自転車の改造や走行中での失敗談です
【Pacific-18の仕込み杖を落としました】
折り畳み自転車のPacific-1で遠乗りをしようと思い、出かけました。そうしたら、あっさりパンクしました。道の尖った石をもらったようで、タイヤを貫きチューブも傷つけたようです。チューブを完全に貫いたわけでは
ないので、スローパンクで済みました。でも、そのままでは走れる状態ではないので、チューブにパッチを当てようとすると・・・無い!
Pacific-18では、空気入れやタイヤレバー、それにパッチは、ネットで拝見した工夫を借用しシートポストに入れていました。それが、何一つ無いのです。
Pacific-18のシートポストの直径は広く、いろんなものが入ります。問題は何でフタをするかですが、実は、BD-1系の自転車の簡易リアサスであるエラストマがちょうどよいフタになるのです。詳しくはこちらをご覧下さい。
でも、今日はエラストマのフタも無ければ、空気入れやタイヤレバーなども影も形もありません。そう言えば、思い当たる節があります。以前入れていた空気入れが不調で、余っていた別の空気入れに替えたのです。
その際、エラストマのフタをきちんと締めていなかったようです。いつの間にかフタが外れ、シートポストの中に入れておいた空気入れなども落ちてしまったのでしょう。それにしても全く気づかなかったとは。これはかなり凹みました。
さて、Pacific-18を押して戻らなければいけません。まあ近くだったから良かったのですが、それでも5kmを1時間近くかけて押して帰りました。その間、気分は本当にミゼラブルでした(苦笑)
【カーボンハンドルの「バキ」が怖くて「ズル」に】
ロードレーサーにカーボンハンドルを取り付けた時、失敗しました。「ズル」が起きたのです。コントロールレバーのブラケットを持って走っていると、なんかおかしい。ブラケットの位置が最初より下がったような気が・・・。もしやと思い、下ハンの一番先端を持ち力を入れると、ハンドルが回転するではありませんか。
そうなのです。ステムに取り付ける際に「バキ」、つまり締め過ぎでカーボンが割れるのが怖くて、トルクが弱すぎたようです。そのためにハンドルが「ズル」と回転したのです。それにしても危なかった。気が付かないで、ブラケットを持った状態で急ブレーキをかけていたら・・・怖(汗)。
よりによって、この時は工具を持ってくるのを忘れていました。仕方がないので、ハンドルの手前を持ち、可能な限りブレーキをかけるような状態にならないように走るしかありません。気が付かなかった時はなんともなかったのですが(当たり前か、苦笑)、こうなると結構怖いです。もうおっかなビックリで住処へ戻りました。
帰宅してから調べてみると、ステムのボルトがかなり緩んでいました。トルクが足らないと、自然に緩んでしまうのですね。注意しないと。もう「バキ」にビビッてられないので、ちょっと強めに締め増ししました。さて、これで本当に大丈夫か。要注意です。
【ハンディGPSのブラケット破断】
ガーミンのハンディGPS「GPSmap 60CSx」をロードレーサーに取り付ける際には、注意が必要なようです。ロードレーサーで段差を乗り越えた瞬間、「バキッ」と鈍い音が、GPSから聞こえてきました。驚いて見ると、GPSがグラグラです。なんとブラケットのツメが破損しているではありませんか。なんとかGPSの脱落は免れましたが、危なかったです。どうやら振動に耐えられず、破断したようです。うーんバカみたい高い純正ブラケットなのに、これではねぇ。
ただ、ロードレーサーの場合、道路の凹凸から来るハンドルへの突き上げはハンパじゃありません。GPSmap 60CSxでは5Gの衝撃にまで耐えられる設計ですが、振動のあまり電池が動き、電源が切れてしまうことが度々発生していました。サスの付いたMTBではどんな悪路でも、そんな症状は現れません。「なんとかしないと、GPSが壊れるな」と思っていた矢先の事件です。GPS本体より、ブラケットの方が先に振動に耐えられなくなったようです。
