海道冬期ツーリング 98

  使用車両/ヤマハセロー225 KDX125


走行ルート

苫小牧―ニ風谷―富良野―朱鞠内―旭川―層雲峡―糠平―阿寒―屈斜路湖―開陽台

―釧路


初めて二人組での冬季北海道ツーリングとなる。相棒はKDX125に乗る星野。山岳部出身で冬山登山の経験があり、毎年二人で関東近県の雪国をバイクで走り回っている私の雪道ツーリングの相棒で満を持しての北海道だ。 「♪ユキミチ・ユキミチ♪」とヤル気マンマンでルンルンのKDX星野の期待に応えるべく苫小牧より平取〜か
ら日高へ抜けるルートをとる。日高町に入ったあたりから道は期待どおり圧雪路になり、体をならしながらゆっくりとペースを上げていく、つもりだったが気分がいいのでペースが上がりすぎ、大きなS字コーナーでコケそうになってしまった(笑)注意せねば。
 富良野から大雪の名湯「吹上の湯」へ、山を登るにつれて雪が強く降りはじめてきて、温泉に着く頃にはすっかりドカ雪模様になってしまった。宮沢りえ(当時の)のような美人との出会いを期待しつつ温泉に入るがこんな時季に宮沢りえがいるわけもなく、オジチャンやオネェチャン(と言っておこう)と雪見風呂を楽しみ上富良野近辺にテントを張った。

この日のメインデッシュは北海道名物の「ラムしゃぶ」だ。これは北海道ならたいていのスーパーで売っていて、ジンギスカンよりさっぱり食べられるのがポイント、私は北海道に行ったら必ず食べることにしている。
朝、国道に出る前のフカフカ雪の町道を走っていると突然グリップ感が無くなり「突然アクセルターン」になってしまい、後を走っていたKDX星野とご対面状態になってしまった(笑)。
芦別―深川から幌加内に入ったころには、ものすごいドカ雪になり前が全然見えなくなり、あわてて近くのバス亭小屋に避難する。このあたりは道内屈指の豪雪地帯で積雪の量がものすごい、バスは屋根近くまで雪に埋まって走っていた。(うそ)
雪が小降りになるのを待って朱鞠内湖へ、ドカ雪のせいで湖畔への道はフカフカ雪路面になりラッセルしながら進むハメになったが無事、無転倒で湖畔に着きテントを張り年越し。

こんな山奥の田舎町でもNHKラジオは聞こえる。時々かすれながらの受信状態で紅白を聞き1999年を日本最寒の地でむかえた。元旦の朝は快晴。白い大地と蒼い空が目にまぶしい、士別の町まで降りてから旭川へ、

元旦はガソリンスタンドがあまり開いていないものなので旭川手前で星野KDXはガス欠。こんな事もあろうかとお互い5リットルの携行ガス缶を持っていたので無事旭川のGSに着いた。
冬場は静かな層雲峡の名所「銀河の滝・流星の滝」は見事に凍っていて不思議な景観を見せている。大雪の東に位置する三国峠で一服するが風が強く、凍えながらこの日のキャンプ地を地図で探していると、フワッと晴れ間が訪れ地吹雪の中に陽光が反射して感動的な風景になった。

峠を下ったところにある糠平温泉の糠平湖畔にテントを張る。この日は−20度まで気温が下がった。さすが大雪山系の麓だ。寒い時は寒い(笑)それにしても相棒のKDX星野は寒さ知らずでこんな温度でも冬用シュラフ1枚でスヤスヤ寝ていた(私は夏冬2枚重ね)どう鍛えればああなるのであろうか。星野恐るべし。

雪男 星野
阿寒を抜けて、当然お約束の屈斜路湖の和琴へ、時間があったので近くの美幌峠に行くとやけにアイドリングの高いセローが来た。挨拶をして声をかけるとそのライダーは「ろうあ者」で耳がまったく聞こえないとの事、歳は50才前後のようだ。

筆談で話をすると宗谷岬で新年を迎えたそうだ。スゴイ!私の叔父夫婦も「ろうあ者」で私が子供のころから筆談とゼスチャー等で話をしていたのですっかり「会話」が弾む。

我々と同じく和琴にテントを張った。露天風呂に入っていると白人の親娘が3人で風呂に入ってきた。5才位の女の子が湯が熱いため「Hot!Hot!」と泣いていた。

英語がペラペラ?の私はすぐ意味がわかった。直訳すると「熱い!熱い!」ですね(そのままや)

星野は風呂の中で子供(日本人)につかまりポケモンの話をひたすら聞かされたそうだ。夜はライダー4人で静かに宴会。次の日は養老牛温泉の奥の「からまつの湯」へ、夏はにぎやかなこの無料露天風呂も冬は静かなものでのんびりできる。ほぼ快晴に近い開陽台と多和平の地平線見物2連発をして最後の晩はゴージャスにということで釧路の和商市場で買い出しと思ったら、

市場は改装中で閉っていた(ガビ〜ン)。悲しくもコンビニで晩飯の食材を買った。

悲劇は続くもので糖路湖畔でキャンプしていたら、購入した酒と手持ちのバーボンが底をついてしまった。あたりに開いている酒屋は無い、しかたがなく最後のバーボンを二人で均等に分けて、増量すべくお湯割りにして飲むが、不運はさらには続くもので星野はシェラカップをやっぱり、ひっくりかえしてしまいを飲むことができなかった(笑)

湖畔に我々の「さけ〜」の叫びが哀しく響いた道内最後の晩でした(チャンチャン)