最終更新日H20.8.11
地デジアンテナを立てる!in 狭山市
我が家のアナログテレビが壊れてしまい、地デジ対応の液晶テレビを購入したわけですが、なんというか、画像が以前のアナログブラウン管テレビより悪化したような気が・・・。
これは、やはり地デジメインのテレビだからアナログ地上波は苦手?なのではないかと思い、しかし普通に業者に頼んだのでは2万円〜4万円くらい取られてしまう。狭山ケーブルテレビに至っては、工事費5万円+月額利用料・・・。
じゃ、自分でやっか、というノリで自分でアンテナを立てることになりました。

さあて、アンテナを立てると言ってもやったことが無いのですが、まずは場所の確認。何処に立てるか、です。色々候補はあります。
屋根の上;たぶん一番ポピュラー、でも体格的にムリなので却下。屋根を踏み抜いたら直せない・・・。
壁面に金具をつけて立てる;有力候補ですが、多分脚立なども買わないと難しい。大体、壁の強度も怪しい・・・。
ベランダについている屋根の柱に金具をつけて立てる

そりゃ、一番楽そうな「ベランダについている屋根の柱に金具をつけて立てる」でしょう。
準備(必要なものをそろえる)
まずは必要なものをそろえます。
最低限、アンテナとマスト(アンテナを立てる金属パイプ)とケーブルは必要です。あとはお家の状況に応じて適宜。
次は、必要なものをそろえます。その1はアンテナです。
今回用意したのは、14素子のアンテナです。普通のアンテナですね。
アンテナは、屋内用、屋外用、14素子、20素子、30素子などと色々ありますが、これは屋外用14素子。
なお、地デジは「UHF用」のアンテナです。VHFではNGです。
※素子というのは、アンテナに生えているひげのことで、これが14本あるのが14素子、20本あれば20素子です。
ちなみに、矢印の形に開いている、矢印の頭の部分は実はお尻。開いていない方が頭です。頭を電波塔へ向けます。
矢印の頭の部分は反射器とか言って、素子の数的には1としか数えないみたいです。
ちなみに、今回、最終的には使用しませんでしたが、より高性能という20素子のアンテナも購入してみました。
たった6素子の差ですが、重い、長い、そしてなぜか写らない!!
素子の数が大きくなると、より指向性が強くなるので、ビシッと調整すればいいんでしょうけど、そうでない素人取り付けでは性能が発揮できず、14素子より写らない、ということがある、のかも知れません。

このアンテナは、自宅には不向きだったので、もっと見晴らしのいい、畑の真ん中みたいなお宅にもって行って試してみましたが、全くレベルが上がらず、「こりゃ、新品不良品だな」ということでグチャグチャに手分解&破壊されて萌えないゴミの日にドナドナされていきました。
そして、その他部品類。取り付け方により、屋根馬とかも必要ですが、既存の柱を利用して付けるにはこんな感じ。
●写真には有りませんが、マスト。鉄パイプです。今回は外形25Φ、長さ1.8mと1.2mのものをジョイントして使用しました。
●マストジョイント
●軒出金具×2(1個でも付きますが、安全のため2個使用)
●インシュレーター(ケーブルをマストに固定するもの)
●支線金具(結果として未使用。本来つけたほうが良いもの)
●ウインドウケーブル(窓の隙間から配線を室内に引き込むもの。減衰が大きそうなので結果的に未使用。)
●軒出金具と柱を固定するための金具。ホームセンターばら売り品より適宜。
●同軸ケーブル(ミニーの品番で5C-FB-TNLというもの。アルミのシールドが3層に入っている。良いけど、硬いので取り回しが少々やり辛い。)
●5C用F型接栓(TVへの接続用)
●ちなみに、実績としては、狭山市あたりなら14素子の普通のアンテナで十分。また、ブースター(増幅器)は不要でした。もちろん、アンテナを立てる条件にも寄りますが。。。
準備(アンテナの向きに当りをつける)
細かくは現場合わせですが、そもそも地デジを写すにはどっち方面を向けてアンテナを立てれば良いのか、大体の目安を知らないと無駄な時間を費やす元です。
一番簡単なのは、「近所のアンテナの向きを偵察する」ことです。それらはたぶん、プロが立てたものですから、同じ向きに向ければ、まあ大体は写るはずです。
怪しまれないように、何気なく、近所の屋根の上をチェックしましょう(笑)。

なお、その際には、どれが地デジのアンテナなのか、という見極めが大事です。といっても画期的な判断基準は有りませんが、私は以下のように考えてチェックしました。
まずは、UHFとVHFの判断。
VHFは、こんな感じ UHFは、こんな感じ
UHFのアンテナは、矢印みたいなのですぐ分かります。へんな形のもありますが・・。

