私の こだわり

スローサージャリー〜目にやさしい手術

副院長 土屋祐介                

 白内障手術は一般的に、手術にかかる時間の短さが注目されがちです。もちろん、必要以上に時間をかけないことは、感染予防等の点からも非常に重要ではあります。しかし、実際には必ずしも、「早い=良い」ではなく、様々な要因が手術の良し悪しを決めます。

 例えば、白内障で濁った水晶体を吸引する時の圧力を上げることで、手術時間の短縮は可能ですが、圧を上げることで、角膜内皮細胞という、ものを見るために大切な細胞が減ってしまいます。この細胞は、一度死んでしまうと元に戻ることはありません。通常、加齢と共に少しずつ減少しますが、コンタクトレンズの不適切な使用や、外傷等によっても減少し、ある程度の数まで減ると、角膜(黒目)が濁り、視力が保てなくなってしまいます。

 この細胞は、目の手術を受けることによっても、大きく減少し、その影響は、手術直後というよりは、10年20年経ったころに現れてきます。したがって、細胞の減少を最少限に抑えながら手術することが、長期的に視力を維持する上では大切です。
 
 そのようなことも踏まえ、当院では、保護剤の適切な使用や、目にかける圧力の加減により、目にやさしい、丁寧な手術を心がけています。



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