ものの本によれば

独断と偏見によるアニメ・ビックリマン2000辞書です(未完成)。

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デビルの軍門に下るカンジー(49)…ポーカードの手によってその身を完全に操られるカンジー。バカラはそれに気付いてリモコンを奪い取って破壊するが、それは結果としては一時しのぎにしかならなかった。

ポーカード 「デビル様、お力を…。」

リモコンのスイッチを入れるポーカード。

バカラ 「ん…?」

カンジーの目から輝きが失われて、ポーカードに操られる。

カンジー 「…千里ゴーグル、ON…。」

ゼウスのZ化している小型船の操作パネルを分析し、無表情で操作し始めるカンジー。

ゼウス 「お、おい、カンジー…。」

ポーチ 「カンジー、何してんの…?」

タケル 「?カンジー…?」

船から砲塔が出てくる

ゼウス 「カンジー、やめるんじゃ!」

千里ゴーグルで、標的を次界胎后ノヴァの方に向けるカンジー。

ゼウス 「やめろというのが、わからんのかー!!」

カンジー 「標的固定、糸の射出部…。」

発射されるビーム砲。

ゼウス 「ああああ〜っ!」

ビーム砲は、次界胎后ノヴァを支えている糸を焼き切り、ノヴァは地面に落下。

タケル 「あ…!!」

次界胎后のところに集まってくるワルサ四天王。

ヘッドロココ 「次界胎后様!!」

◆   ◆   ◆

ガスベラスの上。ポーカードの襟首をつかんで、リモコンを手に持つバカラ。

バカラ 「これは何だ!!」

ポーカード 「ご覧の通りです。」

バカラ 「いつこんな仕掛けをした?バカラ軍団のメンツなら、あんな姑息な真似はしねえもんだ!!」

ポーカード 「勘違いしないでください。私の主はカリスマデビル様、ただお1人。」

額左のハートマークが逆さだったのをクルリと回転させる。

バカラ 「なぁ〜っ!!俺にハートを見せるんじゃねえ!!」

ポーカードを殴り飛ばすバカラ。

ポーカード 「これはデビル様のご命令です!」

バカラ 「閣下がそんなことをするはずがねえ。勝手なことぬかすな!!」

◆   ◆   ◆

さらに操作パネルを動かしているカンジー。

タケル 「たぁーっ!」

コックピットに乗り込んで、カンジーを操作パネルから引き離し倒すタケル。

カンジーは、すぐに起きあがって操作盤の方に歩き出す。

タケル 「カンジー!カンジー、いったい、どうなっちゃったんだよ!!」

そこへ現れるバカラ軍団の面々。

ダンディーラー 「とぅーっ!」

ピンゾロイド 「ゾロ!」

ダンディーラー 「魔守・ダンディーラー!」

ピンゾロイド 「魔守・ピンゾロイド2号!」

ダンディーラー 「そして、我らが偉大なる!」

ピンゾロイド 「悪魔の中の悪魔ゾロ!」

バカラ「とぅーっ!」(降りてくるバカラ)

バカラ 「悪魔軍国土開発部労働組合長 バカラ伍長 推参!!」

シネス皇帝 「バカラ伍長…。」

バカラを見下ろすシネス皇帝。にらみ返すバカラ。

バカラ 「少年、すまん!俺の部下が、こんなもんで、お前の仲間を操ってたんだ!」

リモコンをタケルの方に見せるバカラ。

タケル 「…何だって!?」

バカラ、リモコンを握り潰す。

タケル 「ああっ!…?あ…。」

カンジー、気を失ったかのようになる。

バカラ 「さあ、これでお前の仲間は自由だ!」

タケル 「バカラ…。」

ポーチ 「カンジー!…大丈夫?」

タケル達に背を向けて座り込むバカラ。

バカラ 「卑怯な真似はしねえのが、俺様の信条だが…部下の不始末は俺の責任だ。…ひと思いにバッサリ、やってくれ!!」

ダンディーラー 「バカラ様…。」

誰も見ていないところで、カンジーの帽子に「X」のマークが光る。

タケル 「バカラ…。」

バカラをかばうダンディーラーとピンゾロイド。

ダンディーラー 「バカラ様を討つなら、私を先に!」

ピンゾロイド 「おいらが先ゾロ!」

バカラ 「おめえら!…俺に恥かかすんじゃねえ。」

突然カンジーが、タケルにぶつかってくる。

タケル 「うわぁーっ!!」

ポーチ 「また操られてるの!?」

ゼウス 「バカな!!」

カンジーに押さえつけられるタケル。

時を同じくして、アラクネの谷に異変が生じる。

ゼウス 「こ、この波動は!?」

ヘッドロココ 「ゼウス様、ヤツです!」

次界胎后ノヴァ 「この力…一介の悪魔にこのような圧力があろうはずが…。」

まわりの糸から、カオスの粒が大量に飛び出してくる。

ゼウス 「か、カオス!」

カオスの粒は一カ所に集まり、そこからカリスマデビルが姿を現す。

バカラ 「閣下!」

ワルサ四天王 「ハッ…。(ひざまづく。)」

カリスマデビル 「久しいな、ゼウス…。」

ゼウス 「デビル!」

ビーム砲を発射するゼウスだが、デビル、片手でビーム砲を防ぐ。

ゼウス 「う、うう…。」

デビルの目が怪しく光る。それと同時に、タケルを押さえ込んでいたカンジーの体も同じように光る。

タケル 「あれが…カリスマデビル…。」

カンジー、起きあがる。

カンジー 「デビル様、お側に…。」

デビルの方にむかってゆっくり飛んでいくカンジー。

タケル 「カンジー!!」

デビルの横にいるポーカードに捕まえられ、ステッキを首に押し当てられる。

カンジー 「私は只今から、デビル様の魔守です。」

タケル 「カンジー、何バカなこと言ってんだよ!」

ポーカード 「スイッチはデビル様の魔理力のデバイスに過ぎません。」

バカラ 「…てめえ!!」

ポーカード 「デビル様がここに現れた以上、ご意思のままに、この聖守は我が軍門に下るのです。」

タケル 「…カンジー、目を覚ませ!!!」

デビル、持っているステッキの先のドクロからカオスの糸の様なものを数本出し、まゆ状になっている次界胎后ノヴァをつかみ、手元に持ってくる。

ゼウス 「くぅーっ、デビルめ!!」

ヘッドロココ 「次界胎后様のダメージが、アラクネの谷のバランスを崩しているんだ。この下の空間は無限地獄です。ゼウス様、早く脱出を!」

ゼウス 「しかし!カンジーが…。」

デビル 「ワルサ四天王よ。バカラ共の醜態は見るに耐えん。潰せ。」

シネス皇帝 「承知。」

バカラ達の方に向かうワルサ四天王。

バカラ 「閣下、俺をやるなら、あんたが自分でやれ!」

デビル 「我が手をそんなつまらぬことに使うつもりはない…汚(けが)れるだけだ。」

去っていくデビル。

タケル 「待て!!カンジー!!!」

    
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