バカラとピンゾロイドの出逢い(45)…バカラの語る、ピンゾロイドとの出逢いの回想。
デジタロイドに気絶させられて、ある部屋に閉じこめられているバカラとダンディーラー。
バカラ 「くそう!俺様ともあろうものが、不意をつかれちまったぜ!あのロボット(=デジタロイド)さえいなけりゃ、暴満漢の思い通りになんかさせねえのに…。」
ダンディーラー 「ピンちゃんはバカラ様の最初の部下ですものね…。」
バカラ 「そうよ…あいつと初めて会ったのも、ここ、メカニカルゾーンだった…。」
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バカラ 「あれは俺が、悪魔軍第178師団第399連隊586大隊に配属されたばかりのころだ…。俺は、最新型ロボットの配給を受けるために、ここへやってきた…。」
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当時の回想シーン。
バカラ 「ん?」
ピンゾロイド型ロボット達が障害物を乗り越える訓練(?)をしている姿が目に入るバカラ。その中に、ピンゾロイドの姿が。
ピンゾロイド 「わ、ピ〜ン!わ〜!」
ピンゾロイド 「足が〜!」
ピンゾロイド 「うわ〜!」
どの訓練もまともにこなせなず、不良品の印である赤い×マークを額に押されてしまうピンゾロイド。
ピンゾロイド 「ピン…。」
地面を這いながら必死にゴールへと進んでいく。
ピンゾロイド 「負けないピン…。」
その様子を遠くから見ているバカラ。
ピンゾロイド 「へこたれないピ〜ン!」
結局、不良品であるため、ゴミ捨て場に捨てられたピンゾロイド。雨にうたれる。
ピンゾロイド 「寒いピン…明日は晴れるピン…。」
ピンゾロイドの目の前に傘(和傘)が落とされる。
ピンゾロイド 「ん?」
バカラ 「…使いな…さびるぜ…フッ(ピンゾロイドに向かって微笑むバカラ)。」
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バカラ 「不良品として捨てられていたあいつだったが、あの根性が気に入ってな…それ以来の腐れ縁ってヤツよ。」
ダンディーラー 「一度やられて、新しいボディに記憶データを移植したから、2号と呼んではいますけど…心は1号ですものね…。」
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