【ダンジョン6】

カナン「さあて、またも間があいてしまったがダンジョン6だ。いよいよ大詰めだな」
セレスト「ああ…カナン様が名実共に私のものになる日が段々と近づいてきていますね…わくわく」
カナン「…今のうちにCPコンフィグで白セレあたりに変えておこうかな…」
セレスト「クケ―――ッ!!<ビシッ!>」
カナン「ああっ!タブレットを払い落とすな!…分かった、このままにしておいてやる…しくしく…」
セレスト「泣かないで下さい、カナン様…」
カナン「誰のせいで泣いてるんだ、誰の」


カナン様がお目覚めになると、またもやお城は喧噪に包まれているのでありました。
カナン「うー…、うるさいなあ。僕はちゅらさんの時間までは起きないって言ってるのに…って誰も起こしに来ないじゃないか!」
と、廊下に出てみると急ぎ足で慌ててるセレストを発見。
カナン「おいこらセレスト!何があったんだ」
セレスト「ああ、カナン様…ゆっくりと愛を語らいたいのはやまやまなのですが、今はそれどころではないのです。いえ、決してカナン様をないがしろにしているわけではなく」
カナン「いいから事態の説明をしろこの唐変木」
セレスト「とにかく午後からギルドの仕事は出来ないかもって感じ?」
カナン「語尾を上げてしゃべるな。ぶん殴りたくなるだろう。って何だとぉ!」
セレスト「あ、いや、やっぱり町で冒険者として情報収集した方がいいかも…ぶつぶつ…」
カナン「話が見えん…」
セレスト「つまり私がカナン様を愛していると言うことですジュッテーム」
カナン「死ね」

その後カナン様は衛兵2人付きで自室に軟禁状態。セレストが衛兵を追っ払って午後はギルドに向かうのですが、どうもその衛兵はセレストさんが手配したらしい。偉いんですねセレストって。
カナン様は事情が全く飲み込めないままギルドへ。
セレスト「たーのもー」
ユーリ「今日は張り切ってるねえ青いお兄さん。何か心境の変化でもあった?」
セレスト「それはもう、カナン様とのえっちが近づいて来ているとなると張り切らずにはおれないでしょうムフー!」
ユーリ「鼻息が荒いよ。それよか次の封印獣は炎のダンジョンにいるからよろしくね」
カナン「うー…ご先祖様ごめんなさい、悪いのは全てこの変態メガネとクソガキです」
セレスト「それと他になんか依頼が来てるだろう。とっとと吐けこのクソチビ」
ユーリ「段々言葉使いが悪くなるねえ。じゃあ他言無用の依頼をポイ!」
カナン「王冠奪還?うわ、今朝からの騒ぎはこれだったのか…ってこれもこいつらの仕業かと思うと殺意が…」
ユーリ「ダメだよお兄さん、知らない振り知らない振り」
カナン「…夜道に気をつけろよクソガキャア…」

セレスト「でも王冠奪還を冒険者に依頼するって変ですよねえ。リグナム様がカナン様宛てに依頼するってのは絶対に考えられないし…」
カナン「ドラクエ2では王様が息子に世界を救えとか無茶言ってたぞ」
セレスト「このゲームはもう少し現実的なんですよ。普通に考えたらカナン様を危険にさらすような真似はいたしません」
カナン「でも現に依頼は出されてるしなあ。頑張ってみるしかないっしょ」
セレスト「カナン様、言葉遣い軽いですよ」
…この時点で王様も兄上も操られていたんでしょうね。気付けよセレストも。とはいえ国民総のんきだから危機管理なんてないんでしょうね。


カナン「というわけで聞き込み開始だ。ちゃらちゃ〜ちゃちゃちゃ〜(太陽にほえろのテーマ)」

ルーキウス王国・国民Aの証言「オラ見ただ!銀色に光る円盤が、ぐるぐるスゴイスピードで飛び回って、あの山の向こうに消えていっただ!」

セレスト「カ・ナ・ン・様〜!!真面目にやってください」(両手でこめかみグリグリ)
カナン「へええええ〜〜」(声・矢島晶子)

サメライ屋・政宗の証言「頭がモップな面妖な男が子の刻あたりにいた」
キャラ屋・アンディの証言「森の中を夜中に緑の服の男が歩いていた」
スキル屋・マリエルの証言「今朝、多人数が大騒ぎしてるのを聞いた」
城・衛兵の証言「重たくて鋭利な刃物を持っていた」

