常緑高木で使われる木一覧
木の特徴:常緑高木で自然では高さ20mほ
どになる。葉は長さ10~17cm、幅は4~7c
m、ふちには鋭い鋸葉があり、厚い革質で
表面には光沢がある。5~6月に前年枝の葉腋
に花をつける。11月に6mm程度の赤い実が
熟す。造園:主に庭木、公園樹、寺院など
に使われる。名前の由来:葉裏を細かい棒
でひっかくとそこが黒く変色して浮き上が
り文字を書くことが出きる。この性質をイ
ンドで葉に経文を書く多羅樹(ヤシ科のウ
チワヤシ)にたとえて多羅葉という名がつ
いた。別名モンツキシバともいう。プチ知
:薪炭材に使われる。野鳥が訪れる。
木の特徴:常緑のカエデは海外には沢山あ
りますが日本では珍しい。常緑高木で自然
では高さ12~15m、幹の直径は50cmほど
になる。葉は長さ5~10cm、幅は2~5cm、
薄い革質である。3~4月に花をつける。実は
1.5~2cmの翼果がつく。造園:主に庭木に
使われる。洋風庭園にも植えられる。カエ
デにもかかわらず洋風のイメージにも合う。
名前の由来:葉がクスノキの葉に似ている
ところから。プチ知識:石灰岩地帯に多く
生える。

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アラカシ(粗樫)ブナ科・コナラ属
木の特徴:ギンモクセイとヒイラギの雑種
と考えられている。常緑高木で自然では高
さ4~7mほどになる。葉は長さ4~9cm、革
質で刺状の鋸目がある。幹にはコルク質の
こぶがある。10月頃に葉腋に花をつける。
花には芳香がありとてもさわやかな香りが
する。造園:主に庭木、公園樹に使われる
。最近では中木として使われることも多く
なった。また、葉形や花色の違う同種のキ
ンモクセイとの組み合わせで植えても綺麗
です。性質:耐潮性にやや強く、耐陰性、
排気ガスに強い。名前の由来:ヒイラギと
ギンモクセイの雑種というところから。
チ知識
:雌雄異株で、雄株しかしられてい
ない。
木の特徴:ギンモクセイの変種で出来た
常緑高木で自然では高さ3~6mほどになる
。葉は長さ8~15cm、幅は3~5cm、革質
でわずかにこまかい鋸目がある。9~10月に
葉腋に花をつける。花には芳香がありとて
もさわやかな香りがする。造園:主に庭木
、公園樹、記念樹に使われる。最近では中
木として使われることも多くなった。名前
の由来
:キンは花の色から、モクセイは漢
名の木犀の音読みで、肌がサイに似ている
ことから。プチ知識:中国原産の雌雄異
株で、日本には雄株しか渡ってきていない
。大気汚染がひどいところでは花つきが悪
いとされ、大気汚染のバロメーター的樹木
シラカシ(白樫)ブナ科・コナラ属
木の特徴:常緑高木で自然では高さ20mほど
になる。葉は長さ8~15cm、幅は3~7cm、
革質で表面に光沢がある。また若葉は赤みを
帯びて美しい。4~5月に新葉と一緒に伸びた
円錐花序に小さな黄緑色の花をつける。
7~8月に約1cmの実が黒紫色に熟す。造園
:主に庭木、公園樹に使われる。性質:耐潮
性、煙害、排気ガスに強い。名前の由来:朝
鮮語で丸木舟をtong-baiといい、転訛してタ
ブになり、丸木舟を作る木の意味からタブノ
キになったらしい。別名イヌグスとも呼ばれ
、これは材がクスノキに似ているが、それよ
りは劣ることかららしい。別名タブとも呼ぶ
プチ知識:他に建築材、家具材、彫刻材、
パルプ材、などに使う。老木の材で、木目が
、巻雲のようになったものをタマグスと呼び
珍重される。野鳥も訪れる。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ5~10m
ほどになる。葉は長さ5~10cm、幅は
1.5~3cm、革質で葉の裏の黄色い油点には
芳香がある。3~4月に葉のわきに花をつける
。6月頃に約1.5~2cmの実が赤色に熟す
。樹皮は灰白色。造園:主に庭木、公園樹
、街路樹に使われる。性質:耐陰性、やせ
地にやや強く、耐潮性、煙害、排気ガスに
強い。名前の由来:ヤマは山地からで、モ
モは丸い果実から。また山百百で、山に生
え実が多くなるから、などの説があります
プチ知識:実は食用になる。本来は雌雄
異株ですが、最近では瑞光(ズイコウ)な
どの、同株のものもあります。他に器具材