やはりロードレーサーは走りに特化した乗り物ですね。GPSなど電子機器を搭載する際には、それなりの対策が必要なようです。結局ロードレーサーでは、破断したブラケットの後釜として、耐衝撃性で評判の良いRAMマウントを使うことにしました。それ以降は、こうした問題は発生しなくなりました。
【SPDサンダルで立ちゴケの危機】
このSPDサンダルのお世話になって、もう3回目の夏です。とにかく涼しいし、ホールド感もそこそこあって、夏はロードレーサー、折り畳み自転車、そしてMTBにかかわらず自転車に乗るときは、これ以外に考えられないほどです。と言っても、今回はその話ではありません。久しぶりに立ちゴケしそうになるという、なさけない話です。
週末、折り畳み自転車のPacific-18に乗って、しばらく走っていると何かがおかしい。どうも左側のSPDペダルがゆるいんです。ゆるいというのは、SPDサンダルが左右によく動く。SPDペダルには多少遊びがありますが、こんなに大きな遊びはなかったはず。SPDペダルは、Xpedo Mountain ForceのMAG/SL。小型軽量なのはいいのだけど、シマノに比べ信頼性がイマイチ。あれ、ペダルのビンディングがおかしくなったかと、降りて調べてみましたが、結局原因は分からずでした。
そのうち、遊びはどんどん大きくなります。理由も分からず車道を走っていて、やっぱりおかしいと、道端に止まろうと、その遊びの大きい左側のペダルを外そうとして、あせりました。外れんのです。慌てて右のペダルを外そうとして、バランスを崩しました。そのまま右側、つまり車道中央の方へ倒れそうになりました。あわやというところで右ペダルが外れ、事なきを得ましたが、後から自動車が来ていたので肝を冷やしました。
そのとき、ひらめきました! これはSPDペダルが原因ではありません。SPDサンダルを調べてみて、やはりそれは正しかったです。つまり、クリートのネジが緩んでいたのです。そのためクリートが動き、かかとをひねって外そうとしても外れなくなっていたのです。
そりゃ、クリートはサンダル本体にネジで固定しているのだから、ネジが緩むこともあるでしょう。でも、愚かなことですが、そのことに考えも及びませんでした。何かトラブルがあると、自転車側に原因があると思い勝ちですが、こんなこともあるんですね。と言うか、自転車だけでなく、クリートもしっかり締め増ししなければということですね。
【MTBの後輪が脱落しました】
タイオガのピン型レバーは結構アイデア商品で、レバーを簡単に着脱できます。レバーを外してしまえば見た目もすっきりし、防犯効果もあるので、折り畳み自転車のPacific-18で使い始め、MTBのAttitudeXもCROSSMAXを導入する前から使っていました。
でも、固定力に難ありで、この前AttitudeXで、江戸川の土手を駆け上がろうとしたら、いきなり後輪が脱落し回らなくなりました。上りでよかったです。下りだったら、ちょっと厳しかったですね。それ以前にも2回、やはり後輪が緩み外れそうになったことがありました。
どうやら、このピン型レバーは、MTBで山を走るときには使ってはいけないようです。緩むし、緩んでも見た目では分からないというのは、致命的ですね。
【CROSSMAX SLにチューブドタイヤ、いきなりチューブバースト】
購入したばかりのCROSSMAX SLを取り付け、意気揚々とAttitudeXで出かけた私ですが、いきなりやってしましました。家から9kmほど走ったところで、いきなり立ち往生、涙なみだの帰還劇となってしまいました。
CROSSMAX SLはチューブレスホイールですが、まだチューブレスタイヤを使っていません。これまで付けていたチューブドタイヤのIRCのシラクXCライトをそのまま
流用しています。チューブレスタイヤはじっくり研究して、選ぼうと思っています(単に金欠なだけ?)。
