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●室生寺・弥勒堂の釈迦如来坐像
土門拳が日本一の美男子の仏と言った、とてもりりしい風貌。でも、その美しい横顔は写真だけ。実際には正面のお顔しか拝観できないのが残念です。
(室生寺は春夏秋冬、一年を通じていつ行っても本当に美しい) |
●東大寺・法華堂(三月堂)の不空羂索観音
堂々として大きく立派。肩の厚みに包容力を感じます。 |
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●法華寺・本堂の十一面観音
光明聖后を象ったと伝えられています。とにかく、右足の親指を見て下さい。
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●秋篠寺の伎芸天立像
どの角度から見ても、私だけ(自分だけ)を見て下さっているような、そんな不思議な仏像です。 |
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●長谷寺・本堂の十一面観音立像
牡丹で有名な長谷寺の長谷観音ともいわれています。
本堂の中央に、見上げると約10メートルもある大きな仏像で、十一面観音としてはめずらしく右手に錫杖を持っておられます。
私にはどうしてもこの仏さまは泣いているように見えてしまうのですが…。 |
●円成寺・本堂の大日如来坐像
柳生街道の中ほどにあるこのお寺は、石垣の上の楼門や能舞台を思わせる外縁のある寝殿造りの本堂など、とても格調高いお寺です。
この仏様は、有名な仏師・運慶の傑作と言われ、ポスターにもなる有名な大日如来です。この仏様も漆箔のはがれ様が泣き顔に見えてしまうのです…。 |
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●宝生寺・金堂の十一面観音立像
平安時代前期の一木造り
”女人高野”にふさわしく、めずらしい両頬をふくらませた女性的な容貌で、口紅が印象的な愛らしい仏像です。 |
●薬師寺・東院堂の聖観音立像
銅造
制作年代は白鳳説と天平説があり、はっきりしていません。
量感に満ち頼もしい表情で、プロポーションも顔も、とっても美しい仏像です。 |
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【仏像について】
●仏像の種類
- (1)如来
- 釈迦如来 薬師如来 阿弥陀如来 弥勒仏(弥勒菩薩) 大日如来 盧舎那仏
- (2)菩薩
- 六観音菩薩(聖観音 十一面観音 千手観音 不空羂索観音 如意輪観音 馬頭観音) 勢至菩薩 虚空蔵菩薩 地蔵菩薩 文殊菩薩 普賢菩薩 日光・月光菩薩
- (3)天部
- 四天王(持国天 増長天 広目天 多聞天) 十二神将 仁王 八部衆 梵天 帝釈天 吉祥天 弁才天 伎芸天
- (4)明王
- 不動明王 愛染明王
- (5)羅漢
●呼称の解釈
- 如来
- 悟りを開き最高の境地に立った尊
螺髪(巻毛) 肉髻 白毫 装飾なし 納衣をまとう
- 菩薩
- 悟りを求め衆生を救済しつつ仏果成就のため修行中の尊(如来の下位でやがて如来になる)
宝髻を結い瓔珞をつけ腰より下に裳をまとう
(地蔵菩薩は例外)
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