、樹皮は漁網の染料や薬になる。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ15~20m
ほどになる。葉は長さ7~10cm、幅は2~5c
m、革質で表面には光沢がある。6~7月に葉
腋に花をつける。11月頃に約1.5cmの実が
黒紫色に熟す。造園:主に庭木に使われる
性質:耐陰性にやや強く、煙害に強い。
名前の由来:ニッケイは漢名の肉桂の音読
みです。ヤブは山地のシリ林やタブ林など
の藪の中に多く生息するため。別名マツラ
ニッケイ、クスタブ、クロダモとも呼ばれ
る。プチ知識:他に建築材、器具材、種子
からは香油をとり、葉や樹皮は薬用になる
。同種のニッケイは江戸時代には、細根を
束ねてニッキと称して、子供たちのお菓子
にされた。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ5~6mほど
になる。葉は長さ5~10cm、幅は3~6cm、細
かい鋸葉があり革質で表面には光沢がある。
2~4月に枝先の葉腋に5~7cmほどの花をつける
。また2~2.5cmの実をつけ熟しても緑色を保
つ。造園:主に庭木、公園樹、防風林、防潮林
などに使われる。最近では中木して多く使われ
ています。性質:耐陰性、耐潮性、煙害、排気
ガスに強い。名前の由来:古名ツバで光沢があ
る様子から、ツヤハキ(艶葉木)、アツハキ(
厚葉木)、テルハキ(光葉木)、ツバキ(寿葉
木)などの説からのようです。これは私(管理
者)が昔聞いた話ですが、刀の鍔(ツバ)に似
ているからだと聞いたことがあります。昔の時
代劇などでは、椿屋敷とか、武家の間で親しま
れる様子がたびたびでてきます。ツバキは花び
ら1枚散らずに綺麗な姿のまま落ちるのも特徴的
です。別名ツバキ、ヤマツバキともいわれます
プチ知識:他に建築材、器具材、彫刻材、生
木の灰は媒染剤、種子は椿油に使われる。野鳥
が訪れる、特にメジロが好む。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ10~15m
ほどになる。葉は長さ4~6cm、幅は
1.5~2.5cm、厚い革質で表面には光沢があ
る。6~7月に葉腋に1.5cmほどの花が下向
きにつく。10~11月に1.5cm程度の実が赤
く熟す。また若葉も赤みを帯びて美しい。
造園:主に庭木、公園樹、記念樹などに使
われる。性質:耐陰性にやや強く、耐潮性
、煙害、排気ガスに強い。名前の由来:岩
に着生のラン、セッコク(石斛)の花の淡
い芳香に似ることからモッコク(木斛)と
された。プチ知識:他に建築材、器具材、
寄木細工、染料などに使われます。沖縄で
は重要な建築材で、首里城正殿にも使われ
た。野鳥が訪れる。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ6~10m
ほどになる。葉は長さ4~7cm、幅は2~3cm
、革質で表面には光沢がある。4月に前年枝
の葉腋の短枝に花をつける。11~12月に1cm
程度の実が赤く熟す。造園:主に庭木、公園
樹などに使われる。性質:耐陰性にやや強
く、耐潮性、煙害、排気ガスに強い。名前
の由来
:樹皮から鳥もちがとれることから。
プチ知識:夏に樹皮をはいで、数ヶ月、水
につけて腐らせ、臼でついて鳥もちをつくる
。この木の鳥もちが最良とされ、本黐と呼ば
れる。他にろくろ細工、櫛、印材、寄木細工
材に使われる。野鳥が訪れる。
木の特徴:北アメリカ原産の常緑高木で自然で
は高さ20mほどになる。葉は長さ10~25cm、
幅は4~10cm、厚い革質で表面には光沢がある
。6月枝先に15~25cmで白い花ではかなりの大
輪をつけ魅了する。花には芳香がありとても甘
い香りがする。10~11月に8~12cm程度の袋果
が集まった集合果が熟す。造園:主に庭木、公
園樹、街路樹、などに使われる。北米原産とい
うこともあって洋風庭園などに頻繁に使われる
性質:煙害、排気ガスに強い。名前の由来
:花や葉が大きいことを賞賛してつけられたよ
うです。別名に白蓮木(ハクレンボク)という
名がありますが、これは花の形や色からです。
プチ知識:日本には明治6年に渡来し普及して
いる種類はホソバタイサンボクです。また種の
