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牛和鹿(門前仲町) 味:9(+)CP:9 総合:9(+) 予算4500円
         
【住所】 江東区門前仲町2-9-5 2F

【TEL】 03-3820-2522

【定休日】 無休(年末年始)

【営業時間】 17:00-23:00

【HP/クーポン】 有り / ぐるなび

門前仲町駅6番出口を出て、左。赤札堂の
脇を左すぐ。徒歩1分。

刺身盛り  5種盛り  生タン 
ハラミ  ミスジ刺し

【雰囲気】
大衆店と高級店の間の雰囲気で居心地が良い。テーブル席、掘りごたつ席中心。
【焼き台】
埋め込み式炭火七輪。下からバーナーで炙るタイプ。
【訪問状況】
平日/予約有/訪問時刻20:00/待ち時間-分
【注文内容】  2名で11100円(満腹度120) ※サービス料5%
ミスジ刺し  900 下記刺身盛りのミスジ刺しがいたく気に入り、単品で注文。実は
今まで、赤肉は焼いてこそ旨みが最大限に発揮されると考えて
いたので、赤肉の刺身はあまり評価をしていなかった。が、そ
の偏見は見事に打ち破られた。口の中で融点に達し、濃厚に
そして舌に絡みつくように溶け出す上質の脂・・・その旨み及び
甘みを一度味わった者は最早赤肉の刺身を白眼視することは
できまい。参った、と脱帽の逸品。
生タン 1500 一度も凍らせていない和牛のタンを食べさせてくれる店は決し
て多くはないであろう。香りの細やかさは、生タンであるからこ
そ。
刺身盛り  − クーポンによるサービス。ハラミ、タンの筋肉、ミスジの刺身。
それぞれに味も食感も違い、三者三様に楽しめたが、やはり
一番のお気に入りはやはり前叙ミスジ刺し。
壷ホルモン 1200 1mにも及ぶコプチャン。それを自分の好みの大きさに鋏で切り
わけていく作業はなかなか楽しい。脂もしっかりと残されていて、
コプチャン好きには堪らない逸品。2人だとやや量が多いか・・
5種盛り 2500 ザブトン、とうがらし、とも三角、三角バラ(あと一品は失念)の
盛り合わせ。全250グラム。日によって内容は変わる。この
日はザブトンが秀逸。赤肉の王様ともいわれる上質のロースの
旨みにKO。(注:現在この値段の5種盛りはない模様)
芯玉 1200 適度にサシがある赤身肉。赤身の旨みはしっかりと感じられた
が焼くとやや硬くなるのが難点。
ハラミ 1100 前回訪問時に塩だれの味が強すぎることをメールで伝えたとこ
ろ塩味は改善されていたが、今度は味気なくなっていた・・・和牛
の良質なハラミを使っているので、もっとシンプルに塩・胡椒だ
けふって提供するのはいかがであろうか。
レバ刺し  700 前叙の肉群に比すると、ボリューム・旨みともに見劣りする。開
店間もないので確固たる内臓ルートを開拓出来ていないのであ
ろう。
カクテキ  380 肉の味を邪魔しない優しい味のカクテキ。
その他、エビス生中(630)×2、ウーロン茶(400)
【気になる未食メニュー】
極上サーロイン
(1600)、極上ユッケ(900)
【ものがたり】
        『開店1年も経たないうちにTVに3度も出た有名店』

 この店を知ったのは読者からのメールによる。そしてまずランチに偵察に出かけたとこ
ろ(現在ランチは休止中)非常に美味しかった。
その報告をしたブログがマスコミ関係者の
目に留まり、瞬く間に有名になってしまったというわけだ。この時代、どんな形で情報が
広がるか分からない。自分自身が制作に絡んだ焼肉番組にも出演をしていただいたので
私もその片棒を担いだわけではあるが・・・

 私がここまで「牛和鹿」に思い入れているのは、単純に肉が安くて美味しいから。希少部
位を格安に提供してくれるオーナーの切符の良さには頭が下がる。ミスジ刺しも驚きの一
品。私の肉刺し嫌いを治してくれたので、感謝感謝である。
 また駅から至近距離というのも魅力的。美味しい焼肉屋は駅から遠い所にあるという固
定概念を打ち破るのに一役買ってくれそうだ。

 しかし、「牛和鹿」を愛する者ゆえに苦言を呈する。私が「牛和鹿」に出演を求めたとき
は「近江牛専門店」であった。しかし、今回うかがった時に使用していた肉は茨城県産和
牛(店頭の個体識別番号で確認)。確かにHPからは「近江牛専門」の文字は消えている。
しかし、TV出演直後にその看板を下ろすのはいかがなものか。評価のプラスに( )がつ
いているのは私なりの小さな抗議の意味である。

 上から物を申すようで申し訳ないが、「牛和鹿」には、焦らず弛まず階段を一歩一歩昇っていって欲しい。その先には必ずや名店の冠が待っているのだから。
                                  (2007年8月、2008年1月)