カナン「分かりやすいな…」
セレスト「伏線も謎も叙述トリックもありませんね…」
子分「うわーんうわーーん」
カナン「あ、子分が分かりやすく泣いている。おおよしよし、飴をあげようねえ」
セレスト「何があったのか順番に話してごらん」
子分「おいら達が起きたら親分が血の付いた鉈を洗ってたんだ…」
カナン「怖っ…」
セレスト「はいはい、炎のダンジョンに親分は向かったんだね。じゃあお兄さん達と一緒に親分を追いかけようか」
子分「えぐえぐ」
泣く子分を持ち物に加えて炎のダンジョンにれっつらごう。


カナン「う…暑い…今度は暑い…創界山第三階層って感じだ」
セレスト「それは…13年前のアニメというのは最早18禁ネタどころではないのでは」
カナン「20は2つ3つ越えてないと普通は分からないだろうな。再放送派は邪道だ」
ダンジョン突入早々さっくりとまじしゃんを捕獲。幸先いいですな。
そしてバケツを拾いバケツリレーのスキルを手に入れる。
カナン「何に使うんだ何に…」
セレスト「炎のダンジョンですからね、大体見当は付きますね…」
とりあえずいったん外に出てまじしゃんを売り払い、スキルを身につけます。
カナン「いつも思ってたんだが、キャラ屋ってどうやって男の子モンスターにしつけをしてるんだろうな」
セレスト「あの『立入禁止』の向こうがあやしいですよね…」
カナン「ひょっとしてあの先が天国の扉なんじゃ…」
セレスト「どこでそんな事お知りになったんですか!もう!」
カナン「おお、そんな事言ってる間にナタブーム発見!子分を身体に沢山まとわりつかせている模様。あっ!ナタブームが今、炎の上を歩いていきます!なんとあの炎の上を眉1つ動かさず歩いていきます!すごい!これはすごい!一体どういうトリックなのでしょうか!わたくし、ちょっと試しに炎に入ってみようと思います!えいっ!ぅ熱う!!」
セレスト「何やってるんですかあんたはーっ!!」
カナン「いや、ちょっと古舘に挑戦を…」
セレスト「そっちじゃありません!まったく、珠のお肌にキズでも付いたらどうするんですか…。私がキスマークをつけるまでは真っ白い肌じゃないとダメなんです!」
カナン「子分達のいる前でそういうネタはよせ…教育上問題がある…」
子分1「今のはどういう意味だー?」
子分2「キスマークってなんだー?」
カナン「後でおやびんにでも聞いてくれ…。それよりバケツリレーで炎を消すぞ。うりゃあ!てめえら働け働け!!」
セレスト「バケツリレーってバケツ1つで出来るもんなのですかね…?」
カナン「そこにこのバケツリレーのスキルが活きてくるわけだ」
セレスト「意味が分かりません」
カナン「しかし親分を追っては子分を拾ってバケツで消しての繰り返しだなあ…」
子分「拾うって言うなー」
セレスト「バケツリレー要員のスキルが身に付きそうです…」

カナン「さて、炎を消しつつおやびんを追ってきたが…ん?」
謎の声『……な……』
カナン「セレストお前何か言ったか?」
セレスト「いえ…私の思いは何も言わずともカナン様に伝わっていると思いますが…ええ、カナン様のお気持ちも私に伝わっておりますよ?」
カナン「…お前そのパターン飽きないか…?」
セレスト「ちっとも!」
そんなこんなでおばけにおびえつつもお腹が減ったのでお城へ帰還。王冠が無くて落ち着かなくて王様ふらふら。しっかりしろ親父。

2日目。子分達と合流。
あと気紛れでスパイ伊藤雇ってみました。
カナン「で、お前ら一体何人いるんだ」
子分「にじゅーにん前後だぞー」
セレスト「前後って…」
カナン「ということは、1人くらいいなくなっても分からないな。一匹もらって帰ろうかなあ」
セレスト「あああ、カナン様の可愛い生き物萌え症候群が…」
地下二階を子分拾いながら進むとお化けが姿を現しました。おまけに露骨に脅しをかけてきます。
カナン「業火に焼かれるだと…?それがどうした!僕はこの先セレストに犯されるんだぞ!そりゃあもう情け容赦なく!それに比べればやけどくらい…」
セレスト「もう…カナン様ったら照・れ・屋・さん!なんですから…」
カナン「お前段々良い根性になってきたな…お、ナタブーム発見〜!って扉の前で立ち往生!すごいことになってるなあ。あのままじゃ死ぬぞ。ここの階の泉を探すか」
と、子分収集中に写真神のじゅりぃ宝箱を開けてしまいました。
じゅりぃ「ごめんねマイダーリン。今君たちにあげられる写真が無いんだ。またマーベラスな写真を用意しておくからね」
カナン「するな」
セレスト「(ひそひそ)あの…カナン様のちょっとイヤンなショットとかって手に入りませんか…?」
じゅりぃ「(ひそひそ)おや、そっちのダーリンは積極的だねえ。イヤンなショットって、具体的にはどんなのがいいんだい?」
セレスト「例えば…この先の話ですけど、私との真っ最中にあられもなくよがってる姿とか、ちょっと放心状態になってるところとか、そういう実用的なのが…」
じゅりぃ「良いシュミしてるねマイダーリン」
セレスト「カナン様が私を思ってひとりエッチしてるところとかも良い感じです」
カナン「…殺されたいのかセレスト……」
結局伊藤連れで暴れ回ってる間にお腹が減って時間切れ。てきとうパンチはともかく、仕事サボるな伊藤。でもやられ率が0%だから確実に最後までいてくれるので便利っちゃ便利。