採取が難しく、発芽も難しいためほとんどが同
属のコブシの根に接木で栽培されている。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ20mほど
になる。葉は長さ7~20cm、幅は4~8cm、全
縁または波状の鋸葉があり、革質で表面には光
沢がある。6月枝先に5~16cmの錐花序をつけ
る。8~10月に7~9mm程度の赤い実を全体につ
ける姿は南国を思わせる。造園:主に庭木、公
園樹、街路樹、防風林、防火樹、生垣に使われ
る。かつては洋風庭園などに頻繁に使われた。
性質:耐陰性にやや強く、耐潮性、煙害、排気
ガス、湿地に強い。名前の由来:赤い実が沢
山つき果序の枝も赤く染まる様子を珊瑚に見立
てた。プチ知識:器具材にも使われる。野鳥
が訪れる。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ10m
ほどになる。葉は長さ6~10cm、幅は
3~4cm、皮質で表面には光沢がある。
6月頃に本年枝の葉腋に花をつける。
11~12月に6mm程度の赤い実を全体につ
け魅了する。造園:主に庭木、公園樹、
街路樹、防風林、生垣などに使われる。
またモクセイ科イボタノキ属に紫黒色の
実をつけるトウネズミモチとの組み合わ
せも面白い。性質:耐潮性、煙害、排気
ガスに強い。名前の由来:樹皮から鳥も
ちがとれ、葉柄や本年枝が紫色を帯びる
ことから黒鉄黐のながついた。プチ知識
:器具材にも使われる。野鳥が訪れる。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ20m
、幹の直径は2mほどになる。葉は長さ
5~12cm、幅は3~6cm、やや革質で表
面には光沢がある。また木全体に芳香が
ありとてもさわやかな香りがする。幹は
やや黄色を帯び渇色で短冊状に縦に裂け
、落ち着きがあり樹形共に美しい。
5~6月に新葉のわきから円雄花序をだし
花をまばらにつける。実は丸く10~11月
に熟す。造園:主に街路樹、神社、公共
施設、記念樹、最近では洋風庭園にも良
く植えられる。性質:煙害、排気ガス、
耐潮性に強い。名前の由来:クスシキキ
(奇木)の意味で、クは香りを表すこと
から由来された。またクスノキ(薫木)
などの説がある。別名クスともいわれる
プチ知識:建築材、船舶材、彫刻材、
家具材なに使われる。野鳥が訪れる。昔
は樹皮を防虫剤の樟脳の原料にも使われ
た。昔から姿が美しく人気のある木です
が、アニメ映画のとなりのトトロに使わ
れたためなのか一層人気を増しました。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ20m
、幹の直径は80cmほどになる。葉は長さ
7~14cm、幅は2.5~4cmで細長く革質で
表面には光沢がある。5月頃に新枝の下部
や前年の枝腋から長さ5~12cmの雄花序が
垂れ下がる。秋には1.5~1.8cmのどんぐ
りが成熟する。造園:主に庭木、生垣、
防風林、街路樹、公園樹などに使います。
最近は株立ちも生産されるようになりまし
た。性質:耐陰性にやや強く、煙害に強
い。名前の由来:同種にアカガシ(赤樫
)というのがありますが、これに比べて材
が白色であることからこの名前がつきまし
た。別名ホソバガシとも呼びます。これは
葉が細いことからです。アラカシと同じく
黒樫ともいいます。プチ知識:他の用途
にカンナの台、金槌の柄、器具材、建築材
、船舶材、シイタケの原木、楽器材などに
使われます。野鳥も訪れる。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ20m、
幹の直径は60cmほどになる。葉は長さ
7~12cm、幅は3~5cmで大形の鋸目があり
革質で表面には光沢がある。4~5月に新枝の
下部から長さ5~10cmの雄花序が垂れ下が
る。秋には1.5~2cmのどんぐりが成熟する
造園:主に庭木、生垣に使います。また
枝を切詰めて萌芽させたものを棒ガシと呼
び和風庭園で人気があります。性質:耐陰
性、耐潮性にやや強く、煙害に強い。名前
の由来
:葉が粗いところからこの名がつき
ました。他にクロガシ(黒樫)という名も
