回路全体の傾向が大体つかめます。

1段目:「春日無線6BM8シングルアンプ」とまったく同じです。