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【かくして計画は練られた】
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「丹沢縦走がしたい!!」そう言い出したのは他でもないワタクシであった。今まで登山といっても丹沢や低山の日帰り程度しかやっていなかったのだが、登山の醍醐味を存分に味わうならやはり縦走である。
登山雑誌などを見ているとその想いは強くなるばかり。気がつけば道具は全て揃っていた、やるしかないのだ!!いいや、やるのだ!!家から眺めている丹沢の山々を右端から左端へ歩き抜けるのだ!!
即座に反応したハギーズ登山隊長イソップはこれ幸いと自分の歩きたいルートを立ち上げ、丹沢北部の焼山登山口から蛭ヶ岳・丹沢山・塔ノ岳を経て大倉に降りる「丹沢のおいしいトコ総取りゴールデンプラン」が
決定したのである。 |
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4月19日(土)晴れのち曇り
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【最初が一番キツイのだ】
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総重量20kg弱のデカザックを持って電車に乗り、待ち合わせのJR橋本駅にAM6時半頃着くと、ちょうどイソップ親子も到着した所だった。駅前で昼飯や飲物の買出しをして三ヶ木行きのバスに乗り込む。
先月までは焼山登山口や西野々からの登山口まではバスで行けたのだが、なんとこの4月のダイヤ改正でこのルートの土日のダイヤが消滅してしまったのである!!何てこったい、勘弁して欲しいです。神○中バスの馬鹿ぁ!!と心で叫びつつ、三ヶ木から登山口まで、すばやくタクシーで移動。
(ちなみに三ケ木〜焼山登山口2600円くらいでした)
登山口のトイレで体重を少し軽くし、準備運動などして、気合満点AM8時10分出発となりました。
最初の15分くらいは林道歩きです。途中の花火工場をぬけて、舗装路の林道を歩くと石にドリルで彫ったらしい「焼山登山口」の目印がありここから本格的な登山道になります。 |
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最近は歩く人も少ないのかルートは少々荒れ気味です。小さな沢に架かる木の橋はちょっと腐り気味でちょっとスリリング(笑)道はドンドン斜度がキツくなり、普段の運動不足が祟ってか、まだ体の慣れていない我々(岳少年は除く)は早くも息が上がる。枯沢の岩場を過ぎると更に斜度はキツくなり大荷物のオヤヂ二人の足は一向に前に進まないのだ。
縦走装備初挑戦のハギーに張った罠に、罠を張った本人のイソップもハマったようなモノである(笑)そんな訳で1時間ほど歩いた所で最初の大休憩となった。 |
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出発時に見かけた初老の夫婦以外に登山客を見かける事も無く、狭い登山道の真ん中に堂々と荷物を置いて休憩を取る不埒な輩である我々。元々小田急線側に丹沢のメインコースを取られている上に休日のバス運休が道志側の登山客減少に拍車を掛けているのだろう、静かなものだ(個人的にはこの方が好きなのだが)。
再び歩きだしてすぐに西野々からのルートと合流する。かなり一気に登ったらしく振り向けば道志道沿いの津久井の集落を眼下に見下ろせる。 |
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山の中腹を回り込む様に道は続き、今度は宮ヶ瀬湖が遠くに現れた。いつもバイクで走りまわり、山に隔たれて、全く別の場所のように感じた宮ヶ瀬地区と道志川沿いの地区がその隔てている山上から見ると、こんなに近く感じる(実際近いのだが)これもまた山登りの一つの楽しさなのだろう。
標高も800メートル付近で桜が咲いている。軽やかに歩く岳少年と(苦っ)息の上がりっ放しなオヤヂ二人は辛く長い登りを歩き続けると、やっとこさ焼山頂上と縦走ルートの分岐に辿りついた。分岐の表札の前でドカっと休憩、いや〜さすがに疲れました(笑) |
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【登ってしまえばこっちのものだ】