で、問題の9km地点。田舎道で黄色いセイタカアワダチソウが美しく咲き競っていたので、自転車を降り写真を撮りました。そのとき突然、パーンという音
と共に、リアのタイヤがパンク。と思ったら、タイヤのビートの一部がリムから外れ、チューブがリムの縁にあたって割けたのです。
チューブが割けてしまったわけですから、パンク修理は不可能です。げっ、間抜けなことにスペアのチューブを持って来ていません。MTBのチューブはかさ
ばるので、今まで「まあ大丈夫だろう」と携帯するのをサボっていたのです。悲惨なシチュエーションですが、準備を怠った報いです。
さらに間抜けなのは、なぜビートが外れる事態に至ったかです。実は、リアのタイヤをはめたとき、異常に気が付いていました。リアのホイールを回すと、タイヤがかなり激しく波打っていたのです。つまり、ビートがうまくかみ合っておらず、外れかかかっていたのですね。
チューブレスホイールにチューブドタイヤを付けるときは、それなりの注意が必要です。ブログにコメントを入れてくださった方の弁で言うと、一度2気圧くらいエア入れてビードをリムにかみ合わせないとダメなのです。ところが、私は、そうは思わなかったのです。「なんでビートが上がりきらないんだ。でも、まあ大丈夫だろう」・・・間抜け以外の何者でもありません(涙)。
以前、ロードレーサーでクリンチャーを使っていたとき、誤ってダートに激しく突っ込み、それにタイヤのビートが耐え切れず、外れて、チューブがバーストしたことがありました。そのときはスペアチューブをもっており、事なきを得たのですが・・・。
【ロードレーサーのペダルを縁石にヒット】
夏の炎天下の中、ほぼぶっ通しで3時間も走ると、さすがに疲れてきて集中力が落ちてきます。ちょっとヤバイかなと思ったら、案の定やりました。道路の縁石に右
のペダルを思いっきりヒット。車道から歩道にエスケープするために、縁石が途切れた狭いスペースがから歩道に進入しようとして失敗しました。
実は、縁石の間をすり抜ける前から、これは失敗するなと分かっていました。幅があまりに狭いので、無理があるなと感じていたからです。それでも、疲れて
いて脳の神経が鈍ったのか、「まあ、いいや。行っちゃえ」と暴走、右足は直前にペダルから離したため、ペダルを縁石に引っ掛けてしまいました。
幸い、落車しないで済みました。ペダルもMTBのSPDを使っているため、丈夫なのか写真のようなかすり傷で程度。クランクやBBにも影響なさそうで す。それにしても、疲れがたまると判断がアバウトになるものだと改めて実感しました。特に酷暑の夏は、適度な休憩が不可欠なようです。
【MTBのスプロケが脱落寸前に】
MTBのAttitudeXの後輪の方からチャラン、チャランと異音が聞こえてきます。今まで気にしていなかったのですが、「待てよ」と思いました。おそらくスプロケのロックリングが緩んでいるのでしょう。以前、折り畳み自転車のPacific-18でロックリングが外れ、走行不能に陥ったことがあります。
調べてみるとやはり、スプロケのロックリングが緩んでいました。写真でも緩んでいるのが分かるほどで、あと少し放っておくと、ロックリングが外れ、走行不能に陥るところでした。
Pacific-18のときの経験が生きたと言えないこともないですが、「もっと早く気づけよ」という感じですね。ところで、トルクの加減は本当に難し
いです。ロックリングもトルクが弱いとこういうことになるし、締めすぎると抜けないという事態になります。余計なものを買うぐらいなら、トルクレンチを
買った方がいいのかもしれません。
【MTBのハンドルがクルクル回る】
久しぶりにヤバイことがありました。MTBのAttitudeXで走ったのですが、どうもグリップが緩い。「あらら、グリップがダメになったか」と思って
走っていました。でも、そんな訳はありませんね。実は、ステムのボルトが緩み、ハンドルがクルクル回るようになっていたのです。