あります。これは鉄樫(黒くて堅い)から
ついた名のようです。この他にイヌガシと
もいわれます。プチ知識:他の用途に器具
材、建築材、薪炭材、パルプ、シイタケの
原木など。四国地方の一部の地域ではどん
ぐりを砕いて煮てカシ豆腐をつくります。
木の特徴:常緑高木で自然では高さ4~8mほ
どになる。葉は長さ3~7cm、幅は2~4cm、
厚い革質で刺状の大形の歯牙がある。老木に
なると歯牙はなくなるという面白い性質をも
っている。11~12月に葉腋に花をつける。花
には芳香がありとてもさわやかな香りがする
。翌年の6~7月に長さ1.2~1.5cmの紫黒色の
実をつける。造園:主に庭木に使われる。
質:
耐潮性にやや強く、耐陰性、排気ガスに
強い。名前の由来:柊または柊木で、ヒビラ
クよりヒイラグになり、柊ぐとは葉のトゲに
触れるとヒリヒリ痛むことの意味に由来する
プチ知識:昔から魔除などの縁起の良い木
として庭に植えられてきた。節分には枝にイ
ワシの頭をさし戸口に立て、邪鬼の侵入を防
ぐ風習がある。材は道具の柄に使われる。野
鳥も訪れる。
雄花序
どんぐり
雄花
雄花序
どんぐり
マテバシイ ブナ科・マテバシイ属
木の特徴:常緑高木で自然では高さ15m
、幹の直径は60cmほどになる。葉は長
さ5~20cm、幅は3~8cm、厚い革質で
表面には光沢がある。6月頃に新枝の葉
のわきから長さ5~9cmの雄花序が斜上
する。翌年の秋に1.5~2.5cmのどんぐ
りが成熟する。造園:主に生垣、防風樹
、防火樹、街路樹、公園樹などに使いま
す。性質:排気ガスに強い。名前の由
:実がマテ貝に似ているところからつ
いたという説と、九州地方の方言からつ
いた説があります。別名サツマジイやマ
テジイともいわれます。プチ知識:他の
用途に器具材、建築材、薪炭材などに使
われます。野鳥も訪れる。また、どんぐ
りは食べられます。私(管理者)も食べ
ましたが、栗のような甘みはありません
が渋みがなく美味しかったです。
雄花序
雄花序
どんぐり
キンモクセイ(金木犀)モクセイ科・モクセイ属
クスノキ(楠)クスノキ科・クスノキ属
雄花
若葉
ヒイラギモクセイ(柊木犀)モクセイ科・モクセイ属
ヒイラギ(柊・柊木)モクセイ科・モクセイ属
老木の葉
クスノハカエデ(楠の葉楓)カエデ科・カエデ属
クロガネモチ(黒鉄黐)モチノキ科・モチノキ属
サンゴジュ(珊瑚樹)スイカズラ科・ガマズミ属
タイサンボク(泰山木・大山木)モクレン科・モクレン属
タラヨウ(多羅葉)モチノキ科・モチノキ属
トウネズミモチ(唐鼠黐)モクセイ科・イボタノキ属
雌花
木の特徴:常緑高木で自然では高さ10~15m
ほどになる。葉は長さ6~12cm、幅は3~5c
m、厚い革質で表面には光沢がある。6~7月
に新枝の先に花をつける。11月に8mm程度
の実が黒紫色に熟す。造園:主に公園樹、
防風林、成長が早く丈夫なため工場などに
使われる。モチノキ科モチノキ属のクロガ
ネモチとの組み合わせも面白い。性質:
陰性にやや強く、耐潮性、排気ガス、湿地
に強い。名前の由来:中国原産で同種のネ
ズミモチに似ているところから。プチ知識
:漢方薬で果実を乾燥したものを女貞(じ
ょてい)といい強壮薬になる。
モチノキ(黐の木)モチノキ科・モチノキ属
モッコク(木斛)ツバキ科・モッコク属
若葉
ヤブツバキ(藪椿)ツバキ科・ツバキ属
赤花
白花
裂開した実
ヤブニッケイ(藪肉桂)クスノキ科・クスノキ属
ヤマモモ(山桃)ヤマモモ科・ヤマモモ属
ユズリハ(譲葉)トウダイグサ科・ユズリハ属
木の特徴:常緑高木で自然では高さ4~10m
ほどになる。葉は長さ8~20cm、幅は3~7c
m、革質で表面に光沢があり葉柄が赤く美
しい。5~6月に前年枝の葉腋に長さ4~12cm
の総状花序をつける。11~12月に約8~9mm
の実が藍黒色に熟す。造園:主に庭木、公
園樹に使われる。性質:耐陰性にやや強く
、耐潮性、煙害、排気ガスに強い。名前の
由来
:春先に新葉がでると、前年の葉が落
ちるので、譲葉と名づけられた。別名にユ
ズルハ、ツルシバ、ショウガツノキ(ハ)
とも呼ぶ。プチ知識:葉を正月飾りに使う
。子供にあとを譲るのにたとえ、めでたい
木とされ庭に植えられる。
雄花
タブノキ(椨の木)クスノキ科・タブノキ属
若葉