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イソップ持参の栗ドラ焼など食べつつ目の前に広がる山々をのんびり眺めるのは良い気分です。
登山地図には「縦走ルートは焼山の頂上を巻く」と記載されており、そのようにルートを取ったが、すぐに頂上からのルートと合流(笑)。どうやら現在は頂上を経由するルートの方がメインらしい。
さて長くて辛い焼山までの登りを登ってしまえば、後は気持ちの良い尾根道が続く。緩やかなアップダウンの続くルートは快適そのもの。尾根の右手に道志川沿いの青根地区、左手に宮ヶ瀬湖を交互に見ながら杉林や雑木林の中を通り抜ける、いや〜気分いいです。
大平分岐近く(水場有り)で昼飯。山で食べる即席ラーメンの何とおいしい事か(笑)。コーヒーがないと生きていけない私は更にインスタントコーヒーを2杯飲みます。腹を満たした我々は調子良く出発。 |
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黍殻山の避難小屋を右に見ながら過ぎると、道は再び長い急登になり、すぐに息の上がるオヤヂ二人(やっぱり岳少年は除く)。いつしか標高は1400メートルを越え、周りが唐松林に変わると突然目の前の展望が開く、そこが姫次という場所だった。多少雲が被っているものの目の前は丹沢最高峰蛭ヶ岳や檜洞丸方面の大展望が広がり良い気分なのだ。姫次から蛭ヶ岳方面へのいささか荒れ気味のルートを降りていくと鹿の食害であろう綺麗に皮の無くなった木があったのだが、その木には鹿の物とは違うおそらく熊の物であろう爪痕が付いていた。我々は熊のテリトリーに入っているのである事を認識せずにはいられないのだった(まぁ熊の方から避けてくれると思いますが)姫次から15分ほど歩くと今夜のキャンプ予定地の原小屋平に到着。
その昔山小屋のあった場所だ。すぐ近くに水場もあり適度に開けていて圧迫感を感じない絶好のキャンプ地と言えよう。夜に雨が降ってきてもすぐにタープが張れるように二つのテントを比較的接近させて張った。天気予報では「夜半から雨も」となっていたが、夕方になると夕日が射し込み気分が良い事この上無いのだ。いや〜ビールがうまいです。 |
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近くを散歩していたイソップが変な拾い物を見つけた。何と数十年前のアサヒビールの空き缶である(何と鉄缶)いつからあるのだろうか?
さて腹も減ったし晩飯晩飯♪。3人揃いも揃ってレトルトカレー(爆)なんと芸が無いのだろうと毎回思うのだが「キャンプをするとカレーが食いたくなる症候群」を小学生の時にすり込まれた我々は、カレーの呪縛から逃れなれないのである。他にも野宿定番の肴、イワシの蒲焼缶や鮭缶をパカパカと空け、お互いのテントから顔だけ出して燗酒やバーボンを飲みつつプチ宴会。
翌日の蛭が岳までの急登のことも考え8時を回ったあたりで就寝となりました。 |
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4月20日(日)雨
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【悪天候は楽しんだ者勝ち】
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外がほんのり明るくなり始めた頃、雨がテントを叩く音で目が覚めた。
「やっぱり雨かぁ〜」と寝ぼけた頭で考えながら5時くらいまでウダウダしつつお湯を沸かしてコーヒーを2杯寝転んだまま飲み、よっこらせっとテントを出ると西の空は意外にも雲が薄く晴れ間も見えるではないか(嬉)。朝ご飯を食べる頃には雨もとりあえず止んだので撤収もスムーズに進み、気分良く6時50分に出発。
しばらくはカラマツやブナやシナノキの森の中を軽いアップダウンが続く道、登山道というよりは林業整備用の山道といった趣である。綺麗に整備された木道より、こっのち方が断然好きです。30分程歩いたあたりで雨が降り始めてきたので合羽を着る。道はいよいよ蛭ヶ岳への急登になり体から汗が噴出するが、気温が低いためか合羽の不快感が不思議と少ない。道はグングンと高度を上げ、開けた尾根に出ると雨混じりの強烈な横風がビュンビュンと吹き付けてくる。おまけに地面には所々に残雪があり、結構ヘビーな状況になってきた。ヒーヒー言いながら登って行くと視界30メートルの中、突然山小屋が現れ、そこが丹沢最高峰の蛭ヶ岳山頂だった。頂上は山小屋の軒下に3人ほど登山者がいるだけで閑散としたものだ。
