ハンディGPSの導入



 これ買っちゃいました。ガーミンのハンディGPS「GPSmap 60CSx」です。まあ前から欲しかったヤツではありますが、いつものように限りなく衝動買いに近いです。一世代前の「GPSmap 60CS」を所有するバイク乗りの知人に「少し高いが買って絶対に後悔しない」と言われて物欲に本格的に火が付き、秋葉原で実物を見て何とか我慢。しかし、2日後には「買った!」です(苦笑)

 ハンディGPSというと、同じガーミン製の「eTrexシリーズ」も有名ですが、こいつはeTrexと違い、ルックスがヘビーデューティーで激渋。たまりませんです。2万5000分の1の地図が内蔵され、カーナビのような自動ルート探索機能(あまり賢くないそうです)のほか、気圧高度計や電子コンパス機能などが付いています。もちろん、USBケーブルを使ってログデータをパソコンに取り込めます。

 前作のGPSmap 60CSとの違いは、GPSエンジンがより高感度になり、12MBのmicroSDカードが付属するようになったことだそうです。単三のアルカリ電池で 18時間動くそうで、サイクリング/ポタリング用途としては十分です。別売りで信じられないくらい“暴利”なマウントブラケットがあり、それを使って自転車のハンドルに取り付けます。




 で早速、ロードレーサーに取り付けてみました。うーん想像していたより、いい感じです。電子電子したGPSを自転車に取り付けると、かなり違和感があるんじゃないかと思っていたのですが、このGPSmap 60CSxは激渋なので異物感があまりありません。それに、アンテナかGPSエンジンが入っていると思われる先端の突起の質感が、ロードレーサーのSTI レバーの質感とうまくマッチして、思いのほかグッドです。

 起動させると、なおいい(当たり前か)。GPS衛星からの電波を次々と補足していくビジュアル表示がこれまた、たまりません。3つ以上の衛星を捕捉できると測位可能になりますが、最初だけは場合によっては30分近くかかる場合があるとのことでした。でも私のは、5分程度で衛星の捕捉が完了しました。




 さて地図の表示です。左の写真では写りが悪く画面が見にくいようですが、実際には視認性はかなり良いです。さすが256色のカラーだけのことはあります。測位の誤差は15m以内と結構アバウトな精度ですが、実際は正確の走行道路をトレースしてくれます。もっとも自動車のカーナビにはさすがに及びませんが。

 それに、2万5000分の1ということで道路標示の詳細さは期待していなかったのですが、思いのほか詳しく書き込まれています。今日は江戸川サイクリングロードを北上し、帰りは野田や流山の一般道を走りましたが、住宅街や農地の道で自転車が走れるようなところは、ほぼすべて表示されます。もっとも、つくばEX沿いの新開発の道路や、大青田や三ケ尾の森の小道はさすがに記されていません。

 しかし、これ、むちゃくちゃ面白いです!今日は単にナビ画面を見ながら走っただけですが、「この道はこんなふうに曲がっていたんだ」とかいろいろ分かって、ほんと楽しい。明日はMTBに取り付けてみます。慣れてきたら、ログデータをパソコンに取り込んでGoogle Earthとマッシュアップ・・・。いろいろと末永く楽しめそうです。買って後悔しないとは本当でした。




 MTBのAttitudeXにも取り付けてみました。ロードレーサーのドロップハンドルと違って、フラットハンドルでは異物感が出るだろうと思っていましたが、MTBに付けても結構いいです(そう思っているのは私だけ?)。バーエンドバーの角度に合わせてGPSも傾けると、結構うまくまとまった感じです。角度を付けたことで画面の視認性もよくなったので、言うことなしです。

 しかし、以前から取り付けているキャットアイ製サイクルコンピュータ「CC-HR200DW」のハートレートモニター(心拍計)と電波干渉を起こします。GPSをオンにすると、胸部に装着したセンサーからの電波をサイコンが拾えなくなります。ロードレーサーに付けているサイコン「MSC-2Dx」(やはりキャットアイ製です)のハートレートモニターはGPSをオンにしても、センサーからの電波を拾えるのですが、こちらはまるっきりダメです(まあ高圧電線の傍でも電波を拾えなくなる軟弱なハートレートモニターですから、仕方ありませんが)。

 それに、この位置にGPSを取り付けると、ダウンヒルで転倒した場合、間違いなくGPSはぶっ壊れますね。ハートレートモニターも四六時中使うわけではありませんから、TPOに応じて両者をうまく使い分けるようにしようと思います。

 ところで、このGPSに付いている気圧高度計、玩具ぐらいにしかならないだろうと思ったのですが、結構使えますね。もちろん気圧は常に変動しますから絶対高度は測定できませんが、相対的な高度はバッチリ測定できます。例えば利根川から峠越えで手賀沼へ向かう布施弁天ルートの標高差が13mだとかが分かり、へぇーと感心してしまいました。


【RAMマウントの導入】


 ロードレーサーにガーミンのGPSを取り付けるマウントブラケットが破損したので、衝撃に強いと評判のRAMマウントを購入、取り付けてみました。うーん、すごい存在感です。非常によくできたマウントシステムでオートバイにハンディGPSを取り付ける時には定番らしいのですが、自転車に取り付けるとちょっとオーバースペック気味です。

