|
|||||||||
使用する部品の構成 【電源トランス】 Dc170mA / 6.3V-2.5V 3A / 6.3V-2.5V 3A / 6.3V-5V 3A / 5V 3A 【出力トランス】 ソフトンRX-30-8-プッシュプル用8KΩ/30W(9,
800円) 【チョークトランス】 <左右独立電源の場合-2個必要> 【全体の構成を考える】 6L6GC、全段差動プッシュプルで直結回路とします。 Cascode+SRPPの構成とすることで、利得が高くなるため、増幅度μの値が低く、内部抵抗rpの低い複合3極管が使えるので、選択肢が多くなります。初段の複合3極管は、10本位から特性の揃ったものを4本選ぶ必要があるので、実売価格が比較的安い12AU7を選択しました。 初段管の12AU7の動作点のIpが、2mAから5mAとなるので、それに対応するFETを調べると、2SK246でいけそうです。(「マルツパーツ館」のHPで無料の会員登録を行い、FET-DataSheetをダウンロードできます)。FETは、50本購入して、特性の揃ったものを4本選びます。 6L6GCは、特性の揃ったもの4本を購入する予定。 【初段の検討】 初段の検討は、FETとSRPP下球の特性図を並べて、次のように検討を行います。(検討を2-3回繰り返せば、動作点が決まります) 2SK246の動作点を、特性図から大体、VDS=12V、VGS=-0.65V、ID=2.5mAとします。 12AU7の動作点は、FETの動作点から、IP=2.5mA、出力段のカソード電圧から考えて、VP=125Vとします。ロードラインは、250VからRL=50k位の線です。 250VからRL=50kのロードラインを2SK246の特性図に当てはめてみると、12AU7下球の250Vの点から、2SK246の動作電圧12Vを引いた238Vの点からRL=50kのロードラインを引きます。4.76mAがカットオフのラインになりますので、このラインまでが動作範囲になります。動作点は、VGS=-0.65V、ID=2.5mAなので大丈夫です。動作電圧は、少し増えて、大体15Vあたりになると予想されます。 初段FETは差動回路になるので、入力電圧1Vとすると、ひとつのFETあたりでは、0.5Vになります。VGS=-0.65Vの点から、0.25Vずつ振ってみると、それぞれVGS=-0.4V、ID=3.2mA、VGS=-0.9V、ID=1.8mAとなります。12AU7のロードラインのピンクの線は、2SK246の動作電圧15Vを差し引いたもので、この線を超えては動作しません。 カスコード回路は、電流増幅となるということなので、これを12AU7のロードラインに当てはめると、125V、2.5mAの動作点を中心に、90V、3.2mAと162V、1.8mAの点に振れます。162V-90Vの間で動作しますので、約72倍(72Vp-p)の利得が予想できます。また、6L6GCの動作点のバイアス値は、-26Vなので、72Vp-pあれば十分にドライブできます。
【初段回路の検討】 上の考え方にしたがって、初段回路を考えてみます。 12AU7は、μ=17 Rp=7.7です。(「電圧増幅双3極管比較表」のHPから) 負荷抵抗値(RL) = 上側球のrp + ( 上側球のRk × 上側球のμ
) + 上側球のRk 上側球Rkは、 Rk = (RL − rp) ÷(μ+1) Rk=(50−7.7)÷(17+1) Rk=2.35kΩ *HP「情熱の真空管」の「私のデータ・ライブラリ」に 「rp=7.7は、少し過大で、実際には、rp=10くらいだろう」という趣旨の評価があるので、Rk=2.2kΩとする。
【出力段の検討】 出力管6L6GCプッシュプル、出力トランス8k(ソフトンRX-30-8-プッシュプル用8KΩ/30W)を予定。
【総合利得の予想】 1) 理想最大出力は、 2) 8Ω負荷における4.2W時の出力電圧は 3) 6L6GCの入力感度は、 無帰還総合利得=最大出力時の出力電圧/最大出力時の初段入力 最大出力時の初段入力(入力感度÷初段利得)を求めます。 初段利得は、約72倍です。 したがって、最大出力時の初段入力(入力感度÷初段利得)は、
無帰還総合利得は 上記2)から、 【負帰還】 このアンプは、総合利得がおよそ24.8倍あると予想できるので、 【電源部】 |
|||||||||
|