【リアディレーラ】
 リアディレーラはシマノのXT(M-760)です。私はどうもXTのデザインを好きになれず、最初に8速から9速に改造したときは、DEOREを使いました。デザイン面では、女性的で艶っぽいDEOREが一番好きです。それに街乗り専用の折り畳み自転車では、DEOREの性能で十分だったからです。

 気が変わったのは、XTがM-760からラピッドライズになったからです。今までのものはトップノーマル(バネが伸びたときにトップギア)でしたが、これはローノーマル(バネが伸びたときローギア)に変わりました。
 何がよいかと言うと、ラピッドファイヤー式のシフターとの相性がバッチリなんです。この辺りのことは私のつたない説明より、アサヒのサイトに詳しい説明がありますので、そちらをご覧ください。慣れるまでに時間がかかりましたが、慣れると本当に良いです。ローへのシフトが軽く行えるというのは、道理にかなっています。

 ラピッドライズは従来XTRのみでしたが、XTにも採用されたのは喜ばしい限りです。しかし、問題はシフター。リアディレーラのトップノーマルからローノーマルへの変更に合わせて、シフターはブレーキレーバーと一体形のデュアルコントロールレバーに変わってしまいました。

 デュアルコントロールレバーはMTBでがんがんレースに出る人にはいいのでしょうが、Pacific-18やBD-1に合わせるのは難しいです。ましてフロントシングルでは、全くダメです。シマノから言うと、折り畳み自転車はカプレオで、ということなんでしょうけど、XTR、XTに続きLXもデュアルコントロールレバー化するとのことで、折り畳み自転車のアップグレードの選択肢が狭まりつつあります。

 XTのラピッドファイヤ方式のシフターはカタログから落ちています。まだ生産しているようですが、いつ生鮮中止になってもおかしくないです。ローノーマルのリアディレーラとの相性が抜群だけに、なんとか生産を継続してほしいものです。

 ところで、このXTのリアディレーラは前作のM-750に比べて、デザインがましになった印象があったこともあって、購入しました。でも、それは錯覚でした(笑)

【リアディレーラとPacific-18の相性について】
 リアディレーラーのXT(ローノーマル)は、Pacific-18やBD-1と相性が悪いらしいですね。従来のトップノーマルのXTに比べ、現行のローノーマルのXTは、折り畳んだ時にフロント・ホイールのスポークと干渉する度合いが大きいそうです。

 確かに、リアディレーラーをDeoreからローノーマルのXTに替えたとき、Pacific-18がうまく折り畳めないなという感覚がありました。それ にMTBのAttitudeXを購入したとき、サイクルサービスおおやまの店長から、AttitudeXについていたトップノーマルのXTをBD-1に流 用したという話を聞きました(AttitudeXにはローノーマルのXTを付けてもらいました)。なんでも、BD-1のお客さんがリアディレーラーをXT に替えるとき、BD-1の相性の良い旧型のトップノーマルにするため、AttitudeXから取り外したそうです。

 ただ今はローラマジッグを付けている関係で、折り畳んだときローノーマルのXTがフロント・ホイールのスポークとどれほど干渉するのかは、もう分かりません。たぶんXTの微妙なデザインの問題なんでしょう。 





【ロングケージのリアディレーラをミドルケージのものに交換】
 Pacific-18のリアディレーラXTを、同じXTに交換しました。同じXTと言っても、これまで付けていたのはロングケージのもので、今回はミドルケージのものに替えました。その結果、チェーンの脱落がなくなるという劇的な効果がありました。

 ロングケージというのは、テンション・プーリー(2つのプーリーのうち下に付いているやつです)の位置がディレーラ本体から最も遠いものを指します。ミ ドルケージは、ディレーラ本体にテンション・プーリーが近づきます。ちなみにロードレーサーのディレーラは、テンション・プーリーが本体に最も近いショー トケージです。

 変速できる自転車では、当然のことながらチェーンは、フロントがアウター、リアがローという、最もチェーンの長さが必要なポジションでその長さを決める のが基本です。それ以外ではチェーンが余りますので、ディレーラがテンション・プーリーを使って弛みをとるわけです。当然、ショートケージよりミドルケー ジ、ミドルケージよりロングケージの方が弛みをとれる量が大きくなります。そのため、リア、フロントともにギア比が大きいMTBでは、ロングケージが最も 扱いやすいディレーラになります。

