をもとめて5000キロ!!

第2話

 〜かにの日


9月11日(火) 難民キャンプの一日

 難民キャンプの朝は早い。雨音で目を覚ますが、他の2人はまだ寝ている。
特にやることもなく食べるものもないのでもう一度寝ることにする。2時間ぐらい眠った頃だろうか、空腹のため目を覚ます。しかたないので起きてコーヒーを沸かす。しばらくすると2人も起き3人でボーッとしながらコーヒーを飲む。やがてキャンプ場の管理人がやってきてこれから台風がやってくることを教えてくれ、良かったら今晩もこのバンガローを使っていいと言ってくれる。ただし、テントをたたみバイクを安全な場所に移動することが条件だ。
なんでも過去に台風で木が倒れテントやバイクを直撃したことがあるらしい。3人ともすぐに「もう一泊お願いします」と答え、甘えついでに荷物用にバンガローをもう1つ貸してもらえないか交渉し隣りのバンガローを無料で借りることに成功する。
ついでに近所に出前をしてくれる店はないか聞いてみるが予想通りそれはなかった。しかし、バイクで5分くらいの所に食堂「おたふく」があることを教えてくれる。相変わらず外は大雨が降っている。
 雨が少し小ぶりになったところでT君のタープとして役に立たなかったブルーシートを荷物用に借りたバンガローの床に敷きその上に濡れた荷物やテントをほうり込みバイクを安全な駐車場へ移動する。
撤収作業が一段落してバンガローに戻ると空腹であることを思いだす。K氏がじゃんけんでまけた奴が買出しに行こうと提案するが、言い出しっぺのK氏も含めみんながじゃんけんをしようとしない。しかたなくコーヒーやインスタント味噌汁で飢えをしのぐが、やはり限界はある。結局みんなで買出しに行く事にし、ついでに管理人さんから聞いた「おたふく食堂」で昼食を食べることにする。
 雨の屈斜路湖畔
 カッパを着込み俺が先頭で出発する。しかし、行けども行けども「おたふく食堂」は出てこない。するとK氏のVTR250がクラクションを鳴らしながら俺を追い越し止まる。それに従い他の者も止まりK氏の元へ集まる。「おかめ食堂」っていうのがちょっと前にあったけどそれじゃないか?とのこと。確かにそうだ!と全員意見一致でUターンし「おかめ食堂」へ突入したのであった。

 のれんをくぐり、おばちゃんが切り盛りしている10人もはいればいっぱいになる小さな店内に入る。メニューは醤油味と塩味の各種ラーメンとライスとビール等飲み物が数種類と簡単である。俺は塩ラーメンとライスを注文した。T君は忘れたが、K氏は塩チャーシューの大盛を注文した。もちろんビールも注文する。
 ラーメンができるまでの間、店内のテレビを食い入るように見る。ブラウン管の中では関東地方の台風15号による被害が次々と映し出されている。そして3人は沈黙のまま目を合わせ無言のままうなずくのであった。
やがて注文の品が運ばれてきた。そこでちょっと気が着いたのだが、普通の塩ラーメンの俺と、塩チャーシュー大盛のK氏のチャーシューの量がなぜか同じである。がっかりさせてはいけないのでこの事はK氏には黙っている事にする。(後で聞いたら彼も気が着いていたようだ。)ちょっとラッキーな気分で空腹を満たし、キャンプ場に帰ってもする事がないので店内の週刊誌などを読み時間を潰し、しばらく休息の後、雨の中を買出しに出発する。野菜、肉、酒など食料を買い込みバンガローに戻る。心なしかみんな笑顔だ。やはり食料があると心にゆとりができるらしい。

その後、日が沈むと宴会が始まったのは言うまでもない。

9月12日(水) 台風上陸

 風の音で目が覚めしばらくボーッとしながら携帯のメールをチェックするとアメリカでテロ事件が起きたというメールが2件ほどきていた。
気になったので携帯のネットで詳細を調べてみてあまりの規模の大きさに驚き、ラジオのスイッチを入れるが電波の状態が悪くノイズだらけで聞き取れない。
やがて管理人の奥さんがやってきて台風が上陸して午後6時頃に温帯低気圧になるらしいと伝えると、そそくさと引き上げていく。外は、雨は少ないが風が強い。

