エコとタケル(30)…英雄トーサンダーを尊敬する天使の少年エコ。その息子であるタケルのことをなかなか認めない模様。
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タケル達との出会いのシーン。突然ラックゲートから降ってきたタケル達に対し。
エコ 「お前ら何処から来た?さては悪魔だな!名を名のれ!」
タケル 「俺はタケルだ!悪魔じゃねえ!」
エコ 「タケル?うるせぇ、覚悟!」
持っていた木の枝でタケルを攻撃しまくるエコ。
カンジー 「やめてくださ〜い!」
ゼウス 「わしらは悪魔じゃないぞ〜!」
カンジー 「僕たちは、次界卵を探す旅の途中なんです、怪しい者じゃありません!」
エコ 「ん?次界卵!?」
カンジー 「なんかご存じなんですか!?」
エコ 「それ、うまいのか?」
全員ダウン。
ゼウス 「ダメじゃこりゃあ。」
ポーチ 「お子ちゃまね、反応が見事にタケルとおんなじだもん。」
タケル 「や〜い、お子ちゃまっていわれてやんの。」
エコ 「お前だってお子ちゃまだろ!」
再び攻撃するエコ。タケル、コアランサーを取り出し応戦。
ポーチ 「あ〜、いつまでもやってなさい、低レベルの争いを。あたしの運命の天使様は何処にいるのかしら?」
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さらにエコはタケルを追いかけ回し、トーサンダーのモニュメントへ。
タケル 「ったくしつけぇなあ、何なんだあいつは〜!」
タケル 「あ、これって…。」
エコの木の棒が飛んできてタケルに当たる。
エコ 「こら〜!『これ』とは何だあ!『これ』とはぁ!」
タケル 「だって…。」
エコ 「この像はおいら達のあこがれ、村を救った英雄・トーサンダー様のモニュメントだぞ〜!おいらもいつかきっとトーサンダー様のような立派な戦使になるって決めたんだ〜!…?あ〜!気安く上るな〜!降りろ〜!」
タケル 「減るもんじゃないしいいだろ。」
エコ 「おりてこ〜い!」
モニュメントのてっぺんまで登り、翼を見上げ、幼い頃の回想にひたるタケル。
エコ 「降りろって言ってんだろ〜!」
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タケルがトーサンダーの息子であることを知った時の反応。
エコ 「嘘だ!こんなやつがトーサンダー様の…そんなわけない!」
タケル 「こんなやつで悪かったな〜。」
カンジー 「本当にご子息なんです。」
エコ 「じゃあこれやってみろよ。はっ!(と木の棒を構えて謎のポーズ。)」
タケル 「…なんだそれ?」
エコ 「ほ〜ら!トーサンダー様の決めポーズも知らないじゃないか。それでも息子かよ!」
タケル 「え!?」
カンジー 「決めポーズなんてあったんですか?」
ゼウス 「わしも初めて見るがのう。」
ポーチ 「さっすがタケルのパパよね〜ダサダサ。」
エコ 「とにかく勝負だ!行くぞ!」
? 「エコ!」
エコ 「!村長!」
? 「いい加減にせんか。旅のお方々、孫のエコがとんだご無礼を致しました。私は村長のコロジーと申しますじゃ。」
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タケル達は、トーサンダーが村を救った伝説を村長から聞く。
コロジー 「以来、伝説の戦使として語り継がれるようになったのですじゃ。」
ポーチ 「じゃあタケルも伝説の戦使様〜?(目がハート)…んなわけないか。」
タケル 「うっせぇなあ。いいか、俺は俺。父ちゃんは父ちゃん。関係ねぇよ。」
エコ 「だったらお前のすげぇってとこ見せてもらおうじゃんか。魔法とかさ。トーサンダー様の息子だったら、さぞかしすんげえ魔法使えるんだろうなぁ!みんな見たいよなぁ?」
子供達 「見たい見たい!」
タケル 「ドキッ…。あは〜いや、その、んなの見せもんじゃないからさ、ね、村長さん?」
コロジー 「良い機会じゃ、お前達、タケル殿に魔法を伝授していただきなさい。こんなチャンスは滅多にない。」
タケル 「あ…。」
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(苦手な)魔法を見せる羽目になったタケル。
コロジー 「ではタケル先生、お願いします。」
村人&子供達からの拍手&歓声。
タケル 「(ひとつせきをして)じゃまず、雨を降らせて見せるからな!」
ポーチ 「できるのそんなの〜。」
カンジー 「し〜っ、集中してるんですから。」
タケル 「いいか、腹に力を入れて、頭に雨を思い描いて…雨よ降れ〜!」
豆が降ってくる。
子供 「先生〜これ雨じゃなくて豆です〜。」
コロジー 「まあ、このような場では最初からうまくはゆかぬもの。さ、もう1度お願いします。」
タケル 「よ〜し。雨よ降れ〜!」
飴が降ってくる。
子供 「あま〜い!」