 ぶっ壊れた純正のマウントは、ハンドルに直付けするタイプでしたが、RAMマウントはそれなりの長さのアームで取り付けるタイプ。それにビーデューティ仕 様と言えば聞こえは良いですが、要は限りなく無骨。“華奢”なロードレーサーに取り付けると、とてつもない存在感を発揮してくれちゃいます(笑)

 でも、しばらく見ていると、目が慣れたというか、なんかカッコイイ気がしてきました。この無骨さも、衝撃吸収という必然性があるわけで、無駄な仕様ではありませんし・・・まあ使う本人が気に入れば、それでいいことでしょう。

 実際、ロードレーサーの場合は、GPSをハンドルに直付けすると、GPSに与える振動の衝撃はかなりのものです。マウントが壊れたほどですが、それまで も振動の衝撃でGPSの電源が切れることが何度もありました。揺れた拍子に内蔵の電池が少しずれ、電流の瞬断が発生してしまうのが原因のようでした。

 MTBの方にも、純正のマウントでGPSを取り付けるようにしていますが、サス付のMTBだとどんな悪路を走っても問題は発生しません。私の使っている GPSの「GPSmap 60CSx」は耐振仕様とのことですが、地面の凹凸を直接拾うロードレーサーではかなりつらいようです。以前から「なんとかしないとヤバイ」と思っていま したので、これを機にRAMマウントを使うことにした次第です。

 さて、RAMマウントの駆動部は写真のようにボール状になっており、これをアームパーツをはめこんで固定する仕掛けです。このボール状の2カ所の駆動部により、あらゆる方向・角度でGPSを固定できます。このボールはゴム(エラストマ?)で出来ており、それによって衝撃を吸収するのです。この辺りの仕組みはよく考えられており、ちょっと感心しました。

 ちなみに台座部分のハンドルへの固定は、Uボルトで行います。当初は写真のように、Uボルトとハンドルの間に薄いゴムシートを挟んでいましたが、意味がないのですぐに取り外しました。




 アームパーツはアルミ製で結構重いです。まあ丈夫ということですが、ロードレーサーに取り付けるには、この重さは気になります。一本のボルトで締め上げる構造なので、GPSの角度調整などは楽ですが、締めつけが弱いとすぐに緩むのも難点ですね。

 写真のアームパーツはRAMマウントを買った時に標準で付いていた長さ3インチ(約8センチ)のものです。実は少し長めなので、長さ1.75インチ(約4.5センチ)のアームパーツも購入しました。こちらはかなり短いので取り付けが面倒ですが、見た目がおとなしいので、自転車にはこちらの方がよいかもしれません。

 あとGPS本体を取り付けるホルダー部ですが、GPSの着脱が面倒くさい。マニュアル通りにやっても、なかなか外れない。どうやら個体差があるようですが、いつか壊してしまいそうです。そのため私は、GPS本体のアクセサリー装着用の部品を取り外ずことで、着脱することにしています。アーレンキーを使う必要があり面倒くさいですが、そのほうが安全・確実です。




 折り畳み自転車のPacific-18にGPSを取り付けました。実は、当初はPacific-18にGPSを取り付けていませんでした。というか、ハンドルの形状の 関係でGPSを取り付けるのは不可能でした。「まあ、いいか」と諦めていたのですが、小回りの利くPacific-18ですから、脇道のそれるのには最適 の自転車。それにGPSを取り付けられないのは残念だなと思っていました。

  ところが、ロードレーサーに導入したGPS用のRAMマウントを使えば、Pacific-18にもGPSが取り付けられそうです。しかもRAMマウントっ て、パーツをバラで売っているのですね。早速、Uボルトでハンドルに固定する台座などを購入し、Pacific-18に取り付けてみました。RAMマウン トでGPSを取り付けるとド迫力になるかと心配していたのですが、ビジュアルはまあ何とか許容範囲。これでPacific-18も目出度くGPS仕様です (笑)




 物欲大魔王の勧めに従い、カーボンハンドルを買ってしまったのですが(笑)、ようやくロードレーサーに取り付けることができるようになりました。最大の障害だったGPSをどこに付けるかという問題が解消したからです。

 これまでGPSはRAMマウントを使ってハンドルに取り付けていました。取り付ける金具はUボルト。原始的な方法ですが、最も確実です。ただ、アルミハンドルならOKですが、カーボンハンドルをUボルトで締めると100%割れてしまうでしょう。で、困っていたのです。

 実は、ステムに取り付ければよいと前から思っていたのですが、Uボルトのサイズが合わないのでどうしようかと思っていたのです。それが、自転車仲間の方から「Uボルトのサイズを変えて、ステムに取り付ければ」とのアドバイスを頂きました。

 問題はマウント側が大きなサイズのUボルトに合うかどうかですが、マウントのボルトを通す穴に多少の融通があり、大き目のボルトも通りそうです。それで職場近くのホームセンターで、マウントに付いていたものよりも一回り大きい35mmのUボルトを買ってきました。

 住処に戻り恐る恐る確かめてみたら、ステムに擦りながらもギリギリ納まりました。そしてマウントのネジ穴もまさにギリギリで入りました。おお、超ラッキー。で、写真のような形でハンディGPSを取り付けることができました。

 ハンドルに取り付けていた時よりもまとまった感じなので、よかったです。以前、GPSの近くにハートレートモニターを付けていて、干渉が起きて困ったことがありましたが、今回は全く問題ありませんでした。そんなわけで、あっけないほど簡単に最大の懸案が解決しました。



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