カンジーのスピード狂化(31)…コーラルを人質にとって逃げる凹十魔。それを追いかけようと、車を借りたタケル達。しかし初めてハンドルを握ったカンジーは目つきが変わり、人格変貌。
◆ ◆ ◆
ポーチ 「運転したことあんの?」
カンジー 「一応知識だけはね。」
前に進むつもりが、思いっ切りバック。
タケル 「何やってんだよ!」
カンジー 「間違い。…こうでした!」
◆ ◆ ◆
まともに走り出した車。しかしすぐに異変が。
ポーチ 「これってスピードの出しすぎよ!」
ゼウス 「カンジー、ブレーキ、ブレーキ!」
カンジー 「口出し無用!何人たりとも僕の前を走らせはしない!なははは、にゃははは!」
ゼウス 「じ、人格かわっとる…。」
ポーチ 「か、カンジーってスピードマニアだったのね…。」
タケル 「いいぞ、もっと飛ばせ、カンジー!」
カンジー 「合点承知の助、うりゃ!」
アクセル全開。
タケル 「あ!いたいた、あいつだぞ!」
凹十魔 「へへ、バトル開始!ブォーン、ブロロロ!」
カンジー 「逃がすかぁ!」
凹十魔 「華麗なるコーナーワーク、バオーン。キキキキキ!」
カンジーの車、凹十魔に追いつき、横から体当たりをかける。
凹十魔 「なかなかやるブォー」
カンジー 「くたばりやがれ〜!」
タケル 「いいぞ〜、そのまま寄せろ!」
タケル、窓から凹十魔上のコーラルに声をかける。
タケル 「コーラル、起きろコーラル!」
凹十魔 「そうはいくか!」
凹十魔、腕でタケルを振り払う。
カンジー 「逃がすか!」
車を猛スピードで爆走させるカンジー。
カンジー 「負けるもんかぁ!」
言葉とは裏腹に、何故か凹十魔と別のルートへ向かうカンジー運転の車。
タケル 「どこいくんだよ!」
ポーチ 「コーラルはあっちよ!」
カンジー 「このバトル、僕の勝ちです!」
タケル 「勝ってどうすんだって〜うわぁあああ!」
道路をジャンプして、標識に突っ込み、車大破。
もう動かないボロボロの車の中でそれでもなおハンドルを握ったままのカンジー。
カンジー 「な、なんびとたりとも〜、ぼくの〜まえ〜を〜…ほえ(カンジーダウン)。」
|