hiroさんの短歌のページへようこそ

≪林檎、葡萄、田畑等忙しい農家のおばさんの日常≫を歌に込めて・・



2024/10/末

北海道美瑛やまびこ農園へ 百合根掘りを手伝う
  


2024年9月14日

猛暑が続くも稲刈りから脱穀へ
若い力が助けてくれる



2024年6月3日

林檎、葡萄の赤ちゃんたち
低温傾向にめげず大きくなってと願う日々
  
   林檎の摘果中             ジベレリン処理が終盤に  


鈴なりの梅






2022.09.21
里山辺 稲刈りの彼方に虹が・・・









冠雪に落ちる日はやくひたすらに無言の夫とふじ林檎もぐ


枝にのる雪を払いて剪定す膨らむ花芽に綿毛つけおり


恋路には低き道なれ御神渡り長く続いて思いを遂げん


ビートルズ四三〇年後には届くらし北極星に今送信中


見覚えのある文字見つけかの時を遠くに思い古き本閉ず


雪多き野にかしましく鳥が群れ凍みし林檎の皮のみ残る


母に似た険しき顔と意識するそんな時には声を聞かんか
(2008・2)


黒き目のインカの母子懸命に物売りしつつ乳ふくませる

アンデスの遺跡の中に母親は乳飲み子背負い日の糧をこう

                   ペルーにて
(2007)



花も葉も凍みをくり返し蘇る野のすみれには紫が合う


気持ちより春さきに来て田の畦に土を上げつつ溜め息をつく


さきがけて裸木の多き山すそに辛夷の花は春を連れ来る


早苗田に映りきらめく風ありて畦歩く影も共にゆらめく


七夕に逢いたき人は誰と問う逝きし父には皆で逢いたし


花摘みの手を止め話し込むは携帯電話の若き後継者


数房を残し静まる葡萄園充実感は秋風とともに
秋が来て底に残りしマニキュアを色濃く塗りぬ日に焼けた手に


秋を経て色濃くなりし紫式部小さき粒さえ艶めける午後


仰むけは余りに空の青きかな落ちし過程を引き戻しおり


背を曲げず土に座りて草取りす低き目線に不思議な安堵


友よりの一輪の花病室に小さき虫までしのび込ませて


蔓伸びて絡む枝枝誘引し心の捩れも解きたくおもう


娘達のにおい残りし部屋にいてひとときの思い掃除機で消す

ページのtop へ戻る