ダジャレを求めるクリア受神&送神(46)…ゼウスの危機に、ダジャレ嫌いのクリア受神とその妹・送神が、意を決してゼウスにダジャレを求めるシーン。ダジャレの力でゼウス完全復活。
寒乱射と絶叫魔神に魂壺へと沈められていく、ゼウスのZ化した船。寒乱射の寒いダジャレに苦しみつつ、ゼウスの身を案じるクリア受神。
クリア受神 「ああ、ゼウス様が…。」
クリア送神 「お姉さま、ゼウス様をお助けしなければ…。」
◆ ◆ ◆
カンジー 「ゼウス様があ!」
そこへ、カンジーの持つ携帯電話が鳴る。
クリア受神&送神 「ゼウス様、ゼウス様…。」
カンジー 「クリア受神様とクリア送神様!」
クリア受神 「ゼウス様…いつものダジャレは、どうなさったのです?…。」
クリア送神 「どうかダジャレを…。」
クリア受神 「寒乱射は、寒いダジャレで相手を凍らせてしまう…。」
クリア送神 「寒いダジャレには、もっと寒いダジャレを…。」
クリア受神&送神 「ゼウス様のダジャレなら、寒乱射に、一矢報いることが出来るはず…。」
カンジー 「クリア送受神様…ダジャレを聞くと体力が消耗してしまわれるのに、ゼウス様にダジャレを言わせようとしているなんて…。」
タケル達もゼウスを応援する。
タケル 「じっちゃん、ダジャレを言うんだ!!」
カンジー 「頑張ってください、ゼウス様!」
ポーチ 「ゼウスくん!つまんないオヤジギャグをこんなにみんなで応援するなんて、この先2度とないわよ!」
クリア受神&送神 「ゼウス様…どうかダジャレを…。」
無言のまま、魂壺へと沈んでいくゼウス船。ただ見守るしかないタケル達。
タケル 「あ、ああ、じっちゃん…。ああ…。」
ポーチ 「ぜ、ゼウスくん…。あ…。」
カンジー 「ああ〜、ゼウス様〜(泣)!」
クリア受神&送神 「!…ゼウス様…。」
ゼウスの姿は完全に見えなくなってしまう。その時、クリア受神がつぶやく。
クリア受神 「ふ・ろ・や・に…。」
クリア送神 「…!(クリア受神の方を向く。)」
クリア送神に微笑んでうなずくクリア受神。それに答えて、うなずくクリア送神。
クリア受神&送神 「ゼウス様!どうか答えて下さい。風呂屋に…風呂屋に…風呂屋に…飛行機が…飛行機が……落ちたってねえ!」
ゼウス 「ふ…そりゃ戦闘(=銭湯)機じゃあ…。」
光り始め、氷を解かしだすゼウスの船。安心したのか、クリア送神によりかかるクリア受神。通信が切れる。
ゼウスの船が穴の中から復活。
ゼウス 「猫が寝込んだ〜!布団が吹っ飛んだ〜!屋根がないってや〜ね〜!隣の家に囲いができたってねえ!」
タケル・ポーチ・カンジー・ゼウス 「へえ〜〜っ!」
ゼウス 「猿が」
タケル・ポーチ・カンジー・ゼウス 「去った〜!」
ゼウス 「時計は〜」
タケル・ポーチ・カンジー・ゼウス 「ほっ時計〜!」
ゼウス 「イルカは」
タケル・ポーチ・カンジー・ゼウス 「どこにイルカ〜!」
ゼウス 「アリが10匹で」
タケル・ポーチ・カンジー・ゼウス 「ありがとう!」
ゼウス 「泥棒のカッパは」
タケル・ポーチ・カンジー・ゼウス 「かっぱらい!」
ゼウス 「本が10冊って」
タケル・ポーチ・カンジー・ゼウス 「本当かい〜!?」
ゼウス 「なあ〜んてな!」
絶叫魔神 「な、なぜ、どうやって魂壺につながる落下穴(フリーホール)から脱出を!?」
ゼウス 「はっはっは!そりゃあ、みんなの愛の力が、わしのハートをガシッとわしづかみにしたのじゃあ!」
ゼウス 「ダジャレとは笑うもので、苦しめるものではな〜い!怒りの、ボディアタック!」
ゼウスの船につぶされる寒乱射。
絶叫魔神 「アォーッ!覚えてろ!パォーッ!」
去っていく絶叫魔神。
◆ ◆ ◆
再び進み出したゼウスの船内にて。
ポーチ 「まったくもう!ゼウスくんの女好きのおかげで大変な目にあったんだからね!」
ゼウス 「いやあ〜、クリア受神ちゃんとクリア送神ちゃんのおかげで助かったわい。」
カンジー 「そういえば!」
タケル 「…だ、大丈夫かな、クリア受神?」
ポーチ 「今頃寝込んでなきゃいいけど…。」
◆ ◆ ◆
クリア送神 「お、お姉さま…しっかり…。」
クリア受神 「…だいじょうぶよ…。」
微笑み合いながら、ゼウス船の様子を見守る2人。
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