地質時代の区分と氷河期
累代 開始年代(年前 氷河期 概要
顕生代 新生代 第四紀 完新世 1万1700年 最終サイシュウヒョウ 人類の時代。更新世末に、大規模な絶滅。氷期と間氷期の繰り返し。
更新世 259万年 氷河期 大規模な氷河。日本海が拡がり、弓状の日本列島となる。
新第三紀 鮮新世 533万年 パナマ地峡形成、ヒマラヤ山脈上昇、寒冷化、氷床発達。ヒトの祖先誕生。
中新世 2303万年 海と陸の生物相はより現代に近づく。アフリカがユーラシア大陸と繋がった
ことで両大陸間の拡散。インド大陸衝突。孤立している南アメリカとオース
トラリアは、異なった動物相。日本海となる地溝帯が細長い海となり島(古
日本列島)が誕生。
古第三紀 漸新世 3390万年 大規模な海退。哺乳類の進化・大型化。日本列島に当たる部分は大陸の
一部、後に日本海となる地溝帯が拡大。
始新世 5580万年   現存哺乳類のほとんどの目(もく)が出現。
暁新世 6550万年 アフリカと南アメリカは完全に離れ、アフリカと南極大陸も大きく離れてい
た。ヨーロッパと北アメリカはまだ陸続き状態であった。インドは巨大な島。
絶滅した恐竜の後の哺乳類、魚類の放散進化。植物は、白亜紀に引き続
き被子植物が栄え、この時代にほぼ現代的な様相。
中生代 白亜紀   1億4550万年 ジュラ紀から白亜紀の境目に大きな絶滅などはなく、白亜紀も長期にわた
り温暖で湿潤な気候が続いた。恐竜の繁栄と絶滅。哺乳類の進化、真鳥
類の出現。後期にかけて各大陸が完全に分かれ配置は異なるが現在の
諸大陸の形になる。末期に小惑星の衝突によると想定されるK-T境界の
大量絶滅。
ジュラ紀 1億9960万年 パンゲア大陸がローラシア大陸、ゴンドワナ大陸へ分かれ始め、後期には
ゴンドワナ大陸も分裂を開始。絶滅を生き残った恐竜が栄えた。被子植物
の出現。有袋類、始祖鳥出現。ジュラ紀は現在より高温多湿で、動物・植
物はともに種類が増え、大型化していった。
三畳紀 2億5100万年 カルー氷期  パンゲア超大陸、平原化、砂漠化。気温上昇、低酸素化。恐竜の出現。紀
末に76%が大量絶滅。
古生代 ペルム紀 2億9900万年 ユーラメリカ大陸とゴンドワナ大陸が衝突し、さらにはシベリア大陸も衝突し
パンゲア大陸へ。単弓類の出現。紀末に95%以上の生物種が絶滅。P-T
境界(ペルム紀と三畳紀)
石炭紀 3億5920万年   ゴンドワナ大陸、ローレンシア大陸、バルチック大陸、ユーラメリカ大陸。シ
ダ植物の繁栄、昆虫の繁栄、爬虫類の出現。
デボン紀 4億1600万年 アンデス−サハラ氷期  両生類の出現、シダ植物、種子植物の出現。紀末に海洋生物種の82%が
絶滅した。
シルル紀 4億4370万年 昆虫類や最古の陸上植物が出現
オルドビス紀 4億8830万年   オウムガイの全盛期で三葉虫のような節足動物や筆石のような半索動物
が栄えた。甲冑魚のような魚類が登場。紀末に85%の種の大量絶滅。
カンブリア紀 5億4200万年 海洋が地球上のほぼ全てを覆い尽くす、動物門のほとんどすべてが出現し
たと考えられている。「カンブリア爆発」と呼ばれる急激な生物多様化。
原生代 新原生代 エディアカラ 6億2000万年 多細胞生物の出現。紀末に大量絶滅。
キオゲニアン 8億5000万年 スターティアン氷期 漂礫岩堆積物はクリオジェニアンに低緯度だった地域にも発生していたこと
とマリノア氷期 から、海洋が深くまで凍りついた「スノーボールアース」現象が起きた。
トニアン 10億年   ロディニア超大陸の分裂開始。
中原生代 ステニアン 12億年 ロディニア超大陸の形成。
エクタシアン 14億年
カリミアン 16億年
古原生代 スタテリアン 18億年 大陸がはじめて安定した。最初の超大陸(ヌーナ大陸)出現か? 光合成に
オロシリアン 20億5000万年 よりエネルギーと酸素を作り出す微生物、シアノバクテリアの繁栄。大部分
リィアキアン 23億年 ヒューロニアン氷期 の嫌気性微生物の消滅。真核生物の出現。
シデリアン 25億年  
始生代 新始生代   40億年   初期に細菌の祖先と古細菌類の祖先が誕生し、全生物の共通祖先が現
中始生代 れたと推定されている。藍藻(シアノバクテリア)の出現。始生代の微生物
古始生代 の化石(en:microfossils)がいくつか報告されている。
暁始生代  
冥王代     46億年 地球誕生、月の形成(ジャイアント・インパクト説)、隕石の後期重爆撃期。
地殻と原始海洋ができ、有機化合物の化学進化の結果、最初の生命が誕
生したと考えられている。40億年前の岩石や44億年前の結晶が見つかっ
ている。