落葉高木で使われる木一覧
木の特徴:落葉高木で自然では高さ7~8mほ
どになる。葉は長さ4~8cm、幅2~4cm、
ふちに浅い鋸歯がある。幹は暗紫褐色で老
木になると縦に浅く裂け、落ち着いた美し
さがある。4~6月に新枝の先に白い花をつけ
る。8~9月に灰白色の実が熟す。秋には美し
い紅葉をみせる。造園:主に庭木、公園樹
、に使います。最近ログハウスなどの庭造
りにもよく使われる。株立ちが人気がある
性質:耐陰性、耐潮性にやや強い。名前
の由来
:果皮がエゴイ(えがらっぽい)こ
とから。別名チシャノキ、ロクロギとも呼
ぶ。プチ知識:他の用途に玩具、床柱、杖
、駆虫剤、肥料、ロクロ細工などに使われ
る。昔は若い身をつぶして石鹸の代わりに
したり、川にながして魚とりにも使った。
実にはエゴサニポンが含まれている。野鳥
が訪れる。また赤い花のアカバナエゴノキ
、ピンクの花のピンクチャイムも人気があ
る。
木の特徴:落葉高木で自然では高
さ20m、幹の直径は60cmほどに
なる。葉は長さ5~15cm、幅は
4~6cm、洋紙質で大形の鋸歯が
ある。幹は灰黒色で、縦に不規則
な裂け目があり、落ち着いた美し
さがある。4月下旬に新枝の下部
から長さ2~6cmの雄花序が垂れ
下がる。秋には1.6~2.2cmのど
んぐりが成熟する。紅葉は黄色と
赤色のものがある。またクヌギと
同様に褐変した葉が枝に着いたま
ま越冬するが、これは本来は暖地
性の植物が寒地に分布した結果、
冬の寒さに際して離層を完全に形
成する性質を獲得し得ていないか
らだとされていて、生態的にも面
白いといえます。造園:主に庭木
、公園樹などに使います。最近は
ログハウスの影響か庭に林を造る
のに、株立ちなどでよく植えられ
る。性質:乾燥に強い。名前の
由来
:しなやかなさまを表すナラ
ナラから、平らの意味でついた説
、朝鮮語のkarak namの転訛説な
どがある。別名にナラ、ハハソ、
ホウソなどもある。プチ知識:他
の用途では建築材、家具材、器具
材、薪炭材、シイタケの原木など
がある。昔は葉を堆肥に、水田の
肥料にも使われた。クワガタやカ
ブトムシが好む。またどんぐりは
あく抜きをして食べられる。野鳥
が訪れる。
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コナラ(小楢)ブナ科・コナラ属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ15m
、幹の直径は60cmほどになる。葉は長
さ8~15cm、幅は3~5cm、洋紙質で波
状の鋸歯がある。幹は灰褐色で、樹皮が
厚く不規則に深く割れ、落ち着いた美し
さがある。4~5月に新枝の下部から長さ
10cmの雄花序が垂れ下がる。秋には
2~2.3cmのどんぐりが成熟する。また
コナラと同様に褐変した葉が枝に着いた
まま越冬するが、これは本来は暖地性の
植物が寒地に分布した結果、冬の寒さに
際して離層を完全に形成する性質を獲得
し得ていないからだとされていて、生態
的にも面白いといえます。造園:主に公
園樹などに使います。最近はログハウス
の影響か、庭に林を造るのに、植えられ
たりもします。性質:湿地に強い。
前の由来
:クニキの転訛で日本初期に天
皇が命名しという伝承説話、クノキ(食
之木)で食用の実をつけるブナ科樹木の
総称、クリニギ(栗似木)の転訛などの
説がある。別名にツルバミ、ドングリノ
キなどがある。プチ知識:他の用途では
器具材、シイタケの原木、薪炭材。また
葉、実、樹皮などを煮だして染色につか
う。クワガタやカブトムシが特に好む。
野鳥が訪れる。
雄花
紅葉
どんぐり
クヌギ(櫟・椚・橡)ブナ科・コナラ属
雄花序
雄花
どんぐり
イロハモミジ カエデ科・カエデ属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ15m
、幹の直径は60cmほどになる。葉は長
さ4~7cm、掌状に5~9裂し、洋紙質でふ
ちに鋸歯がある。幹は灰褐色で縦に浅い
割目があり、落ち着いた美しさがある。
4~5月に複数房花序に長4~6mmの花をつ
け、7~9月に翼果が熟す。秋には美しい紅
葉をみせる。造園:主に庭木、公園樹、
盆栽などに使います。性質:湿地強い
名前の由来:葉の裂片を「いろはにほ
