四十九日

私が小さい頃、曾おばあさんが亡くなりました。
四十九日には親戚、近所の人が仏壇の前に集まって
お参りをしようとしておりました。

そして、私の母がマッチを擦り、
その火を蝋燭に点けようとしたところ・・・
火のついたマッチの頭が、マッチの軸から離れ
火が点いたまま、仏壇の前を〜ふわり〜と一回りして
皆があっけにとられる中
そのまま、お寺から貰った紙の中に・・・
(何ていうのかわかりませんが、折ってある紙です)
しかも、その折ってある中に〜すうっ〜と入ってしまいました。

その紙を開いてみると中にはマッチの頭がありました。
紙のほうはちょっと焦げただけ・・・

皆、「おばあさんが、挨拶してるんだろう」と口々に言ってました。


戻る