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薩摩の久保(野江内代) 味:8 CP:10 総合:9 予算3500円
         
【住所】 大阪市都島区本通5-10-16

【TEL】 06-6927-4111

【定休日】 月曜(祝日の場合火曜に振替)

【営業時間】(平)17:00-20:00(日祝)16:30-21:30

【HP/クーポン】 無し / 無し

野江内代駅1番出口を出て、左。そのまま、都島通りを道なりに徒歩3分。

特選ヘレステーキ 特選カルビ 特選ハラミ (左)特上ロース(右)特上ヘレ 

【雰囲気】
1階は精肉店。2階が焼肉屋。内装は気取りが無い。テーブル5卓+座敷3卓。
【焼き台】
無煙鉄板ロースター
【訪問状況】
平日/予約無/訪問時刻17:30/待ち時間0分
【注文内容】  2名で9300円(満腹度140)
特選ヒレ
ステーキ
2800 食事を終えようという頃に、隣のテーブルに凄い肉が来ているではない
か。それが特選ヒレステーキであることを確認するや否や、胃袋の容量
を考えずに注文。200グラムのヒレ肉は2センチの分厚さ。それに細や
かなサシが入っている。4面をしっかり焼いて、口に含む。ヒレ特有の繊
細な酸味を伴う肉汁が口一杯に広がる。
特選ハラミ  750 驚く程にサシの入ったハラミ。それをこの値段で出せるとは!サシにや
や野性味が殺されているきらいもあるが、それでも豊かな肉汁に◎。
特選カルビ 1000 都内では2000円程取られるかも知れないお肉。サシの入り具合は文
句無しだが、ほんのわずかではあるが旨みに欠ける気がした。
特上へレ  950 柔らかさは見事!これに、特選ヒレステーキの様な繊細な酸味が加わ
れば◎。
生キモ  500 値段が嬉しい。臭みは感じないものの、甘みも若干弱い。
特上ロース 1000 サシも十分で良い肉であることは分かるのだが、何か訴えかけてくるも
のが弱い。
脂付
テッチャン
 400 鮮度が悪くなかなか噛み切れない。脂も和牛のものとは思えなかった。
キムチ  200 酸味を抑えた好きなタイプのキムチ。御飯にはぴったりの味。
テール
スープ
 500 中に入っているテールは食べ応え十分だが、スープにややダシが出て
いない気がした。
ナムル  300 もやしのナムル。キムチが200円なので、これにはやや割高感が・・・
その他、生ビール中(500)、ウーロン茶(200)×2
【気になる未食メニュー】
特選サーロインステーキ
(1300円/100g)、特選ロース(1500)
【ものがたり】
           『特選のざき牛取扱店。霜降り信仰ここに極まれり!』

 のざき牛。鹿児島県産和牛で唯一個人名がついている牛である。野崎氏が育てたその牛は
鹿児島県内の枝肉品評会で何度もグランドチャンピオンに輝いていて、その名は県外にも轟く。
 『薩摩の久保』は鹿児島県の業者でも手に入れることが難しいと言われているのざき牛を専門
に出す孤高の焼肉屋だ。1階で店頭販売を行っていることから、のざき牛に全面の信頼を置い
ているのがわかる。

 ここまで持ち上げておいて、何故私の味の評価が8+止まりなのだろうか。サシは素晴らし
い。CPも素晴らしい。ただ、この日の肉の問題なのかもしれないが、肉の甘みがやや弱く感じ
たのだ。その印象はどの肉を食べても拭いきれなかった。多分、この肉は焼肉ではなく、しゃぶ
しゃぶやすきやきに向いている肉なのではないか。つけダレも、名店のものに比すると若干の
改善の余地があるか。

 厳しいことを述べてしまったが、決してこの店のレベルが低いわけではない。寧ろ、家の近く
にあったら間違いなく通うであろう。ただ、大阪バイアス(大阪の焼肉屋は美味くて当たり前と
いう偏見)にかかっていた私を究極的に満足させたかといえば、答えはNOである。次は、この
のざき牛を取り寄せて、すきやきで食べてみたいと思う。その時、私の中でのざき牛に対する
答えが出るであろう。(2006年10月)