ついに到着、アラクネの谷!(48)…謎の声に導かれるままに、ついにアラクネの谷へと到着するタケル達。そして長い旅を振り返り、涙を流すカンジーのシーン。
霧深き谷の結界にたどり着くゼウスのZ化した船。
タケル 「あれ?止まっちゃったぞ!」
ポーチ 「ゼウスくん、どうして止まっちゃったの?」
ゼウス 「う〜〜ん…はあ、変じゃのう、うんともすんとも言わんぞい。」
カンジー 「故障しちゃったんでしょうか…。」
アズール、闇王核の鞘から光が漏れ出しているのに気付く。
ゼウス 「いい加減、ボロじゃからのう…。」
ポーチ 「こんなところで立ち往生なんてやぁ〜よ!…!タケル、天源核、光ってる…。」
タケル 「え?」
◆ ◆ ◆
霧の中に顔らしきものが現れる。
謎の声 「紛れもない時の証。異界の扉を開こう。」
いっせいに驚くタケル達。
カンジー 「天源核と闇王核が、結界を開けるカギだったんですね!」
謎の声 「さあ…入るがいい…。」
ついに結界が開く。
◆ ◆ ◆
結界の中へ入っていくゼウスの船。中は宇宙空間のような世界になっている。
タケル 「うっひゃあ〜!」
ポーチ 「ここだけ別世界ね…。」
カンジー 「まったくです…。」
ゼウスの船が入った後、再び閉じる結界。
タケル 「ん?あれじゃねえのか?」
浮き島のように浮かんでいるゴルフのグリーン。黄色いフラッグの立っているカップが見える。
カンジー 「こ、これがアラクネの谷…ですか?」
ポーチ 「他にはな〜んにも見当たらないわよね。」
ポーチ 「まぁ〜た福ちゃんがなんか仕掛けたんじゃないの?」
謎の声 「さあ…カギに導かれるままに足を踏み入れよ。」
タケル 「やっぱりアラクネの谷だ!」
カンジー 「ゼウス様〜!」
ゼウス 「うむ!」
フラッグの真上へと来るゼウスの船。
天源核と闇王核が強く輝き出し、タケル達は、ゼウスの船ごとカップの中に吸い込まれるように入っていく。
◆ ◆ ◆
カップの中に突入したゼウスの船は、そのまま前進を続けるが。
タケル 「?」
カンジー「あれは?…巨大な「まゆ」のようですが…?」
巨大な「まゆ」へとそのまま進んでいくゼウスの船。
ポーチ 「…ちょ、ちょっとちょっとゼウスくん、ストップ、ストップ!ぶつかっちゃうよ〜!」
ゼウス 「んんん〜〜〜っ!ダメじゃあ〜!まるで言うことを聞いてくれん!」
一同 「わあああ〜〜!」
そのまま「まゆ」へと突っ込んでしまう。
◆ ◆ ◆
「まゆ」の中にひっかかったゼウスの船。気絶しているカンジーを、タケルが起こす。
タケル 「おい、カンジー、カンジー。」
カンジー 「あ…タケルさん!」
タケル 「大丈夫か?」
カンジー 「…タケルさん。僕たち…。(辺りを見回すカンジー。)」
タケル 「外、見てみっか?(うれしそうに外を指すタケル)」
カンジー 「…これは!」
◆ ◆ ◆
目の前に広がるのは、「まゆ」の太い糸が絡まりあっている不思議な世界。涙を浮かべるカンジー。
カンジー 「…あの霧…あの入り口…これでは、伝説と言われ見つからないはずです…。」
◆ ◆ ◆
今までの旅の思い出がよみがえるカンジー。
はにわのゼウスを持ってタケル達に助けを求めた時
TVにZ化したシャーマンカーンを必死に運ぼうとしていた時
友人のケーシーを倒した絶メッ鬼に向かって行き、涙を流した時
絶メッ鬼の攻撃からケーシーの時計が守ってくれた時
アズールは悪魔だから助けることはできない、と迷った時
シャーマンカーンを助けることができずに、みんなで落ち込んでいた時
◆ ◆ ◆
カンジー 「アラクネの谷…ついに来たんですね…僕たち…。(涙が頬を伝う。)」
タケル 「泣くなよカンジー、これからまだ次界卵をさがさなきゃならないんだからさ。」
カンジー 「うっ、うっ…はい…。(涙をぬぐいながら答えるカンジー。)」
|