雪中ツーリング&キャンプin蓼科


2003年2月1〜2日

さて今年もやってまいりました。冬と言えば雪、雪と言えば雪中ツーリング、ツーリングと言えば当然、キャンプです。行ってみましょう銀世界、行ってみましょう雪道ツーリング。
(以下、参加者敬称略)
今回は珍しく私の他に、もの好きな同行希望者が4人も!(笑)
いつもの雪道パートナー★のは、CRM250AR、雪道ツーリング&キャンプ初挑戦のテネレOGWは最近お気に入りのTLM200で参加、冬北海道帰りのヒロは静岡からTL125Sで参加。TW200のフリッツなどは今回の参加に合わせて冬用シュラフとゴアカバーを購入する気合のいれ様であった。
がしかし、そのフリッツは出発直前にインフルエンザの毒牙にかかり、あえなく断念、涙で枕を濡らしたのである。


【やる気だけは充分なのだ】

待ち合わせ場所である神奈川県の相模湖近くのコンビニに、集合時間より少し早めに、スピードメーターの動かない整備不良TL125Sで到着。昨年の冬の北海道と同様にシートの拡大とキャリアの大型化を施してあるのでツーリングでもラクチンである。

缶コーヒーを飲みながらボンヤリしていると★のが到着、新調した前後のミシュランエンデューロコンペVの剣山のような山にはまだラインが残る初々しさだ。ほどなくOGWも到着、清水工業所特注のTLM用キャリアが荷物をしっかりと受けとめている。しかしノーマルのままの三角木馬のようなシートにこの先の尻の痛みを予感せずにはいられないハギーであった。

国道20号を走りはじめる我々。トライアル用にギヤ比を極端に変更した三角木馬OGW号と元々スピードの出ない整備不良ハギー号のせいで直線では「走るパイロン」である。
それでも気分は悪くなく、ゆっくりと流れる景色を見ながら走る。
甲府で給油、静岡から来るヒロと待合わせ場所の「道の駅・白州」にAM10時半到着。

すでにヒロは到着して、愛車ジムニーからTL125S(よく積めるものだ)を降ろしていた。初対面のOGW★のを簡単に紹介、道の駅の隣のスーパーで素早く宴会材料を買出し、いよいよ全員で出発だ。
富士見から国道を外れ県道17号に進むと展望が開ける。好天も幸いして右に八ヶ岳、左に南アルプス、正面には遠くに中央アルプスを望む。絶景である。


 

気持ち良くさらに進むと国道299に出る。
麦草峠方面に進んで別荘地帯に入る手前で蕎麦屋を発見し昼食に突入。沿線にスキー場等が無いためか客は我々のみ、注文したザル大盛りは中々のテンコ盛りで750円はお得だった。
しかしOGW★のの頼んだ山菜ザル&蕎麦は水煮ではない山菜が三皿も!!
しかもテンコ盛りで出てきた。う〜そっちの方が良かった〜(未練たらたら)


【奥蓼科温泉郷へ突入】

昼食も終わり、いよいよこれからが雪道の本番だ。国道を外れ一路奥蓼科温泉郷方面を目指す。
道はドンドン高度を上げていく。と、圧雪の路面が現れ始めた。細めの山道は斜度の強い道が続き、三角木馬OGW号が登れなくなってきた。

雪国育ちで子供の頃自転車では雪道を走り慣れたOGWもバイクでは苦労している様子。見通しの良い直線で早くも小休止、三角木馬OGW号のリヤタイヤに、ロープを巻く事にした。ヒロは新しく買ったタイヤチェーンを前後に装着。満面の笑みで試走を始めると「うひょ〜走る走る♪」と上機嫌。
調子に乗って「アクセルターンだ!!」進むには強いが横には弱いタイヤチェーン、あえなくボテッ(爆)さすが静岡の芸人アミーゴヒロ、我々の期待を裏切りません。



