悪魔を信じられるのは(33)…アズールを信じるタケルに、何故悪魔なのに信用できるのかとたずねるカンジー。
◆ ◆ ◆
アズールが去っていくのを見守るタケル達。
カンジー 「(つぶやく)悪魔なのに…。」
タケル 「いつまでもこだわるなって。」
いつもの明るいノリでカンジーの肩をポンポン叩く。
カンジー 「タケルさんはどうしてアズールのことが信じられるんですか?悪魔なんですよ。」
タケル 「ん?う〜ん…ま、変なヤツだからな。」
ポーチ 「変だったら、タケルのほうが、よっぽど変よ!」
タケル 「なにを〜!」
ポーチ 「(舌を出して)ビー!」
ゼウス 「類は友を呼ぶって言うからのぉ。(笑)」
カンジー 「この手配書のことは忘れたんですか!」
アズールが極悪人であると書かれた手配書を見せるカンジー。
タケル、カンジーの方をじっと見てたずねる。
タケル 「カンジー、お前さ、そんな紙切れと自分が見たもの、どっちを信じるんだよ。」
ハッとするカンジー。第27話でアズールがカンジー達を助けてくれた時のことが頭をよぎる。
ポーチ 「カンジー、あんたアズール様のこと嫌いなの?」
カンジー 「(うつむいて)僕…わかりません…。」
しばらくの沈黙の後、タケル、カンジーにいつもの調子で話しかける。
タケル 「もう気にすんなって。」
ゼウス 「そうじゃ。あんまり悩むと、頭がオゾン僧侶になるぞい。」
オゾン僧侶の光る頭の映像が頭をよぎる。
カンジー 「(苦笑)そうですね。今はアラクネの谷、答はそこにあるんですよね!」
タケル 「よっしゃ!行くぜ、アラクネの谷!」
張り切って歩き出すタケルだったが、すぐに、巻き戻しのように戻ってくる。
タケル 「…で、どっち?」
カンジー&ポーチ&ゼウス、ズッコケる。
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