3日目。
20人目の子分も見つけて、地下二階をずんずん奥まで行きます。溶岩床でガシガシ体力が減っていくけど、後でまとめてレベル神を呼んで回復する魂胆。
と、溶岩床の向こうにとうとうお化けが姿を現しましてよ、奥さん!
カナン「ジャジャジャーン!とうとうやって参りました。幽霊のロイさんです。初めまして、いかがですかラーマのお味?」
セレスト「カナン様…(古すぎ)」
ロイ「幽霊だから食えん」
セレスト「あなたもカナン様にお付き合いしなくていいんですよ!」
ロイ「いや…どうもあいつと行動パターンが一緒だからつい…」
セレスト「ガーン…ルーシャス様はそういう方だったんですか…?」
ロイ「伝説というのは必ず尾鰭がついて美化されるものなんだ」
カナン「ところでルーシャス様とロイみたいな話が現実世界であったら、とっくにやおいネタだな。いや、ひょっとするとルーキウス王国の同人界ではそういうのがあるかもしれないなあ。マリエルさんなら、ソビークとか行ってて知ってるかも」
セレスト「何ですかソビークって」
カナン「アーヴ語でコミケのようなイベントを指す単語だ」
セレスト「…読者の皆さますみません。どうしても元ネタが知りたい方はハヤカワSF文庫の『星界の紋章』『星界の戦旗』をお読み下さい…。因みにソビークという単語は紋章ファンブックの書き下ろし作品のみに出て来ます。すみませんすみません、ディープなネタで」
ロイ「…本題に入って良いか?」

そんなわけで、ロイさんの説明がここに入ります。ルーシャスの冒険譚はロイの死で終わり、本当はめでたしめでたしじゃ無かったこと。ウルネリスは退治されたのではなく封印されただけで、しかもその封印は弱まってきていること。等々。
そしてカナンの為にロイさんは道をあけてくれます。カナン様はルーシャス様にクリソツだったのですね。
セレスト「ほ、本当にこんなのだったんですか?ルーシャス様は…」
ロイ「………苦労するな、お互い」(ポンポンと肩を叩く…透けてるから気分だけ)
セレスト「わあっ!イヤな同情残して行かないで下さい〜!!」

カナン「なあ、セレスト。お前は僕をかばって死んだり…」
セレスト「ぜっっっっっったいに死にません!ええ!カナン様にあんな事やこんな事をするまで死んでたまりますかっ!!フンゴー!!(鼻息)」
カナン「訊いた僕がバカだった…」
日にちが残ってるので経験値稼ぎに専念してこの日は終了。
今まで解決してきた事件の数々を思い出すカナン様。
カナン「そういえばハニ家はどうなってるかな。ていうかハニ太…ろべ…萌え…また会いに行こうっと…」

4日目
カナン「というわけで、炎のダンジョンに行く前に坑道のダンジョンでハニ太に会いに行くぞ」
セレスト「本当に行くんですかーっ!?」
本当に行きました(きっぱり)。ハニーフラッシュの使い心地を訊かれてしまいました。ぼちぼちですよ、ハニ太君。
カナン「さあて、寄り道も終えたし、レッツ封印獣退治。はあ…気が重い…なんで僕はこんな事をしているんだ…しくしく…」
セレストさんが強力なのでさっくりと倒せてしまいます。だって、これでもうレベル19だもの…前にクリアしたレベルだよ…全然怖いものが無いわ…。
カナン「さあ、いよいよ最後のバケツリレーだ、者ども気合いを入れろー!!」
子分「オー!!」
カナン「声が小さいぞもいっちょオイーッス!!」
子分「オイーッス!!」
カナン「シッポを立てろ!!!」
セレスト「それは古すぎです」
子分「イタチのノロイが怖いよ〜」
と、バタバタしつつもなんとか消火。
正気に戻らないおやびん。縋り付く子分。戻らないおやびん。
カナン「…というわけで、また僕の拳が必要になったようだな…」
セレスト「カナン様…」
カナン「うおおおっ!僕の右手が真っ赤に燃える!勝利をつかめととどろき叫ぶーっ!!」

