| 九州、優柔不断な旅 | ||
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第3話 |
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プロローグ |
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11月21日 おみくじ
目が覚めるとラジオのスイッチを入れ天気予報をチェックする。どうやら今日も晴天のようだ。ダラダラと荷造りをして出発する。 |
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ヤギの「その子」と「リン」どっちがどっちかわからない |
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黒川温泉は旅館街を落ちついた色調で統一してノスタルジックな雰囲気をだしているのと、温泉手形というもので、数ある温泉宿の中で好きな3件の風呂に入浴できるというアイデアがうけて、九州でも大人気のおしゃれな温泉街である。 |
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湯けむりの上がる杖立温泉の朝 |
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11月22日 道の駅7連発 トトロ付
目覚めに、朝風呂に入り、暖かい朝食を腹いっぱい食べる。ほんとに幸せである。 |
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大分県の名所?ととろのバス停 |
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そして次はトトロのバス停にむかう。ツーリングマップル九州には「トトロの森にネコバス出現」と書いてある。いったいどんなところか期待が膨らむが、それはきっと裏切られるだろうと少し冷めた考えをする俺である。R502からR326に入り、「ととろ入口」という交差点を右折してバス停をめざす。右折してから5分も走るとバス停があった。 それは、俺の予想よりちょっとだけ立派なものだった。どうやらここの地名が「ととろ」と言うらしいこともわかった。それにしても「ととろ」が出てきそうな場所である。しばらく見学していると北九州ナンバーのR1150GSと1100刀がやって来た。しばらく彼らと話をする。バイク乗りと話をするのは久しぶりである。彼らが出発すると、俺も出発の準備をはじめた。すると4発バイクのエキゾーストが聞こえてきた。やがて2台のカワサキがやって来た。「どうも〜」などと声を掛け、また話はじめる。彼らは四国から来たらしい。初めて九州以外のライダーと話すことができてちょっと嬉しい俺である。 そうこうしているうちに、制服姿の女子中学生や、仕事中のOL,ポルシェに乗ったおやじ等いろいろな人が来る。ここはけっこう有名らしいのにはビックリである。でもバスは1日にかぞえるほどしか来ないので、ネコバスの正体は確認することができなかった。 ととろのバス停を後にすると、5つ目の道の駅「宇目」に行き、だいぶ遅い昼食を食べ、次の道の駅「北川はゆま」に行く、そして県道240号〜R388で7つ目の道の駅「北浦」にたどり着き、本日のくだらない目標を無事達成するのであった。 次は今夜の野営地探しである。九州にある7県の中で大分県だけテントを張っていないので、どうしても大分県内でキャンプがしたい。地図を眺めて宮崎県との県境にある波当津の海水浴場が距離的によさそうなのでそこに向かって出発する。 R388から県道122号に入ると道に迷い小さな漁村をさまよってしまう。すると後ろから来た軽トラックのおじさんが「どこ行くの?」と聞いてくれたので、行き先を言うとこの先は崖崩れで行けないからと、違う道を教えてくれた。 その道を行ってみると、そこも崖崩れで通行止めになっていた。あたりはだいぶ暗くなっている。しかたないので、遠回りになるがR388で行くことにした。 |
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通行止めには泣かされた |
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薄暗い国道を走っていると、所々崖崩れで片側1車線になっている。なんだか不安である。 |