 やることがないので、昨日買出しの時に買ったBE−PAL・10月号を読む。すると記事の中に去年の有珠山噴火の後を見学できるコースのことが載っている。 ありゃ〜 この前、洞爺湖に行った時にこれを知っていれば〜とじたんだをふむが手遅れである。さらにページをめくっていくと「混浴美女秘湯めぐり」なんて記事がある。どれどれと目を通すとなんと今俺たちがいる和琴温泉ではありませんか!。なんてタイムリーなんだと感心しつつK氏に「ここ載っているよ」と見せる。すると「こんな美人、どこにいるんだ〜」とブーイング。そう言われれば、確かにそうだ! 
しばらくして、雨が小降りになったところで温泉に美女を求めて3人で出撃する。でも、やはりこの台風の中で露天風呂に入っている人はいない。

 和琴温泉を貸し切る避難民達

 ボケーっと温泉に浸かっていると、いつのまにか雨は上がっていたがまだ風は強い。身体の芯まで温まったところで温泉から上がり、湖畔の土産物屋街をぶらぶらと歩くとそこに食堂を発見し、気が着くとのれんをくぐっていた3人であった。
各自好きなものを注文し、とりあえずビールで乾杯する。やはり風呂上りのビールは美味い!しばらくして注文の品が運ばれてくる。
今回も塩ラーメンとライスを注文した俺はK氏のカツ丼のカツがすごく美味そうに見える。それを察した彼はカツを一切れ別けてくれる。幸せである。

 満腹になったところで、今度は土産物屋の軒先を眺めて時間をつぶす。T君は初日の嵐の前に土産物屋を物色しすでに常連となっていたため、とある土産物屋のおやじと親しげに話し込んでいる。
そこで俺はアメリカのテロ事件のことについて聞いてみると「映画みたいで凄いよ」との答えにテレビが見たくなる。その後しばらく他の話題を談笑してバンガローに戻り、各自好き勝手なことをして時間をつぶす。

 やがて夜を迎え、残った食材でささやかな宴会を行なうが、疲労の為か昨晩のような盛り上がりはない。食べ物やアルコール類を消費し尽くすと、もう一度みんなで温泉に行き美女を探すが、発見されたのは大昔にもしかしたら美女だったかもしれない人が約一名、しかもこの人が温泉の中で石鹸を使うものだからお湯が汚れて気分が悪い。やがて彼女が去るとまたもや貸切状態になる。その後、バンガローにもどった。

明日の晴天を祈りつつ眠りにつく。


9月13日(木) カニの日

 今朝も風の音で目が覚める。窓から外を見ると雲っているが雨は完全に止んでいる。だが風は強い。
3人は台風一過で真っ青な青空を予想していたが期待は裏切られた。簡単に朝食を済ませ、濡れた荷物やテントを乾かし出発の準備を整えると3人で管理人さんに挨拶に行きお礼を言う。その後、T君が名残惜しそうに出発。
しばらくして俺も出発する。K氏はもう一泊して本来の目的である釣りを楽しむそうだ。こうして3泊4日のバンガロー避難生活にピリオドを打ったのである。

 今日の目的地は根室にあるライダーハウス「INDIAN SUMMER COMPANY」だ。ここに決めた理由はニュースをテレビで見たいのと、カニが低料金で食べられていいですよとT君、K氏の推薦があったからだ。R243で厚床方面を目指すが途中で給油に立ち寄ったガソリンスタンドのおじさんがエビを陸揚げしている漁港を教えてくれたので寄り道をすることにした。教えてもらった道を進むが、お目当ての漁港が出てこない。地図を見ても載ってない。しばらく探してみるが見つからずしょうがないので風蓮湖を見物して根室に向かう。