さてチェーンやロープも巻きつけて再スタート。
自称:雪道ベテランのハギー★のは何も巻かなくてもソツなく登っていきますが、急坂でOGW号がまたしてもスタック。スタックしたOGW号をレスキューしようと停めたTLヒロ号、ライダーの居ない間にツツーっと下がっていきガシャーン、寝ている愛車を呆然と見詰めるヒロ。苦笑しながらバイクを起こすとフロントフェンダーの前半分が折れている。ヒロは笑っていましたが心で泣いていた事でしょう。

OGW号は持参のロープが細くタイヤの溝に入ってしまい意味が無くなっています。
そこでハギー持参の太めのトラロープを再装着、縛り方にも一工夫したおかげで今度はOKのようです。とはいえ急な登りが続くこのルート、トラクションと車体バランスに全神経を集中させて走ります。そうこうしていくと道の終点である奥蓼科温泉郷・渋御殿湯に到着。

圧雪と溶けた水の上を走ったおかげでオーバーパンツは水がしたたっているので全員玄関でオーバーパンツを脱ぎます。
入湯料800円を払い、いざお風呂へ、廊下を歩いている時に窓の外を見たヒロが「あっカモシカ!!」と叫ぶ。
見ると立派な日本カモシカが窓の向こうでのんびりと草を食べています。少し離れて小さなカモシカもいるので親子なのでしょう、本物を見るのは初めてです。そして遠足状態の我々はお風呂になだれこんでいったので した。

 

大きな湯船は透明で熱く、小さい湯船は白濁の冷泉です。3人は熱い方の湯に入りましたがヒロはネコ肌なのか、熱さの為なかなか湯船に入れません。しかし、ここの温泉はゆっくり浸かってみるととても良い湯です。体もすっかり温まるとやはり、全員マッタリモード。
「このままここに泊まりでもいいよな〜」なんて雰囲気ですが、われわれの目的は雪中宴会である。


仕方なく気合を入れ直し出発、今度は下りです。いつもは怖い下りもバイクが軽いおかげであまり問題なく走る事ができ、途中で国道299への近道と思われるルートへ入り込むといきなり急な下りでしかもクネクネとカーブが続いてる。
「ひぇ〜怖いよ〜」と叫び声を上げる。後でヒロが「コケろ〜!」と叫びます。

しばらく進むと別荘地に入り、途中一般の人たちに指さして笑われながらも国道を目指し、圧雪路をウロウロ、やっと国道に出て麦草峠方面をさらに登って行く。

国道の路面は一度融けかかった雪がワダチやデコボコになって凍り、その上にまた雪が積もった神経を使う走りにくい状態だ。暴れるバイクを抑えながら走っていると突然「ボヨン」と何かが跳ねる音が後で聞こえた。
止まって振り向くと後に積んでいた5Lの予備タンクが落ちていた。

それでもやる標高1700メートル、−15℃の雪中宴会】

 

そんな道のため思うようにペースが上がりません。
私もひさびさに「突然180度ターン」をしてしまいました。

それでも何とか目的地である国道299・蓼科側の冬季閉鎖ゲート前に到着。
すぐ横にある広場にテントを設営します。
 


良い場所を探していると先客の残した雪のテーブル跡があり、そこを利用させてもらう事にしました。
テーブル跡の横にテントを張り、テーブル跡の周りにに雪の壁を作り上にタープを張れば宴会場の出来上がり。 まずはとにかくビールで乾杯、日が落ちると気温はドンドン下がり−10℃近くになった。ビールもシャリシャリしてきた。
ハギーOGW★のはガソリンストーブ、ヒロはガス、しかしこの寒さでガス残量の少なめなヒロのストーブは強い火が出ない。★ののピークワンストーブも突然根詰まりをおこしてしまい、仕方なくガスにチェンジ、ボンベが新品なのでこちらは快調、の夕飯が出来たのでガソリンストーブをヒロに貸すとすぐに湯が沸く、やっぱり厳冬期はガソリンがべストですね。
それにしてもやっぱり外で宴会をすると寒い(笑)−15℃以下で屋外宴会をするのは初めての経験である。
壁と屋根があるとはいえ隙間が広いのであまり外気と変わらない、但し、とにかくひたすらに燗酒がうまいのである。肴に「卵焼きの生姜風味あんかけ」を作ろうと思い、卵を割ったら中の卵が凍っており丸のまま落ちた。コップに少し残った日本酒もシャーベット状態だ。

