適度な運動が病気を防ぐ 
アメリカ医師会のレポートによると、運動と病気予防の関係性を検討した結果、毎日の適度な運動がさまざまな病気
の予防に役立つことが明らかになりました。  
適度な運動とは…? 
  適度な運動とは、15分ほどゆっくり走る、30分ほど速く歩く、30分バスケットボール(シュートの練習)をする、30分
家事をするなど“おだやかで連続的な全身運動を行う”ということです。
健康に効果的な運動を行うには、短時間の適度な運動を積み重ねていくということが重要です。例えば、1日3回10
分速く歩くことと1日30分速く歩くことでは、病気の予防においてはほぼ同じ効果があるので、“まとまった時間がとれ
ず、運動不足になっている”と嘆く人は、エレベーターに乗らず階段を利用する、バスを利用するときはひとつ手前の
停留所で降りて歩くなど、短時間の運動を1日に何度か行えばいいのです。長期間運動をしていない人は、初めのう
ちは1日30分程度にして、徐々に運動時間を長くする、回数を増やすなど、少しずつ慣れていくようにしましょう。毎日
違う運動を取り入れるなどの工夫をすれば、飽きることなく続けることができます。
このような適度な運動の積み重ねは、心臓病、高血圧、大腸がん、糖尿病などの慢性病の予防に役立ち、ストレス解
消にもつながるようです。また、適度な運動が健康に良いとされる一方で、重量挙げのような筋肉をきたえる運動は、
筋肉と体力の強さを維持するのに役立ちます。 
日常生活のアドバイス 
  1.できるだけ毎日、ゆっくり走る、速く歩く、泳ぐなどの適度な運動を30分程度行う。
 2.階段を利用する、ひと駅歩くなどの短い運動の積み重ねも病気の予防に役立つので、日常生活に積極的に取り
   入れる。
 3.運動習慣を身につけていない場合、短い時間の運動から始める。例えば、3分間速く歩くことを毎日3回行うこと
   から徐々に運動時間を増やす。

運動をするのに、まとまった時間は必要ありません。日頃のちょっとした積み重ねが、健康な明日を築いていきま
す。