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11月23日 孤独を求めて 朝4時に目が覚めてしまった。しかたないので、ずいぶんと早い朝食を食べ出発の準備をする。エンジンに火を入れる前にオイル量をチェックすると、だいぶ減っていた。途中で給油することにして出発する。 R388を北上して佐伯市内に行くが、時間が早いのでバイク屋はまだ開いていない。そこからR10を南下して宮崎県の延岡に向かう。オイル量のことを考えエンジンの回転はあげないようにした。 延岡市に入ると、国道沿いにいろいろな店が立ち並ぶ。まず吉野家に入り腹を膨らませる。次にオートバックスに行き、エンジンオイルを物色すると品数は少ないがバイク用のオイルも置いてあった。どれにしようか迷っていると店員が来て「補充に使うんですか?」と聞いてきた。「そうです」と答えると、「外のBMWですか?」と言う。どうやらチェックされていたようである。 ヤマハ純正のオイルを買って駐車場に戻ると、先ほどとは別の店員がやって来てバイクのことをいろいろ質問してくる。エンジンにオイルを補充しながら答えていると、九州に来てからこの手の質問は初めてだなと気が着いた。結局オイルは、1リッターも入ってしまいビックリ冷や冷やである。 オイルが満タンになったところで、ガソリンも満タンにして、日向港を目指すと午後1時頃に到着した。川崎行きのフェリーは午後8時45分発だ。先に乗船券を買っておこうと思ったが、チケット売り場はまだ開いていない。 しかたないので、【100年の孤独】という幻?の焼酎を求めて宮崎空港を目指すことにした。日向〜宮崎は片道およそ66kmの距離である。途中で温泉に入っても余裕で間に合うなどと考えたのはだいぶ甘かったのである。 途中、ゴルフの大きな大会があったらしくR10は大渋滞、バイクでも先に進むのが困難な状態である。やっとの思いで空港に着いたのが午後3時過ぎである。すぐに空港の土産物売り場を徘徊して【100年の孤独】を探すが、目に付くのは「はにわ」の置物である。そこで、店員に聞くと今は在庫がないそうだ。なんだか全身の力が抜けてしまう。 しかたないので、帰りのフェリーの中で食べるお弁当を買って空港を後にした。その後、宮崎市内の酒屋にも2件ほどよってみたが、やはりそれはなかったのである。 帰りのR10は夕方になって更に混んでいた。結局、日向港に戻ったのは午後6時をだいぶ過ぎた頃である。もちろん温泉に入っている余裕はなかった。 フェリーターミナルに行くと見覚えのある原付が1台止まっていた。くるときのフェリーで一緒だった人だ。なんとも偶然とはすごいものだ。 乗船手続きを済ませると、原付の彼と旅の話に華を咲かせる。彼も一風変った旅を満喫したようである。乗船時間が近づいてくると、いかにもチョッパー乗りらしい強面のおじさん&陽気なおじさんの2台のハーレーがやって来た。4人で雑談をしながら乗船の順番を待つ。そして、時間が来てバイクをフェリーに積み込むと、船室でくつろぐ。 20時45分 フェリーは静かに埠頭を離れ、夜の闇の中を川崎港目指して出港したのである。 |
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111月24日 帰還 好きなだけ寝られるのも、幸せである。 起きてもやることがないので、おもいっきり寝坊をして、だいぶ遅い朝食を食べた後、ゆっくりとお風呂に入る。 風呂上りには、お決まりのビールを飲み、展望デッキで水平線を見ながらのんびりと、今回の旅を振り返ったりして時間をつぶす。 映画を見たり、一緒に乗船した単車乗りの人と話をしていると、まもなく川崎港に入港するとアナウンスが流れた。予定より少し早いようだ。船室に戻り下船の準備をする。 バイクのエンジンに火を入れると、3人のライダー達に挨拶をして帰路につく。 夕方の混みあう道を、気を引き締めて淡々と走り、無事帰宅することができた。 旅の終わりである。 |
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川崎港に上陸 もうすぐ旅も終わる |
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エピローグ やはり 旅はいいものだ。 いろんな発見、そして出会いがある。 それに伴って自分の中の固定概念も変化してくるようだ。 今回の九州ツーリングも優柔不断な旅であった。その場の思いつきで目的地もルートも成り行き任せである。だからこそ行く先々で、偶然に見る物、会う人が、いっそう素敵になるのかもしれない。それがバイクツーリングの醍醐味であろう。 さて、次はどんな優柔不断な旅をしようか、、、、、 旅の決算報告 食 費 20700円 酒 代 8300円 宿代、温泉入浴料 11800円 高速、フェリー代 53800円 ガ ソ リ ン代 16600円 そ の 他 6200円 合 計 117400円 使用バイク : BMW R1100S 全走行距離 : 2191km 消費ガソリン量 : 140.47L 平 均 燃 費 : 15.6km/l |
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