牛車(大宮)    味:9 CP:9 総合:9   予算:3500円  
          
住所:さいたま市大宮区仲町1-29 TEL:048-645-0695 定休日:月曜 営業時間:17:00-3:00
大宮駅東口を出て、すぐに右折。南銀に入り、そのまま直進。徒歩7分。



写真左:ハラミ(900)            写真右:カルビ(750)

【雰囲気】
焼肉を扱っていなければ完全な大衆酒場。テーブル席6卓だけの狭い店内。
【ロースター】
埋め込み式の鉄板ガスロースター(無煙ではない)
【注文内容】 2名で7110円
ハラミ  900 「これを、900円で出して大丈夫?」と聞きたくなる程、綺麗にサシ
の入っているハラミ。塩で頼むのを忘れてしまい、タレを拭き取る
というお行儀の悪い行動に出てしまったが、そういう行動に私を突
き動かすレベルの旨みを持つ。もう一度言う。上の写真のハラミが
900円である。塩で食べていたら☆を進呈していたかも。
特選カルビ 1400 タレにどっぷり漬かってくるので、見た目にはどのような肉かは分
かり辛い。しかし、軽く炙って口に含めば、全てを了解できる。あ
あ、これも上物だ。使っている部分は肩ロースであろうか。均等な
サシは当たり前の事、旨みがもの凄い。これぞ和牛の旨み。日本
人に生まれてきた事の幸せ。
レバ刺し  700 これだけレバ刺しを食べてくれば、見た瞬間にある程度、味の予
想は出来る。今回のレバ刺しは来た瞬間に美味しいと直感。角が
ピンッと立っているのだ。そしてその直感は裏切られなかった。
上タン塩  800 冷凍ものだが、なかなかの旨み。ボリュームもそこそこあり、この
値段なら十分合格点。
カルビ  750 見た目なら他店の上か特上にあたる肉。食べてみると、柔らかくジ
ューシーではあるのだが、特選カルビほどの旨みはない。
カシラ塩  700 しっかり焼いていると、じゅわっと脂が浮いてくる。それがカシラの
食べごろである。コリコリとした触感が癖になる。
ナムル  600 オーソドックスな5種類のナムルなのだが、モヤシのナムルと小松
菜のナムルが驚く程美味しい。ゴマ油以外の隠し味を教えてもらい
たい程である。連れは、肉を差し置いて一番の評価。
その他、レモンサワー(400)、ウーロン茶(200)
【ものがたり】
焼肉を食べ歩いている人間にとって一番嬉しいのはどのような瞬間であろうか。入念に下調
べして、予想通り美味しい肉が出てきた瞬間か?確かに、それも嬉しい。しかし、その場合
は外れなくて良かったという安堵感が、嬉しさに先立つ。何よりも喜べるのは、飛び込みに近
い形で入った店が大当たりだった瞬間ではないだろうか。
今回、ひょんな事から大宮を訪れ、ひょんな事から「牛車」に寄る事になった。大宮の焼肉屋
のお手並み拝見、とあまり期待せずに肉に臨む。内装は決して褒められたものではない。近
くにホテルが多いせいか客層も良くない。しまった、外したかと思った瞬間、美味しい焼肉劇
場の幕が上がった。前菜のナムルが美味い!レバ刺しが美味い!ハラミが非常に美味い!
!特選カルビが抜群に美味い!気づけばこの店に完全に魅了されている私がいた。(強い
て欠点を挙げるなら、タレが濃すぎて肉の風味を弱めてしまっていることであろうか・・・)
大宮でこんなに美味しい焼肉屋を偶然見つけられるとは。大宮の焼肉店の実力、侮るべか
らず!これだから、焼肉食べ歩きはやめられない。(2005年11月)