私がお得意の勝手な思い込みというやつです。それに気づいてちょっと蒼くなりました。なんせハンドルですからね。下手をすると事故ります。なんで、すぐに気が付かなかったのだろうかと、またまた反省しました。
ボルトを締めるときに、トルクが弱かったのですね。カーボンのハンドルなので、思いっきり締め込めなかったのが原因でしょう。慌てて締め増ししましたが、ボルトなどの緩みは何回も経験しているのに、なかなか学習効果が出ません。
【自転車は風で倒れる】
久しぶりの休暇。天気も回復したし、さあ走るぞとロードレーサーで出陣。ところが猛烈な強風です。これまた久しぶりに、自転車ごと風にもっていかれる恐怖を味わいました。
その強風で、ロードレーサーを外に出したとき、ディスプレースタンドごと飛ばされて横倒しになってしまいました。げっ、ショック! 左のSTIレバーを激しくコンクリートに打ち付けたらしく、見事なキズができてしまいました。
まさか風で倒されるとは、油断でした。まあ自転車は乗っていれば、キズができるものだし、そんなに気にしても仕方ありません。パーツが壊れれば取り替えればいいことです。
しかし、このULTEGRAは旧バージョンの6500。いつまで生産してくれるのか分かりません。この6500は、シマノのデザインの中で私が最も気に入っているシリーズです。あの奇怪なデザインの6600は使いたくないので、大事に使わないといけません。
【暴発! CO2ボンベは へのリンク正しく使いましょう】
またやりました。とても危険で、自転車で今までやらした事件の中で、最も悲惨もしれません。
それは手賀沼サイクリングロードを走行中に起こりました。突然シューという音が後輪から聞こえて聞こえてきました。「あっ、パンクだ」。この1年ほどパンクに見舞われいたかったので、久しぶりのパンク修理です。
チューブにパッチを当てて、タイヤを元に戻し、ここまでは順調です。悲劇はCO2ボンベで空気を入れようとしたときに起こりました。CO2ボンベは正確使えば、これほど便利なものはありません。あっという間に適正空気圧が入ります。ところが間違うと・・・。
正確な使用方法は口金にボンベをねじ込み、その後、バルブに口金を装着して、空気を出せばそれで終わりです。ところが、今回何を思ったのか、ボンベをねじ込む前に、口金をバルブにつけてしまったのです。
その後、ボンベをつけたのですが、ねじ込むときにひねってしまったのですね。力任せにやっちゃったものですから、口金の内部が破断したようです。空気を入れようとすると、バッス!という音と共に口金が暴発し、部品が真っ二つに分解しました。
その写真がこれです。ちょっと分かりにくいですが、バルブについているの口金の部品です。超高圧のボンベを扱っているのですから、1つ間違うと部品の破片が飛び、当たると大変なことになっていました。むちゃくちゃ肝を冷やしました。
ところが、悲惨な話はこれから始まったのです。バブルに付いたこの口金の部品がどうしても外れないのです。これでは、携帯ポンプで空気も入れられません。どんなに頑張って抜こうとしてもダメです。
あきらめて自転車を押して帰ることになりました。ちょうど、この日は「手賀沼ふれあいウォーク」というイベントの日。参加した人たちに混じって、自転車を押す私。本当に情けなかったです。
家に帰り着いてから、バルブの部分を金ノコで切断し、ようやくチューブを外し、新しいものに入れ替えることができました。これで休日の大半はつぶれました。どうしてこうなるのか、この性格なんとかならんかと、かなり凹んだ1日でした。
【クランクを落とした!】
クランク を落とした話です。クランクをBBに取り付けるフィキシングボルトって緩むことがあるのですね。そのとき、ある思い込みから走行中にクランクを落とす事態
に立ち至りました。その話を書きます。
