バカラと因縁の次界蘭(39)…タケル達よりも先に次界卵を手に入れることができたと思ったら…。
クリア受神&送神の放送を受けて、連絡をしようとしたシャーペン銀の電話をガスベラスが傍受。早速急行するバカラ達。
ピンゾロイド 「わ!何かいっぱい来たゾロ!」
長老ペン銀 「お前達、何者だペン!」
ダンディーラー 「魔守、ダンディーラー!」
ピンゾロイド 「同じく、ピンゾロイド2号!」
ダンディーラー 「そして我らが偉大なる!」
ピンゾロイド 「悪魔の中の悪魔ゾロ!」
バカラ達 「?」
無視して遠くで別の会話をしているシャーペン銀達。
バカラ 「こら〜!無視すんな〜!なめとんのか〜!」
ダンディーラー 「『何者だ?』ってきいたくせに〜!(涙目)」
ピンゾロイド 「もうカチカチうるさいゾロ!」
ダンディーラー 「こんな所に長居は無用ですわ。とっとと次界卵の情報を聞きだして、ずらかっちゃいましょう!」
シャーペン銀達 「次界卵!?」
「次界卵」という言葉を聞いて、いっせいにバカラ達の方を向くシャーペン銀達。
長老ペン銀 「次界卵をさがしているとくれば!」
シャーペン銀 「帽子をかぶっているあの人がカンジーさんだペン!」
バカラ 「はあ?」
シャーペン銀 「かわいいポーチさんだペン。」
ダンディーラー 「あらあ、かわいいだなんて…。」
シャーペン銀 「残ったのは、いつも元気なタケルさんだペン!」
ピンゾロイド 「残ったのは、はないゾロ〜。」
長老ペン銀 「皆の者、宴じゃ!ごちそうじゃ!」
◆ ◆ ◆
御馳走&踊りでもてなされるバカラ一行。
バカラ 「どうなってんだこりゃ?」
ダンディーラー 「どうやら私達を、例の少年達と間違えているようですわ。」
バカラ 「なにぃ!?」
ピンゾロイド 「それで歓迎してるゾロ?」
バカラ 「冗談じゃねえ、誇り高き悪魔の俺達が、こともあろうに天使と間違えられるとは!!」
ダンディーラー 「おまちくださいバカラ様。私に名案が…(目がキランと光る)。」
バカラ 「うむ、聞こう。」
ダンディーラー 「ここは少年達になりすまし、やつらから次界卵の情報を聞き出すのです。」
ピンゾロイド 「なるほどゾロ。」
バカラ 「さすがダンディーラー。そうと決まれば…とりあえず食う!」
ピンゾロイド 「ゾロの食べられるものが無いゾロ!お〜いオイルか何かジョッキで…。」
バカラとダンディーラーに同時突っ込みを受けるピンゾロイド。
バカラ 「(小声で)バカ野郎、んなもん頼んだら、少年じゃねえってことがばれちまうだろ。」
ピンゾロイド 「バカ〜ん。」
食事も食べ終わって。
ピンゾロイド 「ひどいゾロ、タケルはオイルが好きっていう設定にすればいいゾロ、何なんだよ、こ…。」
再び突っ込みを受けるピンゾロイド。
ピンゾロイド 「何するゾロ!」
目の前にいるシャーペン銀。
長老ペン銀 「タケルさん。」
ピンゾロイド 「ピン!な、なんでい、ゾロ!」
長老ペン銀 「実は折り入ってお願いがペン…。」
ピンゾロイド 「お願い?」
長老ペン銀 「実は・・次界卵のことで…ペン。」
バカラ 「ん?」
ピンゾロイド 「次界卵?」
バカラ 「(ピンゾロイドを押しのけて)何でぇ、そのお願いってえのは?」
長老ペン銀 「ここだけの話、我々シャーペン銀一族は次界卵が無いと生きていけないペン。」
バカラ 「生きていけない?」
長老ペン銀 「次界卵は、我々の大事な食糧なんですペン。」
バカラ・ダンディーラー・ピンゾロイド 「次界卵が食糧!?(ゾロ!?)」
長老ペン銀 「はい、だペン。」
バカラ 「う〜ん。わからん…何故に閣下は、こいつらの食いものなんぞ欲しがるんだ?」
ピンゾロイド 「それは、カリスマデビル様の好物だからではないゾロか?」
バカラ 「う〜ん…。」
ダンディーラー 「で、その次界卵はどこに…。」
長老ペン銀 「もう無いですペン…。」
バカラ 「無い?」
長老ペン銀 「はい、先ほど御馳走したので最後ですペン。」
バカラ 「御馳走…ん?…え〜〜〜〜〜!?食っちまったのか、俺様は、じ、次界卵を…なんてこった。え〜〜〜!?もうねえのか、次界卵は、あ〜!?」
長老ペン銀 「あ、あるにはあるのですがペン。はい、実はペン。次界卵は、森の奥にあるペン。そこへ行くには、森の中の一本道を行くしかないペン。ところが、最近になって、巨大な怪物が暴れて道をふさいでいるため、次界卵をとりにいけなくて困ってるんですペン…。