8時を回って気温は―18度まで下がる。いやはや寒い寒い。ヒロが凍死の前兆なのかマッタリしてきたので9時に宴会をお開きにして各自のテントに潜りこんだ。
冬キャンプ装備を持っていないOGWは私の予備装備を一式レンタル。
私と同じテントで寝る事になった。「やっと2人きりになったね、ウッフン」なんて事には残念ながら、ならずに、コンロでテント内の空気を暖めるとすぐに就寝となった。

【無事朝はやってきた?】

予想では朝方は―20℃くらいになるであろうと思われたが、曇っていたおかげで−12℃程度。
OGWもシュラフのジッパーの締めが甘かったため多少寒かったが安眠できたとの事でホっとしたが、ヒロがなかなか起きてこない。
もしや凍死か?!と不安になり何度もしつこく声をかけると「生きてるよ〜」と小さな声(笑)一同ホッと一安心である。起きてきたヒロに聞くと下の整地が悪く体が滑り、おまけにシュラフカバーとインナーを持ってこず、寒さと滑りであまり寝むれなかったらしい(笑)。
OGWはシュラフカバーと冬用シュラフ&薄いシュラフにマット2枚重ねでぬくぬくだった。★のは「シュラフカバー忘れちゃったけどマットと冬用シュラフだけで良く寝れたよ」。ヒロOGWは唖然としていた(笑)やっぱりこの男は雪男である。

【下りも大変なのだ】

皆綺麗にパッキングを済ませ出発。
昨日と変わらず凸凹の圧雪路面を慎重に下って行く。リヤタイヤの空転は無いが止まれないのだ。さっそくOGWが止まりきれずに雪の壁にドスン、元々スピードを出していないので特にダメージも無いので安心である。一人、チェーン装着のヒロ
「先に行ってチェーン外して待ってるから」と言い残して一人先に進んだ。我々はのんびり。
 


それにしてもTL125Sは今までのバイクに比べて格段に楽だ。
軽いし取り回しも良く、ノーマルタイヤでも不安感があまり無い。2人の走りを最後尾から見つつも景色を見る余裕を持てるのは嬉しい所。
ほどなく下るとアスファルト路面の見える場所が出てき始め、ヒロがチェーンを外し終わって待っていた。実はこの時、調子に乗って走り、一人コケていた事を後日白状した(爆)、そんな事は顔にも出さずにいたのだ。
静岡の芸人は役者でもあるらしい、さすがアミーゴヒロである。
スピードは出ないが力が入る雪道走行、とりあえず自販機のある所まで進んで休憩となった。
そして恒例のコーヒージャンケン、負けたのはOGWでした(笑)  


 


【原チャリツーも悪くないのだ】

それから先は時折雪の残る路面も現れるがそれも徐々に無くなり、快走ルートになった。そしてヒロのジムニーが置いてある道の駅・白州に到着、しばらく談笑した後ヒロと別れた。

山を降りるとスピードの出ないトラ車は再び道路のパイロンと化すが、乗り手は決して悪い気分では無い。
三角木馬OGW号も持参していたブルーシートを畳んでガムテープで貼り付ける簡易肉厚シートにしたおかげで尻の痛みから開放されたようだ。
大月で国道20号を直進するOGWと別れ、★のは都留から道志に抜けるルートを進む。道志の山々も雪景色だった。今年はやはり雪が多いようだ。県境の両国橋の売店で小休止したが結構寒い、何か八ヶ岳に戻った気分である。後はのんびりと走ってPM5時前に無事帰宅、温かい家の風呂が心地良いツーリングだった。