へと」と数えたこと、モミジは紅葉する
ことなどから。別名のタカオカエデは京
都の高尾山にちなんでいる。他にイロハ
カエデ、コハモミジ、モミジとも呼ぶ。
プチ知識:他の用途では器具材にも使わ
れる。
紅葉
エゴノキ エゴノキ科・エゴノギ属
エゴノキの花
ピンクチャイム
ケヤキ(欅・槻)ニレ科・ケヤキ属
ケヤキの紅葉
斑入り種
木の特徴:落葉高木で自然では高さ
25mほどになる。葉は長さ3~7cm、
幅1~2.5cm、ふちに浅い鋸歯がある
。幹は灰白色で小さな丸い皮目が多い
。老木になると鱗片状にはがれる。ま
た樹形も扇を開いた形になりとても美
しい。4~5月に葉の展開と同時に開花
する。10月にそう果が暗褐色に熟す。
秋には美しい紅葉をみせる。造園
主に庭木、公園樹、街路樹、防風樹な
どに使います。最近では株立ちが人気
がある。名前の由来:木目が美しい
ことからケヤケキキ(異木)で、ケヤ
ケキには尊い、秀でたの意味もある。
キメアヤギ(木目綾木)、カヨキ(香
木)の転訛の説もある。プチ知識
他の用途に建築材、器具材、楽器材、
彫刻材、などにも使われる。最近では
斑入り種や、小ぶりで箒状の樹形をし
たムサシノも人気がある。
コブシ(辛夷)モクレン科・モクレン属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ15mほ
どになる。葉は長さ6~15cm、幅3~6cm。
幹は灰白色で皮目がる。3~4月に葉の展開す
る前に直径7~10cmの芳香ある白い花をつ
ける。10月頃に長さ7~10cmの集合果が赤
く熟す。また秋には紅葉をする。造園:主
に庭木、公園樹、街路樹などに使います。
名前の由来:集合果の形が握り拳(こぶし
)に似ることから。辛夷とかくのは中国の
別の植物の名前を誤用したため。別名コブ
シハジカミ、ヤマアララギとも呼ばれる。
プチ知識:同種のシデコブシの変種でベニ
コブシも花が紅く人気がある。
紅葉
ベニコブシの花
ザクロ(石榴)ザクロ科・ザクロ属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ
5~6mほどになる。葉は長さ2~5cm、幅
1~2cm。幹は褐色で不規則に剥がれる
。6月に枝先に直径約5cmの朱赤色の花
をつける。10月頃に実が赤く熟す。また
秋には紅葉をする。造園:主に庭木、鉢
植え、盆栽,花材などに使います。最近
は中木でも使われる。最近実を成分にし
た食品などがでている影響か人気がある
性質:耐潮性にやや強く、煙害、排気
ガスに強い。名前の由来:漢名の石榴の
字音の転、別称若榴の転訛などの説があ
る。別名セキリョウ、ジャクロとも呼ぶ
プチ知識:ザクロは一重咲きで実がな
るものを通称ミザクロと呼び、八重咲き
を通称ハナザクロと呼び実はならない。
八重咲き
サルスベリ(百日紅)ミソハギ科・サルスベリ属
木の特徴:中国南部原産で江戸時代以前に
渡来した落葉高木で自然では高さ10m、直
径30cmほどになる。葉は長さ2.5~5cm、
幅5cmほどでコクサギ型葉序になる。幹は
淡赤紫色でなめらか、薄く剥げ落ち淡い木
肌が現れる。花期は7~10月にわたって咲き
続ける。紅葉も落ち着いた色合いをみせる
造園:主に庭木、公園樹、街路樹、記念
樹などに使います。名前の由来:猿もすべ
るほど木肌が滑らかなことによる。別名ヒ
ャクジッコウとも呼びこれは花の咲いてい
る期間が長いことから。プチ知識:他の用
途に土木材、器具材にも使われる。
紅葉
白花
シャラノキ(沙羅樹)ツバキ科・ナツツバキ属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ15mほ
どになる。葉は長さ4~10cm、幅2.5~5cm
。幹はなめらかで10年ほどたつと古い樹皮
が薄片状に剥げて灰白色や赤褐色になる。
花は6~7月に本年枝の葉腋に直径5~6cmの
白い花をつける。また紅葉も落ち着いた色
合いをみせる。造園:主に庭木、公園樹な
どに使います。名前の由来:インド産の沙
羅樹と間違えたことから。別名ナツツバキ
(夏椿)と呼び、これは夏にツバキに似た
花が咲くことから。シャラとも呼ぶ。プチ
知識
:他の用途に床柱、器具材などに使わ
れる。
トウカエデハナチルサト(唐楓花散里)カエデ科・カエデ属
木の特徴:落葉高木で高さ10mほどになる。春か