 根室市内に入りライダーハウス(以下RHと略す)を探すが道に迷い地図を見ていると通りかかった地元のおじさんが道を教えてくれ、無事に到着し受付をすませる。
 日没までは時間があったので荷物を降ろして納沙布岬に出かける。途中道沿いには自動小銃を持ったロシア兵の絵に「島は盗られた」と書かれた看板が所々にありなんとなく国境を感じた。岬では歯舞諸島や国後島が見えるかと思ったが天候が悪く残念ながら見ることはできなかった。
土産物屋を物色していると元気のいいおばちゃんが「タダだから これ、飲んでって〜」とカニが沢山入ったてっぽう汁をくれる。それをすすっていると昼食をとっていないことを思い出し、ついでに「カニ丼」を注文する。あたりまえだがカニかまぼこじゃなく本物のカニに異常に感激しお腹いっぱいになったところでRHに戻ると「お帰りなさい」と、感じのいいさわやかな男性が出迎えてくれる。彼はバイクが壊れてここに非難してきたらしい。北海道にきて4ヶ月になるというつわものだ。
話もそこそこにテレビのスイッチを入れニュース番組を見るとほんとに映画のような映像が・凄すぎる・・・・

 RHには10名ぐらいのライダー&チャリダーが集まっていた。夜7時になると1人一匹のカニ(注文した人だけ)がでてきてみんなで食べる。
俺の前で楽しそうにカニと一緒に記念写真を撮っている年配の人に声かけると、定年で時間ができたので80ccのスクーターで奈良県から来たとのこと。おまけに今日、孫が生まれたそうだ。それを祝ってビールで乾杯したのは言うまでもない。

 カニを食べ終わると先程のさわやか系の人とチャリダーの青年と3人で近くの銭湯に行き、帰りにコンビニで買い物をして戻る。その後しばらく情報交換や雑談をしてシュラフに入る。

昨日までとは違う人と同じ屋根の下で寝ることの不思議さを考えながら眠りにつく。


9月14日(金) スーパースターは足寄がお好き

 誰かのバイクのエンジン音で目が覚める。半分ぐらいの人が出発した後だった。今日は少し寝坊をしたようだ。
地図を寝ぼけ眼で眺め今日のルートを決める。とりあえず海沿いを走り白糠経由で上士幌方面ということでRHのおばちゃんに挨拶して出発。

 R44で釧路へ向かう途中、厚岸の道の駅に寄りこの前喰えなかったカキを食べることにするが時間が少し早かったので、まだレストランはどこも開店していない。しばらく道の駅内にある水族館や展望台で時間を潰し開店を待つ。やがてレストランが営業を開始するとすぐに店内に入り景色のいい窓際の席に着き「カキ五目丼」を注文する。しばらくしてそれが運ばれてきた。うん 美味い! 来てよかったと思ふ。

 釧路市街を通り過ぎ、またもや道の駅しらぬか恋問で休憩する。ここの裏にある恋問海岸が俺のお気に入りスポットになった。しばらくボーッとしていると昨夜RHで一緒だったあの定年のおじさんがいた。おじさんは出発するところだったので手を振って挨拶をし、俺も出発することにする。白糠からR392にはいり、適度なワインディングを気持ちよく流す、途中でまたもや小雨が降り出すが本別町に入る頃にはやんだ。そこからR242で足寄へ向かう。

 足寄の街中に入る頃には日も傾きかけていたので、今夜は足寄にある里見ケ丘キャンプ場を利用することにして買出しのため街中を目指す。 「め〜〜ぐ〜る〜 めぐる〜季節の中で〜♪」なんて口ずさみながらバイクを流していると「松山千春の家→」なんて看板が出てくるが無視して進むと街中を抜けてしまった。ありゃりゃである。 
しょうがないので次に出てきたコンビニで買出しをすることに・・・

 食料やビールをかごにいれ店内を物色していると片隅に「この中全品50%引きコーナー」を発見! ガサガサと物色するとなぜか、ウルトラホーク1号のメタルフィギアが、思わずかごに入れてしまったのは言うまでもない。