 さて、私が初代のXTを買ったとき、その区別をあまり気にしていませんでした。私のPacific-18はフロントがシングルですから、ミドルケージの ディレーラで十分です。ただ、それ以前に使っていたディレーラはDEOREで、DEORE にはロングケージしかありませんでしたので、XTに替えたときも、あまりよく考えずにロングケージを選びました。ロングケージのディレーラを Pacific-18のような小径車に付けると、テンション・プーリーを地面にすりそうになります。しかし、テンション・プーリーをこするような凹凸の激 しい道は、Pacific-18では走れませんので、実用上問題はありませんでした。

 ところが、です。ロングケージはチェーンがバタつきやすいという記事を、あるサイトで読みました。その時ハッとしました。Pacific-18では しょっちゅうチェーンが外れて困っていたからです。私は自転車に乗ると、2時間以上走りますが、その間にほぼ一度はチェーンが外れます。フロントのチェー ンリングはシングルで、チェーンカバーを付けていなかったので、チェーンが外れるのはやむを得ないと考えていました。しかし、この記事を読んで、ディレー ラをミドルケージにすれば、チェーンのバタつきを抑えられて、チェーンが外れるのが少なくなるのではないか、と思ったのです。これが、今回ディレーラを替 えてみようと思った理由です。

 さて、実際に替えてみたところ、これが大正解。しばらくチェーンが外れないかどうか、確かめていましたが、今のところ全く外れません。やはり、これまで はチェーンのバタつきが原因で、チェーンが外れていたようです。ディレーラの変更により、スタイル的にもこれまでよりバランスがとれ、とても満足していま す。ちなみに、取り外したロングケージのXTはMTBに移植しよう思っていたのですが、購入したクラインのAttitudeXのリアディレーラはロング ケージのXT(しかもラピッドライズ)でしたので、あえなくお蔵入りとなりました。


【ミドルケージのディレーラでチェーンが脱落】
 またチェーンが簡単に脱落するようになりました。リアディレーラのXTをロングケージからミドルケージに変えてチェーン脱落がなくなったはずなのですが、このところ、また外れるようになりました。うーん、何故でしょう? リアディレーラかどこかにガタがきたのか、それともチェーンの伸びのせいか。よく分かりません。このまま原因不明で外れ続けるようであれば、またチェーンガードの作成を考えないといけないかもしれません。

チェーンガードではなく、SRAMのショートケージのディラーラを導入しました



【ローラマジッグについて】
家の近くの自転車店(セオ新松戸店)を何気にのぞいたら、埃をかぶったパーツが目に止まりました。アヴィドのRollamajig(ローラーマジッグ)で、リアディレーラ付近に付けることで、ケーブルの引きを軽くしようという代物です。

そんなものがあるとは知っていましたが、自転車店やネット通販でもお目にかかれず、廃盤にでもなったのかなと思っていました。それが目の前にあります。パッケージのへたり具合から1年以上前に仕入れたのは確実。ですが、どうしようと思う間もなく、速攻衝動買いです。

さっそく取り付けて見たのですが、イマイチ効果は分からず。とういうのも、BD-1系の自転車はチェーンステーの中をケーブルが通りますので、Rollamajigをつけると、チェーンステーの出口でケーブルを思いっきり曲げなくてはいけません。変速バナナを使って曲げてみましたが、その分スムーズさは失われますね。

まあ、見た目が変わりますので、良しとしますか。




【ローラマジッグについての意外な効用】
 折り畳んで気がついたのですが、Pacific-18では効用がよく分からなかったRollamajigに意外な効用がありました。折り畳んだときに、Rollamajigはフロントホイールのスポークとリアディレーラの干渉を防いでくれます。

 通常、折り畳むとスポークとディレーラがもろに接触するために、大きな力がかかるとスポークが曲がるのではないかという懸念がありました。それを Rollamajigが緩衝となって防いでくれます。もっともその分、折り畳み時にフロントホイールが外へ広がり、コンパクト性は少し損なわれます が・・・。





【カセットスプロケット】
Pacific-18のカセットスプロケットはシマノのXT、11-32Tです。このスプロケはスパイダーアームを使うことで、スカスカの軽量化を実現しています。写真はきっちりメンテしていないときの状態なので、あんまり美しいないですが、きれい掃除すると美しく輝くパーツです。



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