刑務所へいらっしゃ〜い(38)…熱帯ゾーンのルールに次々と引っかかり、刑務所に入れられる方々。
その1・タケル達の場合。
木々になっている果物を、ブーメランで落としてとっていたところ、いきなりミニ鳩ポリスに手錠をかけられるタケル。
タケル 「へ?」
ミニ鳩ポリス 「窃盗の現行犯、速攻逮捕よ!」
タケル 「た、逮捕?え?…(苦笑)。」
ポーチ、カンジーも次々と手錠をかけられる。
ミニ鳩ポリス 「ねぇねぇ、君たち、あれ見てないの?」
カンジー 「『この区域では、果実や草花をとってはいけません』?」
ポーチ 「なにそれ…?」
ミニ鳩ポリス 「私は、聖魔和合界の平和を守るべく、日夜戦う、正義の、ミニ鳩ポリス!ここ熱帯ゾーンは、今日もニッコリ、ルールを守って、カオスなし!」
牢屋に入れられるタケル達。
ミニ鳩ポリス 「というわけで一晩ここで、頭を冷やしてね。」
タケル 「出せよ、こんにゃろお!」
ポーチ 「何よ〜!見逃してくれたっていいじゃない!」
ミスッタK 「じゃかましいんじゃ、新入りが!」
見ると、何十枚にも重ねられた畳の上に、子分らしきボー徒2人に肩をもまれているミスッタKが。
ポーチ 「あ〜、おじさんだけなんでそんなものに座ってんの?」
ミスッタK 「おじさんだあ?わしはここの牢名主じゃK、一番偉いんじゃK、高いところにいるのは当然じゃK、わかったK、新入り!」
ポーチ 「わかんないわよ。1枚ちょうだいよ。」
ミスッタK 「新入りの分際で生意気言うな。」
ミスッタK、ポーチにデコピン。
タケル 「やめろよ!何すんだよ!」
ミスッタK 「なんだと…。」
タケルとミスッタKのにらみ合い。すると、隅に座っていたガングローブが立ち上がり、重ねられている畳に横からパンチを繰り出す。畳がだるま落としの要領で飛んでいき、ミスッタKはしまいには床の上に。
タケル 「すっげー!」
ガングローブ 「あんた、マジうざくな〜い?」
ミスッタK 「魔守風情が、悪魔にためぐちきくんじゃねえK!(手に野球ボールを持って殴りかかる。)」
ガングローブ 「うっせえ、おやじぃ!!(手にしたボクシングのグローブでパンチを繰り出す。)」
ミスッタK、ノックアウト。
タケル 「すげ〜…。」
カンジー 「すごいキレ方…。」
しばらく息を切らしていたガングローブ、再び隅に座り込む。
カンジー 「あ、ありがとうございました!」
ポーチ 「ホントサンキュー、強いのね。」
カンジー 「魔守でも、僕たち天使族を助けてくれる方がいるなんて、ホント感激です!」
ガングローブ 「ってゆーかアイツ、超感じ悪くな〜い?」
タケル 「俺、タケル、よろしく。」
言っているそばからガングローブからは既に寝息が。
タケル 「あれ?もう寝てる…。」
次の日、出所するタケル達。
タケル 「ふぁ〜〜あ。」
ポーチ 「良かったあ、出られて。」
ミニ鳩ポリス 「よ〜く反省した?もう、世話をかけるんじゃないわよ。」
カンジー 「ご迷惑をおかけしました〜。」
そしてガングローブを追いかけようとするタケル達は、入所するバカラ達に出くわす(ここから先は、下の方を参照)。
◆ ◆ ◆
その2・バカラ達の場合。
黒子ダイル団Dの所に来ているバカラ達。
黒子ダイル団の一員 「バカラ様、ガスベラスが…。」
バカラ 「なにぃ!?」
ガスベラスがレッカー移動(?)されていく。
バカラ 「あーっ!待てこらーっ!何しやがる〜!?」
ピンゾロイド 「どうしたゾロ?」
そこへミニ鳩ポリスがやってくる。
ミニ鳩ポリス 「逮捕する!」
手錠をかけてバカラ&ピンゾロイド&ダンディーラーを連れていくミニ鳩ポリス。遅れてやってきたポーカード、その様子を目にする。
ポーカード 「愚かだ…あまりに愚かだ…。」
刑務所にたどりついたバカラ達。そこでちょうど出所してきたタケル達と出くわす。
タケル 「あっ、バカラ!」
バカラ 「げげっ、しょ、少年…。」
タケル 「何してんだよ、こんなとこで。」
ポーチ 「(にやっとして)駐車違反したんでしょ〜。」
ピンゾロイド 「な、何でわかったんだゾロ?」
カンジー 「だって…。(と、上を指さす。)」
レッカー移動されているガスベラスが。
バカラ 「俺様は正々堂々捕まったまでよ!」
ミニ鳩ポリス 「さあ、きりきり歩いて!」
ピンゾロイド 「臭い飯食らうゾロ…。」
ダンディーラー 「みっとも恥ずかしいですわ…私の人生に大きな汚点がぁ〜!」
ピンゾロイド 「(泣きながら)悪魔にも(ここ何言っているか聞き取れませんでした。すみません。)はあるゾロ〜!」
バカラ 「泣くんじゃねえ!」
そして次の日ようやく出所。彼らを迎えにきたポーカード。
ポーカード 「おつとめご苦労様です、バカラ様。」
バカラ 「なかなかいい休養になったぜ、ポーカード。もう2、3日いても良かったんだがな。」
ダンディーラー 「さすがはバカラ様、獄中でも一番の模範囚でしたわ。」
ピンゾロイド 「早く出られたのは、バカ、バカ、バカバカ、バカラ様のおかげゾロ!」
バカラ 「スクラッチしながらおだてるんじゃねえ!」
ピンゾロイド 「うわ〜!」
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