ゼウスくんの小型化(48)…アラクネの谷のまゆに衝突したはずみに、新たな体に乗り移ったゼウス、大満足。
いつまでたっても船内のスクリーンに現れないゼウス。
タケル 「じっちゃん、じっちゃん、いい加減、目を覚ませよ!」
カンジー 「おかしいですね…どうしたんでしょう…。」
ポーチ 「タケル〜!カンジー〜!ちょ、ちょっとこっち来て!」
タケル 「どうしたんだよポーチ。」
ポーチ 「ぜぜぜぜぜぜぜ、ゼウスくんの顔が無くなってるよ〜!」
船の下の方をのぞき込むタケル達。いつもあるゼウスの巨大な顔がなくなっている。
タケル 「まぁ〜たどこに乗り移ったんだ〜?」
カンジー 「そんなのんきな事言ってる場合ですか〜〜!ここのどこに魂が乗り移る場所があるんですか〜!?」
ポーチ 「そうよ〜!」
カンジー 「早くゼウス様をさがさなければ〜!」
タケル 「大丈夫だって。また変なのに乗り移って、『わしってかっこいい〜!』とか、『わしの時代が再び来た〜!』とか、スケベな顔してでくるに決まってんだから、そんなに心配すんなって…い(汗)。」
タケルの後ろには、既に、小型の船のようなものに乗り移ったゼウスが。
ゼウス 「こらぁ〜〜!誰がスケベな顔じゃ〜〜い!確かに前よりかっこいいが、断じてスケベではないぞ〜い!」
カンジー 「ゼウス様、そのお姿は?」
ゼウス 「ん?うむ。この船の一部が落下の衝撃で分離して、そのはずみでこいつに憑依してしまったようじゃな…。どうじゃ、かっこいいじゃろ、かーっこいいじゃろ〜、へっへ〜!」
タケル 「よっ!(小型船のゼウスの顔をよじ登るタケル)」
ゼウス 「いて〜!あいててて、何をする気じゃタケル〜!」
運転席らしきところに着くタケル。
タケル 「じっちゃん、これどうやって動かすんだ〜?(適当にボタンを押すタケル。)」
ゼウス 「こ、これ、やめんかタケル、やめろと言うとるのが、わからんのか〜!?ん?」
タケル 「お?」
小型船の下部が開いて、大砲のようなものが姿を見せる。
ゼウス 「な、なんじゃあ?」
タケル 「な、なんだなんだ?」
ゼウス 「タケル、早く止めるんじゃ、こりゃやばいぞ!」
タケル 「止めるったって、どうやったら止まるんだよ?」
そう言う間に、光の弾が発射されて、もとの乗り移る前の巨大船に直撃する。
タケル 「あ〜あ、やっちゃった。」
ポーチ 「自分達の船を攻撃してどうすんのよ、このおバカ!」
|