| 愛をもとめて5000キロ!! | ||||||||||||||||||
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第4話 |
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9月21日(金) 休日
シュラフの中で頭痛のため目が覚めた。 RHを後にして、しばらくぶらぶらと市内を彷徨っていたが、これといったものがないので映画『千と千尋の神隠し』を見ることにし、たまたま放置自転車を調べていた警察官に映画館の場所を聞くと何件か教えてくれた。 映画が終わると少し遅い昼食を取ることにする。メニューはもちろん 帯広といえば「豚丼」である。豚丼といえば元祖豚丼の「ぱんちょう」らしいので、その店に行き店内に入ってビックリ!!凄い混みようだ。 こんちくしょうって感じでその豚丼を一気に食べる。豚肉は柔らかくて美味しい。この店がこれだけ混んでいるのも納得できる。さすが元祖である。 RHに帰ると、昨夜の料理でガスコンロのガスを使い切ってしまったので買いに行くことにし、バイクを道に出そうと押すと「バキッ〜 バリバリ〜」となにやら嫌な音がフロントからする。見てみるとFブレーキローターに取り付けた盗難防止用のディスクロックがカーボン製のFフェンダーを破壊していたのである。まったくもって、しおしおのパ〜である。普段は付けない物をたまに使ったのが失敗だった。トホホ・・・ 気持ちを入れ替えてホームセンターを探しに出発するが、いくら走ってもホームセンターは出てこない。 ホームセンターに無事到着しガスボンベを探すがなぜか置いていない。たまたま近くにアルペンがあったのでそこに行きガスボンベを1つ買い外に出ると、日は沈んでしまっていた。走り出すと風が昨日とはぜんぜん違っていた。初雪の影響か刺すように冷たくなっているのだ。明日からが思いやられる。 RHに帰ると前の歩道はバイクと自転車だらけで、俺のバイクを置くところがない。しかたなく少し離れたところにバイクを置き部屋に戻ると、これまた人だらけである。連泊者は俺を含めて4名、ライダーが愛媛からのアベックを含め4名、チャリダーが4名(内1人が女の子)の12名が今夜のメンバーだが、昨夜のように料理を作っての宴会は調理器具が人数に対応しきれないので中止することにし、連泊4人組は近くにある長崎屋に閉店間際の半額セールを狙って買出しに出撃した。 半額セールのおかげで夕食は豪勢にも寿司にありつくことができた。夕食を済ませると温泉に行き身体を温める。 |
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9月22日(土) 再会
朝早くチャリダー達の出発準備の音で目が覚める。 しばらくシュラフの中でウトウトした後、なんとなく起きていつものようにボーッとし、熱いコーヒーを入れ眠気をとりつつ、寝ぼけ眼で地図を見て今日の目的地を考える。とりあえず支笏湖方面を目指すことにした。 準備を済ますとみんなに挨拶をして出発する。R38を清水まで行き、そこからR274に入ってしばらく走ると清水ドライブインを見つけ、朝食を食べるために寄ってみる。少し時間が早かったのでレストランが営業しているか心配だったが、やっていたので店内に入り窓際の日が当たる暖かいところに座る。ここは「牛トロ丼」が名物だ。しかし、朝からそれはきつそうだし、連日のニュースは狂牛病を伝えているので少し迷うが、当たって砕けろ精神で「牛トロ丼」を注文する。 客がほとんどいなかったので、それはすぐに運ばれてきた。見ると温かいどんぶりご飯の上にハムの輪切り状のものが載っていた。写真で見たやつとなんだか雰囲気が違うが食べてみる。シャリッとした歯ごたえに「えぇ〜 凍ってるよ〜」と声には出さずに叫ぶ! 食べ終わってバイクに戻ると、またもや団体旅行のおやじ達がバイクの周りを囲んでいて質問攻撃をしてくる、毎度のことだがこの時が一番疲れるのである。しばらくしてバスの出発時間がくるとおやじ達は一斉にいなくなり、俺もスタートする。 日勝峠を過ぎR274をひたすら走ると日高あたりで雨が降り出す。その時タイミングよく道の駅「樹海ロード日高」があったのでとりあえず避難する。しばらく様子をみたが雨は止みそうもないので、走り出すことにしてバイクに戻りカッパを着ていると、昨夜RHで一緒だった愛媛のアベックライダーがいたのでこれかの予定を話していたら、「こんにちはー」と元気な声が聞こえてくる。振り向くと16日の晩に中川のキャンプ場で一緒だった、これまた大阪のアベックライダーがいた。 