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総義歯の不具合の理由を考えると、
顎提の条件、印象、配列、適合・・・
いろいろ考えられるが、技工士として出来る範囲で
キッチリとやりたいと思っています。

山本為之先生のキイゾーンの理論がシンプルかつ
実践的で分かり易いので、引用しています(A〜D)
※不安定な踏み台の上に乗る人はまずいないが、
人工歯をなんとなく配列してしまうと不安定な義歯
になってしまう恐れがある。

※急斜面にスキーで立てば滑り落ちるのは当然
下顎臼歯部の歯槽吸収がある場合には、そこに
人工歯を配列しない又は咬合接触させない。

※上顎の安定した位置と下顎の安定した位置が
交叉した部分(キイゾーン)に臼歯を配列する。
一般的に4と7の部分が交叉しにくいので
配列には注意が必要となる。
舌房と審美的な関係で上顎4を外側に配列した場合でも
下顎4は歯槽頂に配列し、上顎4の舌側咬頭と下顎4の
頬側咬頭のみが辛うじて咬合接触する配列が多い。

7がキイゾーンから外れている場合は、7を配列
しないか、咬合接触させないようにして
義歯の安定を最優先に考える
(発音の関係から配列はするが、咬合接触させない
 場合が多い)
キイゾーンの勉強をしていた時に、頭の中の断面図
では、配列のイメージは出来ていたが実際の配列
が理論どうり出来ているのか知りたくなり
義歯の複模型を作り、石膏埋没しトリーマーで削り
断面を観察したところ。
※配列可能な頬舌的範囲は、患者さんの顎提の
硬さや粘膜の状態を考慮しなければ意味がないとは
思うが・・・・
自家製ゴシックアーチトレーサー(GAT)による
        咬合採得と咬合器装着
下顎にピン上顎にプレートのシンプル構造のゴシック
アーチトレーサー(黒田昌彦先生 直伝の方法)です
ピンはドライバーで簡単に上下の調整が可能です
咬合高径を決定する際、非常に便利な構造です
プレートは厚さ1mmのステンレス板で頑丈な物です
ピンとプレートを咬合床に固定してGATの完成
咬合力が弱い無歯顎の患者さんと言えども、薄いプレート
や脆弱な取り付けでは歪んでしまします。
咬合高径の決定と側方運動やタッピングポイントなどの
咬合状態の確認ができます
※側方運動が上手く出来ない患者さん、左右の側方運動
に偏りがある患者さん。タッピングポイントが安定しない
患者さん・・・と咬合状態の診断にも有効な装置となります
仮義歯で治療中の患者さんの治療前後の咬合状態の
比較をすると、治療後にゴシックアーチがスムーズに描
けるなどの治療効果が読み取れる装置でもあります

側方チェクバイトを必要に応じて採得する
中心咬合位で上下のプレートの間に即硬性の石膏を
流し込み咬合採得を完了す
中心咬合位、前方運動
左右側方運動
義歯重合 レジン収縮への対応策

重合後模型から義歯を一旦はずし、模型を再度
義歯に合わせ適合状態を確認した写真(右は拡大)
スムーズに模型が戻り辺縁の適合も良好
印象、咬合採得、配列と順調に来ても重合収縮で
不適合になっては意味がないで苦労する所である。
※通常の方法では、重合後一旦はずした模型は
 義歯にピッタリ戻らず、やや浮き上がる事が多い

レジンの収縮は避けがたい現象なので、いかに粘膜面
に収縮誤差を出さないかが勝負になると思う。
収縮をコントロールして粘膜面だけは最低限適合
させようと私は考えています。

収縮で人工歯の位置関係が狂ったとしても、リマウント
でその補正はたやすくできるので問題ないはずです。
レジンは金属の凝固収縮と逆の現象なので、レジンの
特性をわきまえ、粘膜面の適合を最優先に考えています
旧義歯と新義歯の比較写真
   総義歯について
※数症例の写真がが混在しています