“六曜”のルーツ |
少なからぬカレンダー上に、二十四節気と共に、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口と印刷され、結婚式や、葬儀の日取を決める際に今でも使われている六曜(ろくよう)のルーツを調べてみた。 その結果、意外な事実が判明。即ち、六曜は旧暦時代の名残!?とばかり勝手に思い込んでいたのが実は誤りで、日本で一般に普及したのは、明治6(1873)年1月1日に旧暦から新暦(現在使われている太陽暦)に代わって暫く経ってからだった!と言う事が。 ■六曜のルーツ 六曜のルーツは中国宋時代末の六壬時課(りくじんじか)と言う時刻の吉凶占いがもとといわれており、日の占いに用いられるようになったのは時代が下った清の時代で、このころの名称は小六壬(しょうりくじん)。現在の六曜のルーツではあるが、言葉も順番も時代によってだいぶ変化してきている。 14世紀の鎌倉時代末期から室町時代にかけて日本に伝来したが、日本に入って「日の占い」として使われるようになってからの変遷をざっとまとめたものが次の表。大安が先勝に、赤口が仏滅に、小吉が大安に変化しており、原型の文字が残っているのは大安と赤口だけ。 しかし、日本で広く使われだしたのは幕末以降のことで、旧暦から現在使われている太陽暦(明治6年)に代わって暫く経ってから。そして、今でもカレンダー上に二十四節気と共に印刷されているケースは珍しくはない。また、読み方も意味の解釈も様々で、どれが正しいという基準はないが、下表に纏めたのが一般的なもの。
上表の「月」は、その月始め(旧暦の1日)から始まる六曜を示す。即ち、1月1日と7月1日は先勝、2日は友引、3日は先負、4日は仏滅、5日は大安、6日は赤口、7日が先勝・・・。2月1日と8月1日は友引、2日は先負。3日が仏滅、4日は大安・・・。
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