チームゼウス結成へ(55)…司令長官ゼウスのもと、結成されるチームゼウス。「天使と悪魔が力を合わせ、聖魔和合界を守る」という同じ思いのもと、タケル達の新たな旅が始まるシーン。
病院の前にある庭のベンチに座って話をしているカンジーとケーシー。
ケーシー 「また、戦いが始まるのかな…。」
カンジー 「たぶん…。」
ケーシー 「せっかく、みんなの努力で築き上げた、聖魔和合だというのに…。」
カンジー 「僕たちは、未来を作るためにカリスマデビルと戦って、この世界を勝ち取った…。」
カリスマデビルとの最終決戦の回想が入る。みんなの思いを集めて光球にして、タケルに託すポーチとコーラル。それは巨大なブーメランとなり、タケルはそれをデビルに投げつけ、デビルにうち勝った。
カンジー 「…今度はこの世界を守っていかなきゃ。僕、今の聖魔和合界って、これからの世界だと思うんだ。」
ケーシー 「これからの世界を守る…。」
カンジー 「うん。それがこの世界作り出すために戦ってきた、天使属、悪魔属全てに対する責任なんじゃないか、って。」
◆ ◆ ◆
タケル達が凶悪魔・三面鬼神を倒した後、病院前で、ゼウスはチームゼウス結成を宣言します。
ゼウス 「今こそ、聖魔和合の真価が問われておる。天使と悪魔が力を合わせ、この世界を守り抜かねばならん。そこでわしは聖魔和合軍を作る。縮めてチームゼウス!」
カンジー 「ゼウス様、縮まってませんよ(ツッコミを入れる)!」
ゼウス 「…して、その聖魔和合軍司令長官は、わしじゃあ!!」
ゼウスエンブレムを掲げて高らかに宣言するゼウス。
タケル 「かっちょいい!俺も入れて!」
ゼウス 「もちろんじゃ!全てのカギはフロンティアゾーンにある、とわしらはにらんでおる。直ちに出発してくれ!」
凹十魔 「タケルちゃんさん!俺に乗ってくブォン!」
ゼウス 「凹十魔よ、よくぞ言ってくれた!お前を聖魔和合軍専属パトカーに任命しよう。」
凹十魔 「ラジャーブォン!」
タケル 「カンジー、お前も行くだろ?」
カンジー 「僕も…?(ケーシーの方を見る。)」
ケーシー 「うん!(カンジーに微笑みながらうなずく。)」
ケーシーがうなずくのを見て、タケルの方を再び向いたカンジー、満面の笑みでうなずく。
カンジー 「はい!」
タケルもうなずく。
ゼウス 「これを持っていくが良い…名付けて、ゼウスエンブレム!」
差しだしたエンブレムからゼウスのホログラム像が。
タケル 「うわ、ミニじっちゃんだ!」
ゼウス&ホログラム像のゼウス 「わしは聖魔塔より世界を見守っておる…。若人よ、未来を頼むぞ!」
カンジー 「なるほど、通信機になるんですね。」
タケル 「ようし、凹十魔、出発だ!」
凹十魔の運転席に乗るタケル。
タケル 「あ…!?(助手席に座っている糖衣嬢に驚く)」
糖衣嬢 「私も行きますの。」
タケル 「え?」
ケーシー 「糖衣も?」
糖衣嬢 「無茶する患者さん、胸が熱くなりますの。」
タケル 「(かなり困り顔で)え…い、いいよ、もう治ってるって。」
凹十魔から降りて逃げるタケル。それを追う糖衣嬢。
糖衣嬢 「あら…。」
タケル 「大丈夫だって〜!」
糖衣嬢 「お手当しますの〜!」
タケル 「いいってばいいよ〜!」
糖衣嬢 「お待ちくださいですの〜!」
タケル 「もう大丈夫だよぉ!」
それを遠くからうらやましそうにイヤラしい顔で見ているゼウス。
ゼウス 「あいつええのう…わしも糖衣ちゃんと一緒に行こうかのう…。」
ヘッドロココ 「…そんなんだから、ブライトソウルを持てないのですよ。」
ゼウス 「う…!…最近突っ込みがきつくなっとりゃせんか…?」
◆ ◆ ◆
場面はゼウス顔の(ワープ用?)ゲート前に。凹十魔に乗り込んだタケル達を、みんなが見送る。
タケル 「それじゃあじっちゃん、行ってくるよ。」
ゼウス 「うむ、頼んだぞ、タケル!」
コーラル 「タケルちゃん、きっとお兄ちゃんを助けてね!」
タケル 「任せとけって!凹十魔、発進だ!」
凹十魔 「ラジャーブォン!」
タイヤの跡に火が上がる程の急発進でゲートに突入する凹十魔。
タケル 「聖魔和合は、俺達が守る!(ワープ中に)」
◆ ◆ ◆
福陽気妃 「ぶ〜ん!世界が大変で〜す!みなさ〜ん、頑張ってくださ〜い!」
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