今Pacific-18に装着しているカーボンクランクを導入したばかりの頃、休日出勤からの帰り道だったと思いますが、どうも左のクランクがぐらぐらす
るのです。最初は気のせいかと思っていましたが、走れば走るほど、ぐらぐら感が強まっていきます。もしやと思い、見てみるとクランクのフィキシングボルト
が外れそうなほど緩んでいました。
そのときは、8mmのアーレンキーを携帯していませんでしたので、困りました。夜かなり遅かったので、自転車店も開いていません。しょうがないので、手で締めて(なんと!)、だましだまし走って帰りました。
「いかんなぁ。締めるのが緩かったか」。そのときは、そう思いました。これが失敗の元でした。締めるトルクが弱すぎてスプロケが外れるというトラブルが
あった直後で、今回もそのせいだと思ってしまったのです。それで、フィキシングボルトを思いっきり締め込みました。これで、もう大丈夫。私はそう信じて疑
いませんでした。
ところがしばらくすると、また左のクランクにぐらつき感が出てきました。しかし私は、フィキシングボルトを強く締めたことで問題は解決していると思い込
んでいます。またボルトが緩み出したなんてことは、思いもしません。「変だな。ひょっとするとBBがおかしいのかもしれない」などと、関係ないところの心
配をしていたのですから、大間抜けです。
そうしているうちに、突然クランクが外れました。当時はトゥクリップ付のペダルを使っていましたが、クランクはそのまま靴から外れ、地面に転がりまし
た。後から自動車が来ていたので、あわてて回収しましたが、むちゃくちゃ恥ずかしかったです。車の人も、まさか前を行く自転車のクランクが外れるなどとは
思わなかったでしょうから、とても驚いたことでしょう。もし、今のようにSPDを使っていたら…とてつもなく悲惨ですね。
新品だったカーボンクランクは哀れ傷だらけです。ちょっとショックでしたが、しょうがないのでトボトボと自転車を押して帰りました。おめでたいことに、
私はまだ事の真相を理解していません。今度は「抜け落ちたフィキシングボルトに問題があったのだろう」と考えたのです。それで新しいボルトを買って、強く
締め込み、今度こそ大丈夫と思っていたのです。
しかし、新しいフィキシングボルトも緩みます。ここに至って、ようやく問題がクランクにあることに気がついたのです。本当に思い込みって、すごいです
ね。たまに、信じられないような思い込み、あるいは勘違いから大事故になったというニュースに接しますが、多分こういうことなのでしょう。
それで、このクランクをネット通販で購入したピローバイクスドットコムさんにメールで連絡しました。接客対応が丁寧で好感を持っていたお店でしたので、クレームというわけではなく、緩まないようにするための解決策を尋ねたのです。すぐに丁寧な返信をもらいました。
それによると、シマノ純正のクランクと違い他社の製品はBBとのセレーション嵌合が甘いためボルトが緩むことがあるとのことで、私が購入したクランクは
そんな中でもとくに寸法が甘かったようです。ネジ固定剤を使うのが最もよい解決策とのことでしたので、早速ネジ固定剤を購入しました。
しかし、ネジ固定剤は今も使っていません。よく考えれば、乗る前に点検し、緩んでいたら締めればよいからです。要は基本に忠実にあればいいのです。大騒ぎをして、結局、一番初歩的なことを学びました。
PS:ピローバイクスさんからのメールを読み返してみると、次のようなことが書いてありました。
「シマノはクランクのスプラインはBBよりもきつい(要するにBBを取り付けの際にクランクのスプラインを削る)ので、比較的緩みにくいようになっていま
す。しかしカーボンクランクの製造会社ではそういったきついスプラインになっていません。ちなみにLook、FSA、プロファイル、パザッズ等のカーボン
クランクは全て同じ会社で作られておりますのでシマノに比べて精度が落ちるのは致し方ないと思います」