この時、アベック2組に囲まれ俺はうらやましいモードになっていく自分を感じたのである。その時、大阪の2人がキャンプ場ならともかく道の駅で再会するのはめずらしいから記念に写真を撮りましょう言う。なんだか林家ペー、パー子夫婦のようでおかしい。 大阪の2人は食事をするというので、また偶然の再会を約束してバイクを進めることにする。雨の中をひたすらR274を西に向かい、途中でR234に入り苫小牧に進路をとる。やがて雨は夕張を過ぎ、千歳市に入るころには止んだ。苫小牧市内にはいるとR276で支笏湖に向かうと、予想よりだいぶ早く目的の支笏湖に到着したので、もう少し足を伸ばして洞爺湖まで行くことにした。 R276で美笛峠を過ぎると道の駅「フォーレスト276大滝」が出てきたので、ここで昼食を食べることにする。食堂に行くと年配の団体が食券の自動販売機と悪戦苦闘をしていてまだまだ時間がかかりそうだったので、土産物売り場を眺めてからここの名物である1億円のトイレに行き用をたす。さすが金の掛かっているトイレだけのことはあってすごく広くて綺麗である。設備もすごい。トイレの入口にグランドピアノが置いてあるところなんて初めてだ! 食堂に戻るとすんなりと食券を買う事ができた。今回は無難なハンバーグカレーにした。これなら凍っていることは絶対にないだろうから・・・ 温泉に行くためにバイクを走らせるが寒くて帰りが心配になる。温泉はバイクで5分ぐらいかかると聞いたが10分走っても着かない。どうやら道を間違えたらしい。少し戻ってコンビニで聞くことにするが、こういう時に限って大勢客がいて店員は忙しくてパニック寸前、とても道を聞ける状態ではない。しかたないので近くにいた婆さんに聞くと今俺が引き返してきた道を教えてくれる。まったく???である。 無事、温泉につくと熱い湯で骨の芯まで温まる。風呂上りには冷たいビールを飲み休憩室でテレビを見ながら横になると、いつのまにか寝ていた。 目が覚め壁の時計を見ると8時45分だ。やばい花火が始まってしまうと、大急ぎでキャンプ場に戻ると、案の定花火は始まっていたのであった。花火を見ながら夕食を作るがガスコンロの調子が悪く苦労する。おまけに寒くてたまらない。 |
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| 9月23日(日) 再会 パート2 | ||||||||||||||||||
洞爺湖畔の朝は、のんびりと過ぎていく |
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日の出と共に目を覚ます。 いつものようにコーヒーを沸かしパンを食べ、荷造りをして出発。とりあえず前回見落とした有珠山の噴火後を見物することにする。 5分ぐらい走ると噴火口が見える場所に着き、あまりにも街中にあることに驚く。泥流の後もすさまじく多くの建物が当時のまま放置されていてその脇で地元の人が観光客に噴火当時の説明をしている。ひとしきり見てから、今度は山の反対側にある噴火口を見るためバイクを走らせる。10分ぐらいで到着すると、観光バスが沢山きておりすっかり観光スポットになっているようだ。 バイクを駐車場に置き、受け付けをして噴火口までの遊歩道を歩いていると、隣なりにどこかの団体旅行の若いバスガイドさんが歩いていたので、この噴火口のことをいろいろと聞き個人的にガイドをしてもらうが頂上に着くとバスガイドさんは本来の仕事に戻ったので、また1人寂しく観光をするのであった。 |
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有珠山噴火の泥流で破壊された建物 |
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バイクに戻ると地図を広げこれからの行き先を考え函館方面にするか、積丹方面に行くか迷う。結局、残りの時間と予算から函館方面はパスして積丹方面へ。 R230を札幌方面に進み、留寿都村で道道66号でニセコを目指す。途中、真狩村に入ると「細川たかし記念像」の標識が出てくる。面白そうなので寄ってみる。 そこは川沿いの綺麗に整備された公園に「細川たかし」の銅像があるのであった。しかもその銅像の横にはスイッチがあり、それを操作すると銅像が、ヒット曲を歌ってくれる仕組みになっている。 彼女達と別れ出発の準備をしているとハーレーに乗ったおやじ集団がやってきて、またもや質問攻めにあう。しかし、このおやじ集団はハーレーに乗っているだけのことはあり、今までのどのおやじ達よりも難しい質問をしてきて手強かった。ほんとにどうしてこうもBMWはおやじにモテモテなんだろうか? 鯉川温泉旅館に一歩足を入れると、なんだか懐かしい雰囲気に時間の流れが遅いような錯覚にとらわれる。入浴料を支払い古びた廊下を歩いて浴室に行き温泉に入る。軽く屋内の湯船で温まってから、露天風呂に移動する。ここの露天風呂は滝を見ながら入れるのが売りだ。 青空の下、滝を見ながら静かな山間の温泉でのんびり過ごしている時が、身体も心も癒される最高の時間だ。 |