 買い物も終わりもう一度地図をチェックすると愛冠駅「愛の泉」とある。なんとなくそそる名前につられて行ってみる事にする。 そこはごく普通の無人駅であったが駅舎にはここを訪れた旅人のメッセージが書かれた落書き帳がありしばらくそれに目を通す。気になる「愛の泉」は駅前にある湧き水のことらしい。それは立派な屋根つきで周りの景色にあっていないと思うのは俺だけじゃないだろう。が、その水を水筒に汲み今夜の料理に使うことにする。

 キャンプ場に向かってバイクを走らせていると自衛隊の車両が沢山道端に止っていたのでスピードを落として様子を探ると、どうやら偵察用バイク(XLR)が事故ったようで1人の隊員が苦痛で顔を歪めていた。同じライダーとして止ろうかと思ったが他にも大勢の自衛隊員がいたのでそのまま通り過ぎることにした。

 キャンプ場に着き受付を済まし利用料を払うが、その料金が306円とずいぶん半端でおもしろい。誰もキャンパーはいないのでテントを絶好なポジションに張りキャンプ場を探索する。ハイキングコースもあり、薪になりそうな木も沢山落ちているが焚き火は禁止らしいのでちょっと残念だ。しかし、バーベキューハウスにコンセントを発見しすばやくバッテリーの切れかかった携帯電話を充電する。
その間にバイクで5分の足寄温泉に行き今日の汚れを落とす。ここは地元の人が銭湯がわりに使っている庶民的な感じがいい。温泉から戻ると2組ほどのオートキャンパーがその積載量&物量に物をいわせ立派なテント張り盛大にバーベキューの準備をしている。結局ライダーは俺だけのようだ。ちょっとうらやましい気分になりながら1人寂しく「愛の泉」で作った夕食を食べる。

 夜、寝ているとテントの周りでガサガサと物音がして目が覚めた。すると何か動物の影がテントに写っている。

猫か狐のようなので気にしないでもう一度眠りにつくが、なかなか寝付けない・・・


9月15日(土) 無料混浴温泉3連発

 日が昇る前に車の音で目が覚める。どうやら家族連れのキャンパーが来たらしい。テントを張ったり荷物を降ろす音が騒がしい。それにしても、こんなに朝早くから来るなんて凄い人たちだ。しょうがないので、俺も起きてだいぶ早い朝食を食べ出発の準備をのんびりとする。

 今日は待ちに待った糠平湖周辺の混浴温泉めぐりの日だ!
(北海道上陸の前からこれだけは絶対に外せないと心に誓っていた俺的にはビックイベント)
まずは「鹿の湯」をめざしR274を走る。しばらく走ったところで道道85号に入り、そして菅野温泉へ繋がるダート路へとバイクを進めカムイワッカのあやまちを繰り返えさないよう慎重に走る。やがて管野温泉に到着し温泉旅館の人に鹿の湯の場所を聞き、またバイクに乗ってスタートすると10分も掛からずに鹿の湯のあるキャンプ場に着く。

 タオルをもって温泉に行くと脱衣所には「衛生のため水着禁止」と嬉しいお言葉が!(カムイワッカもこうあって欲しい物だ) 湯船の方を見ると7人ぐらい(内女性2人)でブラシを持って掃除をしている。その姿を見ているとどうもボランティアでやっているようだ。面白そうなので俺も仲間に入れてもらいブラシでゴシゴシと湯船を洗い、エンジン付ポンプで湯船のお湯を抜き、底に溜まった砂を取る。しかしいくらやっても終わりが見えてこないので一組の若いカップルが帰ってしまった。う〜これでお姉ちゃんが1人減ってしまった〜と内心がっかりする俺であった。
他にも入浴にきて清掃中のため帰っていく人も多く改めてここは有名なんだなと実感。清掃の指揮をとっている人に聞くと、数日前の台風で温泉脇の川の水位が上がり水没して砂や枯葉などが湯船に溜まったので管理人に内緒で勝手に掃除を始めて徐々に人が増えたそうだ。

 やがて、汗まみれになり清掃が終わったが、湯船に湯が溜まるには時間がかかりそうだ。それでも30cm位、湯が溜まるとみんなで「一番風呂だ〜!」と温泉に浸かりながらビールを飲み、汗を流す。目の前には綺麗な女性が・・・ う〜〜ん し・あ・わ・せ!

