| 九州、優柔不断な旅 | ||
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第1話 |
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プロローグ
旅が好きである。それも優柔不断な旅ほど面白い。出発したものの、この先見当がつかない旅、それが私にとって優柔不断な旅である。 |
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11月12日 旅立ち
当初は11月1日に出発しようと予定していたが、家庭の事情でだいぶ遅れての旅立ちとなった。24日には帰らなければならないので、旅の日数が大幅に減ってしまったのが残念である。 |
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11月13日 船旅と温泉 時間に追われる事がなく、のんびりとできるので船旅もいいものだ。右手に地図、左手に缶ビールを持って、九州上陸後のルートをあれこれと考える。時には風呂に入って気分転換などもしてみる。とにかく夕方までのんびりできるのだ。 17時10分、宮崎港に入港。下船してすぐに夕食の材料を仕入れる。空はまだ明るい。テントを張れそうな場所を探しながら海沿いの道を南下すると、青島を少し過ぎたところで白浜海水浴場を発見。もちろんオフシーズンだから人気はなく野営をするには絶好の場所である。 太陽はすっかり沈んであたりは暗くなっている。テントを張り終えると、温泉に入るためバイクで青島温泉を目指す。洒落たホテルに行ってみるが、日帰り入浴の料金がやはり高価である。希望は一回、500円以内である。3件目の温泉宿で500円にて入浴することができた。もちろん、風呂上りは生ビールである。 休憩室でビールを飲みながらTVを観てしばしのくつろぎタイムを満喫する。 テントに戻ると食事を済ませ、しばらく海辺でぼーっとする。空には綺麗な星が無数に見え、波の音も優しく聞こえる。至福の時である。 |
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11月14日 201飛行隊再び 久しぶりのシュラフのためか、昨夜は熟睡ができなかった。簡単な朝食を食べテントをたたむと、今日の出発である。 R220別名【日南フェニックスロード】を南下する。左手に白い砂浜、青い海を観ながらゆっくりとした車の流れに乗ってバイクを進めていると、雨が降り出してきた。やがてちょっと変った神社を発見しバイクを止める。そこは洞窟が神社になっているのである。何の神様が奉ってあるのかわからないが、とりあえず今回の旅の安全を祈り、賽銭を投げたのである。そして強くなっていく雨に備えてカッパを着込み、再スタートをきった。 日南市でR222に進路を変え、途中道の駅「酒谷」で休息する。昔風の建物に入ると焚き火の匂いがした。あたりを見回すと奥にあるいろりで暖かそうに薪が燃えていた。 お腹が空いたので、そこの食堂に入りラーメンセットを頼む。正直なところあまり期待はしていなかったけれど、それを食べてみて感激である。とんこつスープにすごく腰のある細麺がなんとも美味しい。これで700円は安い。おすすめの一品である。 満腹になったところで、先に進むことにする。R222から県道34号に入る。うっすらと紅葉し始めた細い山道を淡々と走り、途中で県道3号に入る。少し走ると県境を通過して鹿児島県に入った。雨もだいぶ小降りになっている。 志布志に着くと雨も完全にあがったのでカッパを脱ぐ。R220を走っていると道の駅「くにの松原」を発見、休息タイムにする。土産物売り場を物色していると黒豚の角煮を発見!今夜の酒の肴に一つ買い出発することに R220〜R269で鹿屋市に入ると、鹿屋航空資料館の標識が出ていたのでよってみることにする。標識の指示通り進み交差点を曲がると、海上自衛隊の基地であった。一瞬、間違えたと思ったが、よく見るとゲートの前に左に折れる道を発見。そちらに進路をとると資料館が姿を現したのである。 駐車場にバイクを停め、野外展示してある飛行機やヘリコプターなどを眺めつつ入口を目指す。自動ドアが開き一歩建物の中に入ると、受け付けカウンターから「いらっしゃいませ。こちらで受け付けをお願いします。」と汗臭い軍隊系の力強い声がした。声の主は若い水兵である。受付を済ませると順路に沿って見学をする。まずは2階の太平洋戦争関連の展示物を見る。艦船や飛行機の模型、当時の写真や書類、装備品などいろいろとある。そして、復元したものだが本物の零戦や、そのエンジンも展示してあった。神風特別攻撃隊関連の展示場には、特攻隊員一人一人の写真があり所属部隊や名前、階級などがその下に添えてある。それらを見ていたら、前回の北海道旅行で会った当麻鍾乳洞の土産物屋の爺さんを思い出した。彼は201飛行隊と言っていたので、同じ部隊の人を探したら結構大勢いたのである。あの爺さんがこれを見たら泣いちゃうだろうななんて考えてしまう俺であった。 1階は海上自衛隊関連の展示物で、こちらもマニア心をくすぐるものが多くあり時間がどんどん過ぎてゆくのであった。 一通り見学をして駐車場に戻ると日が傾き始めていた。R269で鹿児島湾に出て、そのまま海沿いを南下して今日の野営地を探す。 太陽が沈む間際に町営の神川キャンプ場(無料)を発見。国道沿いで少しうるさそうだが、ここにテントを張ることにした。もちろんキャンパーは俺だけ 貸切状態である。 テント設営も終わり野営準備が整うと、近くにあるトロピカルガーデンという温泉に行き、電気風呂でビリビリと痺れつつ湯に浸かって一日の疲れを癒す。ここでも風呂上りの生ビールは忘れなかったのは言うまでもない。 |
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11月15日 みかん 朝は、パンとコーヒーである。理由は、野宿旅ではこれが一番簡単だからである。 |
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