見つかったコーラルのお兄ちゃん(42)…「破壊の王覚醒の儀式」で、コーラルが鏡を通して、アズールと入れ替わるのを目撃したタケル達。コーラルにもそのことを打ち明けることに。
◆ ◆ ◆
タケル 「アズール、お前…。」
アズール 「…何も言うな…。俺がなんなのかなんてどうでもいいことだ。何でここにいるか考えるより、未来を見ろって言っただろ。」
タケル 「あ…そっか、そうだな!何でもいっか!」
カンジー 「コーラルさんとアズールさんが一緒で、つまり2つの顔を持つW族ってことで…あ〜、僕、こんがらがってきちゃいました…。」
タケル 「悩むなよカンジー。2人一緒なんだから『オトク』って考えればいいじゃん。」
アズール 「な…お得ってなあ。」
カンジー 「なるほど〜!」
アズール 「あ〜、お前も納得するな!」
ポーチ 「ねえアズール、これ見て。」
アズール 「?」
鏡をのぞくアズール。そこにはコーラルの姿が。そして、入れ替わるアズールとコーラル。
タケル 「あ!」
ポーチ 「さよなら…あたしのキープくん…。」
カンジー 「は〜!驚きました〜!」
ゼウス 「コ〜ラ、ルったまげた。」
3人 「さぶ〜。」
タケル 「コーラル、お前の兄貴、見つけたよ。」
コーラル 「へ、本当!?どこどこ?」
◆ ◆ ◆
コーラル 「え〜!?それじゃ、コーラルがずっと追っ掛けてたお兄ちゃんって…。」
何も言うことができないタケル達。
コーラル 「コーラル、幻を追ってたんだ…。」
カンジー 「ま、まずいですよタケルさん。コーラルさん泣いちゃいますよ。」
タケル 「ポーチ、お前なぐさめてやれよ。」
ポーチ 「あたしそういうの苦手なのよ。」
タケル 「じゃ、カンジー。」
ポーチ 「よろしく…。」
カンジー 「僕だってどうしていいかわからないですよ…。ゼウス様お願いします!」
ゼウス 「あ〜、オッホン。わしが迷える若人を導く、ありがた〜い説教は…う〜ん。」
コーラル 「なあんだ!もうお兄ちゃんさがさなくていいんだ!やったあ!」
タケル 「え、ええ!?」
ポーチ 「ショックじゃないの?」
コーラル 「だってさ、コーラルの中にお兄ちゃんがいるんでしょ。いつも一緒なんだよ!」
カンジー 「そ、そうともいいますね。」
タケル 「そうだよ、そうだよ、もっと早くわかってれば良かったのにな。」
コーラル 「ホントだよね!」
タケル&コーラル 「あははは…。」
カンジー 「…お気楽ですね。」
コーラル 「コーラルも、コーラルのやりたいようにやるよ。タケルちゃんといっしょにいる!」
タケル 「マジ?じゃ、俺達とアラクネの谷へいこうぜ。」
コーラル 「うん。じゃ、お兄ちゃんにも聞いてみてよ。(鏡を見て)へんし〜ん!」
アズール 「…何か用か。」
タケル 「あれ、コーラルの時話したじゃん。覚えてないの?」
アズール 「コーラルの時?…覚えがないな…。」
カンジー 「アズールさんは、コーラルさんのこと、知ってたんですか?」
アズール 「聞くな…。」
カンジー 「なぜ鏡で変身するんですか?」
アズール 「知るか…。」
恥ずかしそうにするアズール。
タケル 「コーラルが、俺達とずっと一緒にいたいんだってさ。いいだろ?」
アズール 「俺の狙いは、お前のその力だ。」
タケル 「かっこつけるなって。」
その様子を離れて見ているポーチとカンジー。
ポーチ 「カッコばっかつけるのって、きっと女の子に変身するのが恥ずかしいからなのよ。(二ヤリと笑う)」
カンジー 「ポーチさんってば(苦笑)。」
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