おやびん2ラウンドKO負け。

カナン「うおおおっ!!!防衛!!!」
セレスト「カナン様…、カナン様は魔法使いでは…」
カナン「見よっ!東方は赤く燃えている!」

カナン様の愛の拳で正気を取り戻したおやびんは、子分×20にもみくちゃに押しつぶされるのでした。
カナン「なむ〜」
アックス「うわ、何があったのか思い出してしまった!!ぬお〜!!あの××野郎め!ブッコロ!!」
カナン「おいナタブーム、王冠…」
アックス「くそう、俺の×××××…!!あまつさえ×××…!!ぬが〜っ!!」
カナン「人の話を聞け〜」
セレスト「なんか…おやびんさんは、とっても大切なものを無くされてるのでは…」
カナン「うう〜、それは次のダンジョンの後で僕も失うものでは…」
白鳳「そろそろ出て来てもいいですか?」
セレスト「ああっ!白鳳さんなぜここにっ!?」
白鳳「わざとらしいですよセレスト。でもそんなあなたも可愛い…ふふふ…」
セレスト「おおっと!今回は私は攻めになってるんですからね。そこのところよろしく」
白鳳「私はどっちでもオッケイなんですが」
カナン「どうでもいいから王冠を返せコンチクショウ。セレストならいくらでもくれてやるから」
セレスト「ガーン!なんて事をおっしゃるんですか」
白鳳「このままじゃプレイ日記がいつまでも終わらないので、とっとと宝玉を奪わせていただきました。それでは次のダンジョンでお待ちしてますよ。バイバイキーン!」

炎のダンジョン・水没。
お城への帰還を余儀なくされちゃったりして。
そしてお城ではギルドの連中に操られた兄上や父上にクーデター疑惑をかけられ、カナン様はいきなり逃亡者に。ナタブームがお城の抜け道を教えてくれたので難を逃れますが、このあたりから一転して物語はシリアスになっていきます。何度見てもこの辺はキツイです。
セレスト「ここで私たちが捕まったら、どうなってたんでしょうね…」
カナン「はあ…あまり考えたくはないけど、なんかすごい目に遭わされるんじゃないかって気がする」
セレスト「す、すごい目ですか?」
カナン「僕はともかく、お前の貞操は間違いなく、ない!」
セレスト「ガーン…つ、つかまらなくて良かった…」
カナン「まあそういうシナリオだし」

城の地下道ダンジョンを通り抜けます。ここでは腹ぺこ指数が減らないので延々と経験値を稼ぐことが可能ですが、そんなことやってるヒマはないので今回は素通り。駄賃として神風をドナドナさせていただきました。地上に出たところでロストハート氏にバッタリ出くわすのでムカつきます。くそう、なにもかも知ってるくせにばっくれやがって。

セレスト「…あやしいところはありませんでした。さあ、お入り下さい」
カナン「………。あやしい宿屋じゃないんだな…?(ビクビク)」
セレスト「カナン様?」
カナン「つ、ツインルームなんだろうな。ベッドが回転したり、天井に鏡が付いてたりしないな?」
セレスト「カナン様…別にそんな部屋じゃなくっても…出来ますよ?」
カナン「ひいいいいっ!近寄るなあ!!」
セレスト「カナン様…」
<がばっ>
セレスト「私が必ずお守りいたします。それが私の役目ですから」
カナン「うわああああ、たあすけてえ〜!!僕は今、最大のピンチを迎えている〜っ!!!」


<次回予告>
(BGM)ちゃーちゃーちゃーちゃーちゃちゃーん!ちゃーちゃーん!!
(バックにBGM)ちゃーちゃちゃ、ちゃーちゃちゃ、ちゃちゃちゃちゃちゃーん!
とうとう現れた最後のダンジョン。白鳳に奪われた王冠を追って、僕たちはそのダンジョンに挑む。白鳳の狙いとは?そしてダンジョンに隠された大いなる秘密とは!
次回、王子さまレベル1「最後の戦い」

カナン「太正桜に浪漫の嵐〜!頑張って!!大神さん!!」
セレスト「誰ですか大神さんって…」

(BGM)ちゃらっ、ちゃらっ、ちゃちゃっ♪

▼NEXT STAGE