【ジャズ・バラード】

私のジャズ・バラードに対する想いと、おすすめジャズ・バラードの曲を紹介します。


 私がジャズを好きになったのは、ジャズバラードに魅せられたからです。ジャズバラードは、スウィートに、ロマンティックに、時にはセンチメンタルにとっても素適な夢を見させてくれるのです。
 ジャズバラードは、ピアノトリオでも、カルテットでも、クインテットでも、ウィズ・ストリングスでも、何でも美しくてうっとりさせてくれるのです。
 そして、夜とお酒にピッタリとはまるんですよね。
 このページでは、私のとっておきのおすすめジャズバラードをご紹介致します。
皆さんに是非聴いて頂いて、ひとりでも多くの方がジャズバラード(ジャズ)のファンになってくれたらうれしいのだけど…。
 時にはお酒より酔わせてくれるかもよ!!


Tonight I Shall Sleep With A Smile On My Face
スコット・ハミルトン(ts)
「ラジオ・シティ」「スコット・ハミルトン・ウィズ・ストリングス」

二度レコーディングしているから彼もきっとこの曲がお気に入りなのかも。
とにかくこの曲を聴いていると、テナーサックスの音色が私をやさしくすっぽりと包みこんでくれるようなとっても甘くロマンティックなムードのある曲です。
私ってこうゆう曲に弱いのよねェ…!!


This Is All I Ask
ハリー・アレン(ts)
「ア・リトル・タッチ・オブ・ハリー」
ハリー・アレンはスコット・ハミルトンをモダンにしたような感じ。1966年生まれだから、まだ33歳だというのにこの音色。テクニックをまったく気づかさせない…そんなサックス奏者。
私、この人の今後がとっても楽しみです。ケニー・バロンのピアノもとってもきれいで素適よ!!


A Kiss From You
ベニー・カーター(as)
「ジェントルマン・アンド・ヒズ・ミュージック」
ベニー・カーターのオリジナル。美しいメロディとスローボサノヴァのリズムがとても心地良い曲です。
アドリブに入ってのテナー(スコット・ハミルトン)もベースのアルコ・ソロもギターもミュートのトランペットもピアノも、本当に素適で夢のようなひとときがあっという間に過ぎてゆく…。
夜のドライブにもピッタリよ!!もちろん二人でネ。


Maybe September
エリック・アレキサンダー(ts)
「ヘビー・ヒッターズ」
ジャズ評論家の寺島靖国さんがライナーノーツに「実に低いところから出発し、次第しだいに心の高ぶりを強めながら高いところへ昇りつめてゆくこのスローバラードにおける彼の心中過程を私は感激なくして聴くことができない。男の色気だ!!」と書いてありましたが私もそのとうりだと思います。う〜ん男の色気だなぁー。


Early Autumn
ニコラ・モンティエ・ウィズ・サキソマニア
「ララバイ」
ミステリー作家、ロバート・B・パーカーは、この曲を聴いて小説「初秋」を書き上げたのだそうです。
黄昏たようなものさみしげなメロディがまさに初秋を思わせる、サックスのユニゾンがドリーミィな名演です。


Everything Happens To Me
リック・マーギッツァ(ts)
「ジス イズ ニュー」
「いろいろな事が自分には起こるんだ。全てが悪い方に向いてしまう。なぜなら、僕の運勢は最悪なんだから…。」
まだ大人になりきれない男の、ため息のようなつぶやきが感じられるのは、CDのジャケットのリック・マーギッツァの顔を思いうかべちゃうからかしら?


Autumn Leaves
キャノンボール・アダレイ(as)
「サムシンエルス」
キャノンボール・アダレイ名義のアルバムですが、マイルス・デイビスの哀愁を帯びたトランペットのミュートプレイが主役で、あまりにも有名、ジャズファンの間でもっとも売れる人気盤で、テーマの表現と感動的な演奏がジャズ史に残るバラード名演のひとつと言われています。


Left Alone
マル・ウォルドロン(p)
「レフト・アローン」
ピアノのマル・ウォルドロンが、あのビリー・ホリディに捧げた美しく暗く悲しいバラード。アルトのジャッキー・マクリーンの哀感に満ちたメロディを美しくうたい上げるのがたまらない魅力です。


I Remember Clifford
リー・モーガン(tp)
「リー・モーガンVol.3」
1956年6月26日未明、交通事故によって26歳の若さでこの世を去った名トランペッター、クリフォート・ブラウンの死を惜んでテナーサックス奏者、ベニー・ゴルソンが書いた切々とした哀悼の情感が伝わるレクイエム。
あまりに美しくて清楚でせつないメロディーを、リー・モーガンが悲しみを抑えて淡々とうたい上げる…。
涙が出てきそうな名演です。


The Very Thought Of You
レッド・ガーランド(p)
「レッド・ガーランズ・ピアノ」
レッド・ガーランドのピアノは、ブロックコードの美しいハーモニーとシンプルにテーマメロディを右手で玉がコロコロ転がるように引くのが特長で素適なバラードを聴かせてくれます。
中でも、この「君を想いて」はピアノトリオのバラードの名作ではないかと私は思います。






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