何とかせねばと、先日一族の中で最も腕っぷしの強い『いろんなペン銀ズ』を向かわせたのですがペン…。」
(ここからその時の様子)
ボールペン銀 「ボールペン銀、レッド!」
フェルトペン銀 「フェルトペン銀、ブルー!」
サインペン銀 「サインペン銀、イエロー!」
筆ペン銀 「筆ペン銀、グリーン!」
羽根ペン銀 「羽根ペン銀、ピンク!」
5人 「5人揃って、『いろんなペン銀ズ』だペン!」
謎の怪物 「コンダ〜!」
5人 「うわ〜〜!」
(再び、現在に戻って)
ボールペン銀 「そりゃあもう、恐ろしい目にあったペン。」
フェルトペン銀 「身の丈30メートル、いや、40メートルはあったペン。」
サインペン銀 「たくさんの目があって、こっちをにらんでたペン!」
筆ペン銀 「髪はウネウネ、波うってたペン!」
羽根ペン銀 「そのおたけびは、地面をも揺るがすペン!」
長老ペン銀 「おおお、なんと恐ろしい怪物だペン!次界卵の貯蔵庫はもう空っぽなんですペン。どうか、怪物を退治してくださいペン。お願いしますペン。」
バカラ 「お〜っしゃあ!その怪物とやら、この俺様がやっつけてやるぜ!」
長老ペン銀 「お願いしますペン、タケルさん達ペン!」
バカラ 「(へへへ、これで次界卵は、我が手中にあるも同然…。)にゃ〜っはっはっは!」
何故かシャーペン銀達も笑い出す。
◆ ◆ ◆
バカラ達出発。たくさんのシャーペン銀達に見送られながら。
シャーペン銀達 「怪物退治、頑張ってくださいね〜!ペ〜ン!」
バカラ 「おう、任せとけ!」
バカラ 「(バカものどもめ、閣下の欲しがってる次界卵、1つたりともお前達には…)お?」
いきなり地の果てからフラレジョーズ登場、バカラを押し倒す。
バカラ 「フラレジョーズ!どっから降ってわいて来やがった!?」
フラレジョーズ 「(泣きながら)またふられちゃった、バカちゃあ〜〜ん!」
シャーペン銀達 「バカちゃん?」
バカラ 「重てぇ〜、そこのけ!」
ダンディーラー 「(まずい、せっかくここまで少年少女達のふりをしてきたというのに…。)」
ダンディーラー「お〜っほっほっほ!今のは「雨に降られちゃった〜、じゃっかじゃ〜ん!」ていったのよ〜。」
ピンゾロイド 「苦しいゾロ。」
ダンディーラー、ピンゾロイドをはり倒す。
ダンディーラー 「お〜っほっほっほ!…(やっぱり苦しいかしら…。)」
シャーペン銀達 「な〜んだ!そうかペン!」
ダンディーラー、ズッコケる。
(1人ガスベラスでイライラしているポーカード。)
長老ペン銀 「これこれカンジーさんはこれから怪物退治に行くんだペン。離れるペン!」
フラレジョーズ 「あたしとバカちゃんの仲を、引き裂く気ぃ〜!?」
ダンディーラー 「当然よ、バカラ様から離れなさい!」
フラレジョーズを放り投げるダンディーラー。
シャーペン銀達 「え?」
フラレジョーズ 「いけずぅ〜〜!」
シャーペン銀達 「バカラ様?」
ダンディーラー 「(あ…まずい…。)や〜ね〜、あからさまに離れなさいって言ったのよ!」
ピンゾロイド 「苦しいゾロ…。」
シャーペン銀達 「な〜んだ、そうかペン!」
ダンディーラー 「あら〜!(ズッコケ)」
ピンゾロイド 「こいつら疑うことを知らないゾロ!」
ダンディーラー 「さあ、参りますわよ!カンジー様、タケル…。…オッホン!」
バカラ 「お、おう」
ピンゾロイド 「ゾロ!それっ!」
ガスベラスに乗り込む一行。
シャーペン銀達 「いってらっしゃ〜い!」
ダンディーラー 「やりましたわね、バカラ様!」
ピンゾロイド 「うまく次界卵の情報を聞き出したゾロ!」
バカラ 「おう!目指すは森の奥の次界卵畑だぜ!が〜っはっは!」
◆ ◆ ◆
一本道にたどり着いたバカラ一行。
バカラ 「おっ、一本道だ!」
ダンディーラー 「この奥に次界卵畑があるんですわね。」
バカラ 「少年少女達、悪く思うなよ。次界卵は、我らが先にいただいた!」
ピンゾロイド 「怪物退治はどうするゾロ?」
ダンディーラー 「な〜に言ってんのよ、そんなの無視無視!次界卵さえ手に入ればこっちのもの…。」
話をしているバカラ一行の所に影が。
バカラ達 「ん?」
巨大な怪物が登場。
怪物・タテコンダ 「コンダ〜!」
バカラ達 「早速出た〜!ん?」
