何のことかな?インターバルとは【間隔。へだたり。】間隔を取り速く歩く。どのように間隔をとるのかな?と想像をめぐらして実際に講義を受けてみると、速く歩いたら次はゆっくり歩く。呼吸が落ち着いたらまた速く歩く。という歩き方のこと。なんと単純な歩き方のことでした。
(右のアニメーションは肱が伸びていますが肱は曲げて後ろへ引く感じがベストです。)
昨年保健補導員対象に保健センターで受けた講義のあと実践して〔ポッコリ出ていたお腹がすっきりしてきた〕という人がいます。へーすごいなー・・なぜって?湖南から諏訪湖畔へ出てきて、5ヶ月間ずっと実行しているのだそうです。そういう体験話しは何よりも保健補導員になって実を挙げた記録ですから尊敬してしまいますね。
実は私も速歩きとゆっくり歩きをやってきました。買い物の行き帰り、散歩の時間、会議に行く途中、とにかく歩くときにはさっさと歩いたりゆっくり歩いたり。そのせいか足の筋肉がついて平らなところなら相当長い時間を歩くことが出来るようになりました。それにプラス呼吸法。吐く息を長めにします。私はどうしても息が切れるのが早いのです。それを無理してはいけないと注意されていますから自分なりのできる範囲をはみ出さないことも大事です。
そして今年再び「インターバル速歩」の生みの親・信州大学大学院医学研究科の能勢博教授の直接の講義を受ける機会に恵まれました。
近くに住む津金さん(78歳)。病気の問屋みたいな津金さんのことを思って松本市に在住の娘さんが能勢先生ご夫妻と親しくしているので「インターバル速歩」をやらせたいと話したところ、先生が説明に来てくれるということになり、ついてはもったいないから地域の皆さんにも呼びかけて一緒に聞けばよい、保健補導員会が適任だからやってくれないかと話を持ってこられたのです。保健補導員はこの歩き方を知っていても地域の人に広められるまたとないチャンスですから異論はありません。
保健衛生課の地区担当の保健師に相談して協力してもらいながら隣の湯の脇地区と合同でやることになり、準備が始まりました。
先生のご都合で日程は3月8日と決まっていましたから準備の期間も少なくどうなることかと不安いっぱいでした。集まる人が少なかったら先生に悪いなーとか。しかし健康に対する皆さんの関心の高さの表れでしょうね。なんと85人もの人が集まってくれたのです。次から次と公民館へ集まってくる人、座るイスが無くなると言う予期せぬうれしい悲鳴に変わりました。プリントも階下でコピー増刷してもらい地区の役員の方々の協力も得て何とかできました。
先生のアシスタントとして急遽お連れ下さった若い女性の田邉トレーナーが実際に歩き方や準備運動を指導してくれて、会場内は和気藹々、手と手をつないでギュギュギュと握手をして笑顔がはじけます。
こういう講演会は一時でも笑顔が出て仲良く楽しく過ごすことが大きな目的の一つですから、本当に感謝しました。
もちろん個人個人で歩くときに自由にインターバルを実行していけば良いのですが、少しお金をかけて科学的に効果を見ながらやっていきたいと思われる方には熟年体育大学へ入学すると効果が数値で表れてきますので張り合いになります。少しそのことをお話します。
松本市では信州大学と共同でNPO法人熟年体育大学というものを立ち上げて熟年世代の健康増進事業に取り組んでいるそうで平成9年から効果の上がる歩行法の研究がなされてきました。一日一万歩をやっていたそうですが筋肉が育たなかったので少し負荷をかけるということで速歩きと普通歩きをやったところすべてにおいて効果が表れ、体力向上効果もある「インターバル速歩」が誕生したそうです。これを科学的に実証するためには計測器(熟大メイトと言います)を開発した三洋電機やインターネットを使って個々のデータを受け分析し結果を返すネットワークを作るコンピューター会社も大きく関わってきました。
私も松本市に住んでいたら飛びついたでしょう。羨ましい限りです。行政は緊縮財政の折り、予算は出せないからと多くの市町村では実現できないでいます。でも近隣の茅野市では熟年体育大学泉野教室が始まっています。
高齢者率がますます上がるのと平行して今後医療費は飛躍的に上がるのが目に見えています。医療費にかけるより予防費にかけてピンピンコロリを実現しませんかという積極的な取り組みです。
市町村での開校が無理な場合、個人会員登録 という道があります。
松本市の熟年体育大学(2年間)へは月額3000円の投資で個人会員登録も出来ます。その入学方法を教えていただきました。
関心のある方は個人会員登録の用紙がありますのでkobachanまでメールでお申し付けください。
大和湯の脇地区から「インターバル速歩」の輪を広げていきたいと、津金さんの熱い意思を受けて講演会に参加された方の中から数名の方が個人会員登録をして有志でグループ活動をしていくことになりました。
私も来年から入りたいと思っています。
具体的に効果を確かめながら「インターバル速歩」をやっていくにはいくつかのやるべきことがあります。
その1.血圧測定
その2.形態測定(身長、体重、BMI、体脂肪率)
その3.血液検査
その4.体力測定(実際に熟大メイトという計測器をつけて歩いてデータを入力しておく。)
その5.定期的にパソコンでデータを転送する。等々。
・歩く前にはストレッチを十分にする。
・胸を張って、手を後ろに引くように良く振って、足を大きく前に出す。
・1、2、3歩目を大きくするとリズムが取れやすい。1,2,3,1,2,3・・
・かかとから着地、つま先で蹴るように前に進む。
・心もうきうきと。(インターバル速歩をやると鬱も改善するそうです。)
これらの情報は本が出ましたので確かめてください。2005年12月10日 初版発行
【10歳若返る!】
「インターバル速歩」
の秘密
信州大学大学院医学研究科教授/医学博士 松本大学松商短期大学部専任講師
能勢 博〔監修〕 / 根本賢一〔著〕 |
定価:1365円 こう書房
本文中の 23 生死を分ける歩行量の多少 という項目で
・速歩派ほど、死亡率は低め
・歩かないものは、へばりやすい
↑これを読んで歩くことの重要性を認識しない人はいないと思いました。
私も時間を作ったり、ついでだったりして無理の無い範囲で続けようと思っています。
《速歩き、つぎはゆっくり、景色を見ながら、行き会う人には明るく元気に挨拶しながらね!》
(2006年3月)
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