 十分に満喫した後、さっき来たダートを戻り幌加温泉に向かう。途中ガソリンの警告灯がつきガソリンスタンドを探すがなかなか見つからない。やがてブスブスとガス欠末期症状と共に冷や汗がでてきたところでガソリンスタンドを発見!! 助かった〜

 給油後、少し走ると目的の幌加温泉に到着。駐車場で年配の夫婦が温泉に入る入らないと悩んでいたが、俺はその横を通り過ぎさっさと温泉に向かうとそこには誰もいなかった。服を脱ぎ2人でいっぱいになりそうな小さな湯船に入るが、熱くて入れない。あたりを見回すと脇の川から水を取っているパイプを発見しその先を湯船に入れる。しばらくしてちょうどいい湯加減になったところで、そのパイプを出そうとするとジョイント部分がポロッと外れてしまい焦る。それを直そうと素っ裸でパイプと悪戦苦闘していると視線を感じ、振り向くと若いカップルがこっちを見ていた。
 しばらく沈黙の後、彼らは元きた方へ戻っていったのである。遠慮しないで一緒に入ればいいのにとカップルの想いを無視して思う俺であった。
その後パイプも無事復旧しのんびりと湯船に浸かっているとさっきのカップルの男性が様子を見に来た。どうやら俺が出るのを待っているようだ。しょうがないので上がる事にする。服を着てバイクに戻るとカップルが入れ替わりに温泉に行く。
 しばらくして地元の人がやってきて「今、温泉誰か入ってる?」と聞いてきたので「アベックが一組いますよ 今がチャンス!」と答えると順番待ちをするようだ。そこで俺は次に予定している岩間温泉について聞いてみると、そこへ通じる道は台風のため土砂崩れで通行止めになっているとのことだ。残念ながら3つめの温泉はキャンセルとなる。台風の馬鹿野郎!

 しかたなく走り出すが行く宛てがない、天気予報では紋別方面は晴天と言っていたのを思い出し、三国峠を通り大雪湖を過ぎ層雲峡を抜けR273で紋別を目指す。浮島峠に差し掛かると雨が降り出すがすぐに止むだろうと思いカッパを着なかったが、これが大きな誤りであった。雨は止むことなくしとしとと降り続いたのである。結局、紋別に着く頃には全身ずぶ濡れになり「津軽海峡冬景色」を口ずさんでいたのであった。天気予報の嘘つき〜

 できれば道の駅「おっこべ」の無料宿泊所まで行きたかったが寒くて断念し、途中にあった紋別大自然ライダーチャリダー共和国というRH「はたの」に逃げ込むと、札幌からのライダー2人が同じように避難していた。バイクは建物の中にしまうことができたので荷物は降ろさず。貴重品だけ持って部屋に入る。中はストーブに火が入っていて暖かい。さっそく濡れた服を乾かしていると名古屋から来たという学生2人組も濡れた服を乾かし始める。やがて、このRHのオーナーのおっちゃんが缶ビールと焼酎を持ってやってきて自然と酒盛りが始まった。メンバーはオーナー、俺、札幌の2人、名古屋の2人、半住民(連泊者)3人の計9名だ。つまみはだれかが持っていたスナック菓子だけである。
 今日は朝食しか食べていないうえ夕食の買出しをしていないので結構辛い。そのうちおっちゃんが持ってきた酒がなくなると、どこからかテキーラや日本酒が出てくる。それをおっちゃんは容赦なく俺のグラスに注ぐ おかげで焼酎、日本酒、テキーラのジャングルジュースが出来上がり

悪酔いは必至な状態に突入しつつ夜は雨音とともに更けていくのであった。