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美人なお姉さんのお勧めの鯉川温泉の露天風呂 |
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満足したところで出発する事にした。次の目的地も新見温泉という温泉だ。ここは混浴の露天風呂があるらしい。途中、国道沿いのラーメン屋で昼食をとるが、なぜか北海道に来てからは決まって塩ラーメン&ライスを注文する。どうやら【北海道=塩ラーメン】と方程式が俺の中で出来てしまったようだ。 新見温泉に着くと入口に張り紙がしてある。「本日、団体予約で貸切になっておりますので、日帰り入浴はお断りいたします。」 ありゃ〜である。 しかたないので今日の野営地の倶知安にある旭ケ丘公園キャンプ場へ....... 九十九折れの道を自分のペースで気持ちよく流し、途中で神仙沼を見物して目的のキャンプ場に着くと、すぐにテントを設営して、しばらく休息する。天気がいいので目の前の羊蹄山がはっきり見え景色がいい。キャンプ場ではボーイスカウトの少年・少女達が楽しそうに夕食の準備をしている。 |
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9月24日(月) 満腹の夜 ボーイスカウトの少年達の声で目が覚める。 R276で岩内に行き、市場で「たらこ丼」を食べる。これまた美味い。 |
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R229で余市町に出ると道の駅「スペースアップルよいち」で休憩する。この町は宇宙飛行士の毛利さんの出身地だそうで、温泉の屋根にスペースシャトルが乗っかっていたりして面白い。 小樽市内を通り過ぎ、今日の野営地である朝里川温泉に行きキャンプ場を探すが見つからない。しばらく走り回っているとそれらしい場所を見つけた。しかしであるロケーションが最低である。キャンプ場は狭く周囲は温泉宿やレンタルログハウスに囲まれていて、なんだか世田谷の住宅街あたりの小さな公園のようだ。 |
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道端で地図を見ていたらよってきた猫の偵察隊 |
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しばらく野営場所を求めて走っていると、またもや雨が降ってきた。そういえば今夜の天気予報は雨だったことを思い出した。そんな時、いいタイミングでRH「おしょろ」を発見した。日没まで時間もないので今日はここに泊めてもらう事にする。 1階の薄暗く人気のない食堂に入り「すみませーん」と声を掛けると、厨房からおばちゃんが出てきたので、「今夜、一泊お願いしたいんですけど」と言うと厨房にいる人に何か確認してから「いいですよ 部屋は2階ね うちは夕食と朝食が付くから料金は2380円で明日の朝でいいから」と言う。 バイクから荷物を降ろして部屋に運び込むと部屋の隅に布団が積んである。久しぶりに布団で眠れると思うとすごく嬉しい。 暇なので、過去ここに泊まった人達のメッセージが書かれた宿帳を読んで夕食の時間になるのを待つ。その宿帳を読んでいると夕食がすごいと書いている人が大勢いるので期待が膨らむ。そうしている間にもライダーが次々とやってくる。外の雨はだんだん強くなっていく。 午後7時。夕食の仕度が出来たといわれて食堂に行くとテーブル一杯に料理が並べられていた。その量に一同は素直に驚く。バイク4名、自動車1名、働く人3名の計8名が、席につき食事を始めるとおばちゃんがまだこっちにあるからね〜とカウンターから料理を運んでくるが、テーブルには乗り切らない。しかも、どの料理を食べても、まじで美味い!やがて厨房からオーナーのおっちゃんが出てきて「ご飯 おかわりしてよ〜」と言う、正直おかずだけでもきついが無理しておかわりをお願いした。 しかしこれが失敗だった。なんとご飯が一杯目の倍の量だ。おかわりしたからには、残すわけにはいかないと思い必死に食べる。