ものの本によれば

独断と偏見によるアニメ・ビックリマン2000辞書です(未完成)。

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ベビーを持った母親の悩み(58)…ダーツが言った一言が、ダンディーラーを怒らせる。ピンゾロイドの語る「ベビーを持った母親の生まれ出づる悩み」とは。

いつものようにダーツを鍛えるバカラ。今回はガスベラス内部の廊下の雑巾がけの模様。

チップ 「よ〜い、ドン!」

ピンゾロイド 「ゾロ!」

ピンゾロイドの頭をぶったたくチップ。するとピンゾロイドの口がストップウォッチとなって時間を刻み始める。と同時に、雑巾がけを始めるバカラとダーツ。

バカラは足と廊下との摩擦で火が生じるほどのスピードで雑巾がけをしていく。

バカラ 「見よ!!全国雑巾がけ選手権 総合優勝タイトル保持者 バカラ大将の華麗なる雑巾さばきーっ!!」

ダーツが一周してへばっている間に、バカラは3周する。そのたびにそのスピードでクルクル回転するチップとピンゾロイド。

バカラ 「ダーツ、何休んでんだ!」

ダーツ 「あ、あの…掃除と男のトレーニングと、どんな関係が…。」

バカラ 「男が男の城を磨かねえで何が男だ!鍛えるのは、体だけじゃねえ!…心よ。」

ダーツ 「心ですか…わかりました!」

再び雑巾がけをするダーツ。そこへ現れるダンディーラー。

ダンディーラー 「やってますわねぇ。」

ピンゾロイド 「バカバカ、バカラ様の雑巾がけは世界一ゾロ!」

ダンディーラーの横を高速で通り過ぎていくバカラ。

チップ 「ごぉる〜!!」

ダーツがへとへとになりながらゴール。

チップ 「(きれいになった廊下を見て)すっごぉ〜い、びかびかだ!」

ダンディーラー 「ご苦労さま、バカラ様。(タオルを差しだす)」

バカラ 「俺はいいから、ダーツを頼む。(ダーツの方を指さす)」

ダーツ 「(得意げに)見てください!きれいになったでしょ!ね、チップのおばさん!」

ダンディーラー 「(カチンと来て、廊下を指でなでて)だめね、もう一回。」

去っていくダンディーラー。

ダーツ 「え!わ、私、何かまずいこと言いましたかね…。」

ピンゾロイド 「思いっきりまずいゾロ…。」

◆   ◆   ◆

昼食後。黙々と食器を洗っているダンディーラーの様子をうかがうバカラ&ピンゾロイド&ダーツ。

ダーツ 「まだ…怒ってますかね。」

バカラ 「たぶんな…いつもなら5杯分の飯が、今日の昼は1杯だけだったもんな。」

ピンゾロイド 「やっぱおばさんはまずいゾロ…とっとと謝った方がいいゾロ!」

ダーツ 「そうですか…そういうことなら、謝ってきます!」

決意して台所へ。ダンディーラーの横で本を呼んでいたチップが、ダーツに気付く。

チップ 「ママ、ダーツ来たよ〜。」

ピンゾロイド 「さあ〜そこゾロ!ちゃんと名前を呼ぶゾロ!」

ダーツ 「あ、あのぉ、さっきは、ごめんなさい…掃除やり直しました…許してくれますか?」

ちょっと機嫌を直したのか、笑顔で振り返ろうとするダンディーラー。しかし…。

ダーツ 「チップの…お母さん!」

ダンディーラー 「ヌ!(一瞬目を赤く光らせる。そして再び黙々と食器洗いを続ける。)…チップのお母さん?そんな名前の悪魔属いたかしらねぇ…?」

チップ 「チップわかんなぁい。」

ダンディーラー 「(横を向いてわざとらしく誰かを呼ぶように)チップのお母さぁん、お呼びですわよぉ。」

ダーツ 「え、ええ〜!?(冷や汗をかきながら)あのぉ、私、また何かいけないことを言ったんでしょうか…。」

頭を抱えるバカラとピンゾロイド。

ピンゾロイド 「あ〜あぁ、ベビーができるとママの生まれ出づる悩みは、もう名前で呼ばれないことなんだゾロ〜。わかって欲しいゾロ〜。」

バカラ 「こりゃあ、今夜は、飯抜きかな…。」

    
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