私のクランクがカーボン製なので、カーボンクランクだけの話ですが、おそらく他の製品でも同じでしょう。つまり、シマノ製のクランクを使っていると、ク
ランクが緩むことはほとんどないわけです。だから、シマノ製から他社製のクランクに交換したときが危険ですね。今まで緩んだことがないので、油断がありま
すから。私の場合がそうでした。
ちなみにピローバイクスさんによると、ネジ固定剤以外の対処法として、アルミ箔のようなU字型の薄いアルミを被せることや、樹脂を塗るといった方法があるそうです。ただし、お勧めではないとのことです。
【スプロケが外れた!】
Pacific-18のカセットスプロケットはシマノのXT、11-32Tです。このスプロケはスパイダーアームを使うことで、スカスカの軽量化を実現
しています。写真はきっちりメンテしていないときの状態なので、あんまり美しいないですが、きれい掃除すると美しく輝くパーツです。
ところで、このスプロケで事件がかつてありました。標準のホイールを寺田商会の手組みのホイールに替えたときの話です。スプロケのロックリングを外して、新しいホイールに付け替えたのですが、どうもロックリングの固定が甘かったようです。ちょうど休日出勤のため自転車で都内に入った直後、突然ペダルがこげなくなったのです。
最初は理由が分かりませんでした。でも、こげない。家からも職場からも15Kmほどある中間地点でした。しかたがないので、ちょうど目の前にあった交番
で自転車店の場所を聞くと、小一時間ほど歩かなければならないとのこと。「遠いぞ」との警官の声を背に受けて、歩くことやはり1時間弱、ようやく自転車店
にたどり着き、店主に自転車を見てもらいました。
すると店主曰く「スプロケが外れているよ」。私「えっ!」。よく見ると、ロックリングが外れ、ハブの動きを完全に妨害していました。事情を話すと、店主
のオヤジさん、工賃を取るのを忍びないと思ったのか、「自分でやれ」と工具を貸してくれました。それで、自分で直し、オヤジさんに礼を言って職場に向かい
ました、結局、2時間遅れで職場に着き、その日は大変でした。
この敗因は思い込みです。実は、スプロケは以前から緩んでおり、チャリチャリ音が聞こえていたのです。ところが、私はフロントブレーキのチャリチャリ音に悩んでいたこともあり、てっきりチャリチャリ音の発生源はリアブレーキだと思ったのです。フロントブレーキに続き、リアも別のブレーキに交換しなければいけないなと思っていた矢先、チャリチャリ音の本当の発信源のスプロケが外れたわけです。
本当に思い込みはいけません。ところが、このスプロケの事故が原因でさらに別の思い込みが生まれましました。その結果、クランクを走行中に落とすという、信じられない大トラブルが発生することになりました。
【天下御免の向こう傷】
PEUGEOT Pacific-18とは、もう長い付き合いになります。私の不注意から、あちらこちらに傷をつけしましました。しかし、このロゴにバッチリ付いたこの傷は全くの不可抗力です。初めての輪行のとき、こんな傷が付いてしまいました。この部分は折り畳んだとき、ハンドルのステムを折るためのレバーが当たる部分です。このレバーには金属のまわりに樹脂がまかれていますが、それが一部剥げていたんですね。輪行で持ち運んでいるとき、レバーの金属が直接、この分に当たり見事な三日月傷ができてしまいました。
うわー、ショックです。しかし、そのとき、この自転車を買ったサイクルサービスおおやまの店長の忠告を思い出しました。「折り畳み自転車は傷が付くものです。傷は自転車の勲章だと思ってください」。そうだ、その通りだ、と単純に思い直しました。ロゴは自転車の顔です。そこに三日月傷が付いたのです。ですから、このPacific-18には「タイプムーン」号と命名しました。その意味は、ブリヂストンが石橋からきているのと同じ理屈で、タイプとムーンをひっくり返して、日本語にすると、「天下御免の・・・」。いかん、いかん。年がばれるのでやめておきます(笑)。