UHFのアンテナを見つけたら、次は「UHF用」なのか「地デジ」用なのかの判断です。これが難しい。
ただ、今現在で言えることは、新しいアンテナは、まず地デジ用ということ。この辺で言えば、もう直ぐ終わるアナログ地上波のテレビ埼玉を見るためだけにアンテナを立てる人は、まず居ないだろうということ。そんな目で、色々なアンテナを見ていると、なんとなく分かります(笑)

さらに、本来向けるべき方角を知る。
あくまでも、「狭山市で」ということですが、現状(H20.5現在)、狭山市からターゲットとする地デジの電波塔は「東京タワー」です。(社)デジタル放送推進教会のHPで地デジのエリアと対応する中継基地が表示されますが、「東京タワー」と「さいたま局(浦和)」の2つあります。
但し、さいたま局に向けても、”テレ玉”しか写りませんのでご注意。ということで、狭山市と東京タワーの関係を地図で確認。
赤丸が狭山市、青丸が東京タワーです。 方角で言うと、東南東よりの南東です。
という感じで、家のまわりのアンテナの向きを参考にしつつ、南東を意識してアンテナを立てていきます。
アンテナを立てる!
では実際に立てる作業です。
では、おもむろにアンテナを組み立てます。
と言っても、別に難しいことはありません。このアンテナの場合は、箱の裏に組み立て説明が書いてあります。
必要な工具は、+のドライバーとペンチかニッパーくらいでしょうか。
まずは、給電部にコードを接続します。

←こんな感じになります。










なお、同軸ケーブルですが、


同軸ケーブルの種類によりますが、5C-FB-TNLというものは、こんな風にアルミのシールドが入っています。
基本は同じで、真ん中の銅線と、それ以外の網線、アルミ箔とは接触しないように加工します。
そうしたら、説明書どおりに組み上げます。

←組み上げて、マストに仮止めした状況です。こんな格好にしておいて、色々と向きや高さを変えて設置イメージを決めていきます。







ちなみに、アンテナの向きは、基地局にアンテナの矢印のお尻を向ける、です。


まず初めに、ちょっと位置が低いのですがマスト1本で仮に立ててみて、テレビと繋いで状態を確認しました。
がっ、この位置では全くダメダメでした。どこに向けても写らない。たまに写ってもブロックノイズが酷くて見ていられない。

但し、浦和のほうへ向ければ、テレ玉だけはバッチシ写りました(苦笑)。

テレ玉だけ見ていても仕方ないので、もう一本マストを買って来て、ジョイントで接続。2本繋げた高さで仮設置してみました。
ただ、仮と言っても、設置場所は「そこ以外ない」状況なので、方角以外は最終形での”見切り発車”です。
我が家の唯一の設置可能場所、ベランダの屋根の柱へ、軒出金具とベニア板などを使って設置しました。
しかも、マストを2本繋げたので、金具も上下2個でしっかりと固定。

この状態で、軒出金具右側に見えるボルトを緩めれば、マストはクルクル回るので方角調整が楽に出来ます。

しかも、台風等強風時には、危ないと思えばこれらボルトを緩めてアンテナを低くすることも出来ます。
下から見上げるとこんな感じ。

マスト2本繋いでいるので、ベランダ設置ですが、ちょうど屋根の高さと同じくらいの位置にアンテナがきました。
もう少し高く出来ればベストだと思いますが、安全も考えて、こんなもんでしょう。

マスト途中に見える穴のあいた丸い金具(本当はワイヤーを通してマストを安定させるための金具)の下の少し太い部分がジョイントです。

ケーブルを支えている針金状のものがインシュレーターです。
で、そんなんでクルクルとアンテナを回して調整した結果、写るようになりました、地デジ。
このテレビのマニュアルでは、「受信レベル60以上」となることを推奨していましたが、各局とも55以上は常時確保、天気や時間により変動しますが、良いときは65くらいまで上がります。
調整している感じでは、多分、レベル50以上あれば問題なく写りそうです。レベル45以下だとブロックノイズが入って辛いですね。
デジタルなので、基本的に写るか写らないかの100か0ですので、レベル50での写りと、レベル80での写りに差異は無いです。
決算 【総費用 約12,800円也】

レシートなどを捨ててしまったものもありますが、今回の 地デジアンテナ設置に掛かった費用概略をまとめてみます。
●アンテナ(ミニーMU−201Y):3280
●マスト(1.8m&1.2m):1800
●同軸ケーブル(5CーFB-TNL[20m]):2780
●軒出金具×2個:1600
●ケーブルサドル(U字釘):180
●インシュレーター:400
●軒出金具固定用の金具、ボルト等一式:2400
●マスト接続金具:400

■月額使用料: 0円