ら夏にかけて葉の色がピンク、白、黄色と七変化
していく。また秋には紅葉もみられる。造園:主
にガーデニング、シンボルツリーなどに使われる。
ネグンドカエデフラミンゴ カエデ科・カエデ属
木の特徴:落葉高木で高さ5mほどに
なる。鳥のフラミンゴのような美し
さがある。樹冠全体がピンクになり
、葉は白から緑えと変わっていく。
春ピンクに芽吹く葉は5~6月に剪定す
るともう一度楽しむことができる。
造園:主にガーデニングなどに使わ
れる。
ノムラ カエデ科・カエデ属
木の特徴:オオモミジ系の落葉高木で高さ10mほ
どになる。葉は長さ約10cm。幹は灰褐色で縦に
筋模様がある。紅い新芽から薄い赤に変わり秋に
は紅葉します。造園:主に庭木などに使います。
プチ知識:江戸時代から親しまれている品種で古
名をムサシノ(武蔵野)という。通称ノムラモミ
ジ、アカモミジともいう。同じオオモミジ系にノ
ムラより赤みの強いショウジョウ(猩々)がある。
ノムラ
ショウジョウ
ハナノキ(花の木)カエデ科・カエデ属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ25m、
直径1mほどになる。葉は長さ4~10cm、幅
3~6cm。幹は灰白色で成木は縦に裂け目が
でる。花は4月に葉の展開前に紅い花が開
花する。5月中旬頃翼果が熟す。また秋には
紅葉をする。造園:主に庭木、公園樹、街
路樹などに使います。名前の由来:花が赤
色で美しいことから、また新葉のころに木
全体が桃色に染まったようにみえるため。
別名ハナカエデとも呼ぶ。プチ知識:樹皮
や葉を煎じて洗眼に使う。
紅葉
雄花
ハナミズキ(花水木)ミズキ科・ミズキ属
木の特徴:北アメリカ原産の落葉高木で自然では
高さ5mほどになる。葉は長さ8~15cm。幹は灰黒
色で割れ目がある。花は4~5月に葉の展開前開花
する。9~10月に赤色に熟す。また秋には紅葉をす
る。造園:主に庭木、公園樹、街路樹、記念樹な
どに使います。名前の由来:花の目立つミズキの
意味から。別名アメリカヤマボウシとも呼ぶ。
チ知識
:大正時代の始めに、東京市長がアメリカ
にサクラの苗木を贈り、その返礼に日本に贈られ
た。日米親善の木として有名。花は赤もある。
紅葉
赤花
ヒメシャラ(姫沙羅)ツバキ科・ナツツバキ属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ15mほ
どになる。葉は長さ4~8cm、幅2~3cm。
幹はなめらかで淡赤褐色をしている。薄片
状に剥がれ斑紋状になる。花は5月に本年枝
の葉腋に直径1.5~2cmの白い花をつける。
また紅葉も落ち着いた色合いをみせる。
:主に庭木、公園樹などに使います。
前の由来
:同種のシャラよりも花や葉など
木全体が小さいことから。プチ知識:他の
用途に床柱、器具材などに使われる。
メグスリノキ(目薬の木)カエデ科・カエデ属
木の特徴:落葉高木で自然では高さ15mほ
どになる。葉は長さ5~12cm、幅2~6cm。
幹は灰褐色で成木は縦に裂け目がつく。花は
5月に葉の展開と同時に淡黄色の花をつける
。また紅葉も美しい。造園:主に庭木など
に使います。名前の由来:樹皮の煎汁を洗
眼に用いたことから。別名チョウジャノキと
も呼ばれる。プチ知識:他の用途に建築材
、器具材、床柱などに使われる。樹皮や葉を
煎じたものを飲むと目の疲労回復や肝機能回
復に効果がある。私(管理者)の知り合いが
花粉症がひどく、年の暮れから枝一握りを煮
だして(ペットボトルに2~3本つくれる)お
茶代わりに飲んでいたところ翌年から花粉症
にならないそうです。
ヤマボウシ(山法師)ミズキ科・ミズキ属
紅葉
木の特徴:落葉高木で自然では高さ15mほ
どになる。葉は長さ4~12cm、幅3~7cm。
幹は暗赤褐色で老木では不規則に剥がれま
だら模様になり味わいがある。花は5~7月に
葉の展開後に花をつける。9~10月に実が赤
く熟す。また紅葉も美しい。造園:主に庭
木、公園樹、街路樹などに使います。性質
湿地に強い。名前の由来:丸いつぼみの
集まりを坊主頭に、白い総苞を頭巾に見立
てたことから。別名ヤマグワとも呼ぶ。
チ知識
:他の用途に器具材、木槌の頭など
に使われる。実は甘くて美味しいです。花
は赤もあります。
紅葉
赤花