怪物の体が大量の蛇でできているのを見るバカラ達。
タテコンダ 「タテコンダ〜!」
バカラ 「へ、蛇の塊!?」
ピンゾロイド 「ホントに『立て込んで』るゾロ〜!」
ダンディーラー 「いや〜ん、気持ち悪〜いですわあ〜!」
タテコンダ 「タテコンダ〜」
バカラ 「やっぱりこいつらを退治しねえと、次界卵畑には行けねえようだな!」
ダンディーラー 「仕方ありませんわねぇ〜…。」
バカラ 「行くぜ、タテコンダ〜!オラオラ〜!このバカラ様が相手になってやるぜ!」
バカラ鞭を振るう。しかし、蛇の一匹に鞭の先をつかまれるバカラ。
バカラ 「こしゃくな〜!」
その蛇に引っ張られて、飛ばされるバカラ。
バカラ 「俺様を甘く見るんじゃねえ〜!うぉ〜りゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!」
怪物の上で蛇を一本一本とっては投げるバカラ。振ってくる蛇に逃げまどうダンディーラー。
バカラ 「あり?」
全ての蛇を取り除くと、そこには何もいない。
蛇達 「わ〜い、わ〜い、ほどけたほどけた、わ〜い、わ〜い!」
バカラ 「…はい?」
蛇の1匹 「ありがとうございました。おかげでからまっていたのがほどけました。」
蛇達 「ほどけました!」
蛇の一匹 「このご恩は一生忘れません。」
蛇達 「忘れません!」
蛇達 「よかったね〜…。」
去っていく蛇達。
ダンディーラー 「か、怪物タテコンダって…。」
ピンゾロイド 「蛇がからまってほどけなくなって暴れてただけだったゾロ!」
バカラ 「はぁ〜?コンダ、バカラ…。」
◆ ◆ ◆
そうして先に進むと、目の前の畑に大量の卵型のものが。
バカラ達 「うぉ〜!」
バカラ 「これが次界卵畑か〜!」
早速その1つを手に取るバカラ。
バカラ 「…うお〜、次界卵だ〜!」
ダンディーラー 「きゃっほ〜、ですわあ!」
ピンゾロイド 「あれ〜、どこかで…?」
バカラ 「さあ、運べ運べ〜!」
ピンゾロイド 「どこかで〜、どこかで〜?」
次界卵をガスベラスに大量に詰め込む。
ダンディーラー 「さあ、出発〜!」
バカラ 「よおし、これでカリスマデビル閣下に、顔向けできるぞ!」
ピンゾロイド 「どこかで、どこかで〜?」
入っている模様にそって、光が出て、卵が割れ始める。
バカラ 「?」
ピンゾロイド 「どこかで〜?」
中が見え始め、植物らしきものが。
バカラ 「お!?」
ピンゾロイド 「どこかで見たゾロ〜!」
例の食人植物が現れて、バカラの頭にかぶりつく。
バカラ 「次界、蘭!!!おえ〜!」
ダンディーラー 「バカラ様!」
ピンゾロイド 「ゾロ!?」
◆ ◆ ◆
シャーペン銀の里。
長老ペン銀 「おお、帰って来たペン!…?」
空をふらふらと飛び、シャーペン銀達の頭上から、次界蘭を全て落とすガスベラス。
シャーペン銀 「じ、じ、じ、次界蘭だ!」
シャーペン銀達 「ばんざ〜い、ばんざ〜い!これで村も救われたペン!」
シャーペン銀 「(ガスベラスを見て)あ〜、行っちゃう!」
ダンディーラー 「冗談じゃありませんわ、まったく、ねぇ、バカラ様?あら?」
ピンゾロイド 「ん?」
いつもの席にいないバカラ。
長老ペン銀 「怪物タテコンダを退治してくれた上、次界蘭まで運んでくださるとは、さすがはタケルさん達だペン!」
シャーペン銀達 「ありが…?」
大量の次界蘭の中から頭をかぶりつかれたバカラ登場。
バカラ 「こらあ、俺様まで置いていくなあ!」
ガスベラスを追いかけているバカラ。
シャーペン銀達 「…ありがとうございましたペン!」
◆ ◆ ◆
ガスベラスに戻った後も相変わらず次界蘭が頭からとれないバカラ。
バカラ 「いててててててて、いて、なんとかしろぉ!」
ダンディーラー&ピンゾロイド 「ふん〜!」
ダンディーラー 「お気をたしかにバカラ様!」
ダンディーラー&ピンゾロイド 「ふん〜!」
バカラ 「いたたた、首がいたい〜!」
ダンディーラー 「すぐに離してあげますわ!」
ピンゾロイド 「しっかりするゾロ!」
ポーカード 「…愚かな…。」
と言いつつ、お尻をかまれたのを隠しているポーカード。
ピンゾロイド 「バカ〜!」
ダンディーラー 「ふん〜!」
バカラ 「痛いよ〜!」
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