「この天気じゃもう客こねぇよぉ」という山小屋の主の言葉に笑いつつもお約束のピンバッチを買って出発。
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しばらく緩い下りを進むと道は狭い尾根が続くルートになる。
晴れていれば大変眺望が良いと推測されるが30メートル以上先は真っ白です(笑)。
おまけに横から強烈な雨風が何の遠慮も無く吹きつけてくるのだ。こういう状況になると何故か笑ってしまう、何か楽しいです。
好天の時の爽快な気分とは違う荒天の楽しさとでも言うのでしょうか?(あえて同意は求めません)霧の中に咽ぶ、唐松やブナ林がとてもきれいに見えます。
とはいえ岳少年にはさすがに辛いらしく、明らかにペースダウンしています。 |
彼の様子を伺いながら進むと目の前は鬼ヶ岩の鎖場です。
足場を確保しながらゆっくり登っていくと上からツアーらしいグループが来ました。真ん中あたりの広い場所ですれ違いましたがいや〜長い列です(笑)。
相変わらずブナやシナノキがまばらに立つ開けた尾根が続き、きっと良い眺めであろうと想像しながら歩きよっこらせと登りきった所が丹沢山の山頂でした。山頂に立つみやま山荘でしばらく休憩し塔ノ岳方面に出発、相変わらず視界は悪く雨風も吹きますが、さっきまでよりは楽に感じます。道も比較的歩きやすいのは登山客の多いメジャーコースに入って来ているからでしょう。 |
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岳少年の調子をみながら1時間弱で塔ノ岳山頂に到着、山頂に立つ尊仏山荘の中に入り昼食です。自前の食事は出さず素直にカップラーメンを注文する我々(笑)。レギュラーコーヒーもおいしいです、さすが丹沢で一番の物量を誇る山小屋だ。
原小屋平で補給した飲料水の余分を小屋に寄付。(丹沢の山小屋は一年中、水不足に悩んでいるので、
丹沢登山の時は余分な水を寄付してあげると、とても喜ばれます)
いつもは登山客でごった返す塔ノ岳山頂もこの荒れた天気では静かなもので登山客の姿も数える程度だった。 |
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【下りも長すぎると辛いのだ】
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温かい食事を食べ岳少年もとりあえず元気になり大倉への下りに出発。大倉−塔ノ岳は丹沢屈指のメジャーコースでこんな天気でもさすがに登ってくる人がけっこうにいます。 |
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しかしこのコース、大倉尾根は通称「バカ尾根」とも呼ばれ大倉から延々と登り(それも木の階段)が続く辛いルートです。私は通るのは初めてですが噂には聞いていたので登ってくる人達は皆辛そうです(笑)。
さすがメジャーコース、この天気でもいいかげんな装備で(ジーンズでスパッツ無し、合羽無し等)登ってくる人をよくみかけます。もう「おいおい」って思っちゃいますが、辛い思いをするのは本人なので放っておきましょう。
さすがメジャーコース(その弐)適度な感覚で休憩できる山小屋が点在しています。その軒先には「かき氷」「生ビール」等、天気が良ければとてもうまそうなうたい文句が(爆)。
大倉高原山の家をすぎたあたりで「ここ過ぎたらもうすぐ終わり、階段ももう終わり、舗装路歩いてすぐ大倉だから」と言うイソップの言葉に歩も軽く進んで行くが歩いても歩いても一向に登山道の終わる気配が無い(笑)。私は忘れていました「ホラ吹きイソップ伝説」は今だ健在でした。さすがに2時間以上休憩無しで下ったため足にきます。足の重たくなるのを実感できた頃、道が舗装路に変わり、ほどなく大倉のバスターミナルに到着しました。隣接する食堂で、すかさず生ビールの大ジョッキを飲み干す私とイソップ(岳少年はアイスティー)いやあウマイウマイ♪
今回は2日目の天気に恵まれず、素晴らしい眺望を見る事ができませんでした。
まぁそれはそれで楽しめたから今回は良い山行となりましたが(笑)、また良い眺望を見るべく秋に最チャレンジするぞ!とビールの勢いで誓うハギー&イソップであった。 |
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今回の主要行程(総歩行距離27キロ)<水平距離> |