何とかご飯は食べ切ることが出来たが、おかずがまだ残っている。周りの人達も必死に食べているが次々にギブアップしていく......... 少し腹がこなれてきたところでお風呂に行こうとしたが、月曜日は近くの銭湯か休みとのこと、温泉はバイクでしばらく走ると行けるらしいが、雨の中を走るのはいやなのであきらめてテレビを見て時間を潰すことにした。しばらくすると、おっちゃんが焼酎を持ってやって来て酒盛りが始まった。 テレビでは巨人×ヤクルト戦をやっていて、ジャイアンツファンのおっちゃんは巨人の誰かが打つとおおはしゃぎで、逆にアンチ巨人のおばちゃんはヤクルトが打つと喜んでいる。そんなアットホームな雰囲気の中での酒盛りも、楽しいものだ。それに今夜を一緒に過ごす奴らも面白いのが多くて楽しい。夜も更けてくると自然と酒盛りも終わり、みんなは2階の部屋に戻り寝る準備をする。 |
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9月25日(火) 最後のキャンプ 朝6時45分 おばちゃんの吹く起床ラッパで起こされる。一同、意外な起こされ方に驚きを隠せない。 |
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旅の終わりにやっと青空が.... |
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小樽市内に入ると少し寄り道して市内観光をする。港に行ってみるとロシア語の看板が多く目に付きロシア人も大勢いた。岸壁に停泊している船はロシアの船が多くなんとなく異国情緒が漂う。 キャンプ場に着き受付を済ませテントを設営していると、隣りのテントのおじさんがやって来たのでしばらく雑談し、いろいろな情報をもらう。おじさんは定年退職して時間があるので4月から自転車でのんびり北海道を回っているそうだ。これまたすごい人だ。 食後はテントに入ってこれからのことを考える。当初の予定より約2週間もオーバーして予算も残り少ない。ガスコンロも不調、雨ばかりで寒いし、防寒装備が不十分で走るのにも日がたつに連れ辛くなっていく。 |
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9月26日(水) フェリー埠頭........ なんだか足元が冷たくて目を覚ました。 荷物をテントの中に押し込み、バイクに火を入れR12を走る。30分も走ると札幌市内に入った。しばらく市内を走り回りバイクを置けそうな場所を探すが、いい場所には必ず先客がいる。やっと停められそうな場所を見つけバイクを置き、市内観光を始める。 時計台や旧道庁の赤レンガなどを見物し、大通公園で鳩と遊びボケ老人と化す。満足したところでラーメン横丁に行き空腹を満たし、札幌駅近辺で買い物をする。そして、フェリーの予約を電話で取り、キャンプ場に戻ったのである。 キャンプ場に着くと、とりあえずビールを飲みのんびりくつろぐ。日が傾いてきたところでテントをたたみ荷造りをして、ここで世話になった人たちに挨拶をして苫小牧に向け走り出す。 食事を済ませると、フェリー埠頭に戻り乗船手続きをする。やがて乗船開始の時間が来て、係員の指示に従いバイクを進める。フェリーの腹底にバイクを入れ、食料とわずかな荷物を持って船室に行く。今回乗ったフェリーは普通の2等がなく、多少割高な2等寝台だったが、結果的には寝台の方がのんびり出来てよかった。 出港時間。ゆっくりと静かにフェリーは岸壁を離れていった......... |
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9月27日(木) 旅の終わりに....... 窓がなく外の日が差し込まない寝台だったが、朝になると自然と目が覚める。 午後6時半ぐらいにフェリーは大洗港に入港し接岸の作業が始まる。それを甲板からのんびりと眺めているとバイクや車の運転手は下船の準備をしてくださいとアナウンスが流れたので、荷物をまとめバイクに戻り下船の順番を待つ。まだ酔いが全然抜けないのでフェリー内の滑りやすそうな甲板が怖い。コケたら恥ずかしそうだ。 |
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愛をもとめて5000キロ(弱) の 決 算 報 告
全走行距離 : 4872km 消費ガソリン量 : 289.3L 平 均 燃 費 : 16.8km/L |
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