ポーチ 「あれって…。」
カンジー 「一応あめですけど…。」
子供 「ねえ、あの先生、本当にトウサンダー様の子供?」
エコ 「雨ぐらい降らせられね〜のかよ〜!」
タケル 「うっせ〜黙って見てろってば!…雨よ降れ〜!」
サメが降ってくる。
タケル 「今のなしなし、消えろ〜!」
ポーチ 「それはサメだっつ〜の。」
エコ 「こんなの魔法じゃねぇや!やっぱお前インチキじゃねぇ〜か〜!」
タケル 「じゃあお前できんのかよ〜!やってみろ!」
エコ 「それが戦使の息子の言いぐさか〜!」
タケル 「息子息子って言うな!」
村の子供達 「インチキ!インチキ!」
村人 「やれやれ。」
タケル 「う…。」
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バカラ達の手により暴走して村を襲ってきたツカイステ瓶ラに、コロジーが村人を率いて応戦しようとしている。
エコ 「待ってよ!瓶助はおいら達の友達なんだよ!」
コロジー 「いいか、あれはお前達がしっているリサイクル瓶ラではない、魔守・ツカイステ瓶ラなのじゃ、エコよ。」
エコ 「でも!」
コロジー 「あれを止めることができるのはトーサンダー様だけじゃ。じゃが…。(と遠くにいるタケルの方を見る。)今はみなで村を守らねばならぬ。」
エコ 「ちくしょお!トーサンダー様さえいてくれればなあ!」
ポーチ 「あんたの魔法のせいで信用がた落ちよ〜、何とかして見せなさいよ!」
タケル 「うっせえなあ、俺は俺なんだからしょうがねえだろ〜!」
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ツカイステ瓶ラに村人達が魔法で攻撃。しかし効果はなく、村に侵攻される。
コロジー 「いかん、引け、引くんじゃ!」
コロジー 「仕方がない、村を捨てよう。村の命の方が大事じゃ。こんな時にトーサンダー様がいてくれたら…。」
村人達 「(口々に)トーサンダー様さえいてくれさえすれば…。」
エコ、ツカイステ瓶ラに向かって走っていく。
コロジー 「エコ!」
エコ 「瓶助、思いだしてくれ、おいらだよ、いつも一緒に遊んだじゃないか!瓶助…瓶助!」
ツカイステ瓶ラ、エコを踏みつぶそうとするが、ツカイステ瓶ラの足を支える人影がエコを助ける。
コロジー 「トーサンダー様?」
タケル 「…だいじょうぶか?」
エコ 「タケル!」
タケル 「今のうちに、早く!」
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ツカイステ瓶ラの瓶の中に取り込まれてしまったタケル。混乱に引き寄せられてカオスも村に迫ってくる。
カンジー 「何とかツカイステ瓶ラの動きを止めないと…。」
エコ 「動きを止めればいいんだな!」
友達と示し合わせて、大量のゴミをツカイステ瓶ラの元へ運ぶエコ。
エコ 「瓶助!お前の大好物だぞ!」
コロジー 「エコ、何のつもりじゃ!?」
エコ 「さあ、好きなだけ食べな!」
ツカイステ瓶ラがゴミを体の瓶の中に入れ始めたので、動きが止まる。
ポーチ 「タケル〜今のうちよ〜!」
カンジー 「早く脱出してくださ〜い!」
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タケル、瓶の中でバカラ達がとりつけた装置を発見。破壊しようとするも、ふたたび動きだした瓶の中でタケル苦戦。
ついにトーサンダーのモニュメントを破壊しにかかるツカイステ瓶ラ。
コロジー 「もうおしまいじゃ…。」
エコ 「タケルーーーーーーーーーーーーーー!」
タケル 「今度こそいくぜ、てあ〜〜〜っ!」
装置の破壊に成功するタケル。ツカイステ瓶ラ、元のリサイクル瓶ラに戻り、タケルも脱出する。
エコ 「瓶助!瓶助!」
エコの友達 「よかったなぁ!」
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カオスも消えて一段落ついてから。
エコ、タケルに手を差しだす。
エコ 「タケル、認めるよ!お前こそ本物の戦使だ。おいらなんかが逆立ちしたってかないっこないや。」
タケルも手を差しだして、握手をかわす。
タケル 「へへ、お前だってなかなかだったぜ、エコ。」
コロジー 「うん、うん。」
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ラックゲートで村を去るタケル達。
タケル 「じゃ、元気でな!」
エコ 「次界卵の手がかりが見つかったら、知らせてやるぜ!」
ゼウス 「クリア受神ちゃんを通じてな。」
カンジー 「お願いします!」
エコ 「あ、それとタケル!魔法勉強しとけよな!」
タケル 「(ラックゲートが消えていく中)あ〜、それ言うなって〜!」
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