相模川KAWA-KUDAR2003 -1st

                                                    2003年3月16日(日)


さて2003年も気がつけばすでに3月、仕事中に車窓から相模川の川原を見やれば草は枯れたまま春の訪れを待っている様子、そうカワクダには絶好の季節です。
そうと決めれば早速BBSに告知、いや〜参加表明が来るは来るは、何と過去最大11人の参加者が好天の高田橋に集結したのである。(以下敬称略)
 

まずは今回の登場人物の紹介です。
●いつもの悪の首謀者660テネレのハギー
●オフ車に乗った時からのカワクダラーCRM250ARの★の
●最近、本妻のテネレより妾のTLM200にばかり乗っているOGW
●相変わらずサバゲー装備でKLXに乗るなんきん
●何故か買う度にバイクが古くなるフジマックはXR250R(ME06)で参加。
●光るマフラー!光るアンダーガード!バイクは全て磨かずにはいられないテネレ乗りZAKIは懐かしのTT250(怪350)で参加。
●テネレとSZRという同じエンジンのロード&オフ車の2台持ちという中々の変態さいとー(壱)は埼玉からKDX220SRで登場。
●虎の子GSXR1100を売り飛ばしてXR250を買ったさいとー(弐)は「川原で遊ぶから来い」とだけ言われての強制参加。
●KTMのアドRを買ったにもかかわらず皆の期待を裏切りフリッツいつものTW200で登場。
●ハギーの誘惑にカワクダの妄想ばかり膨らんでしまった田中は満を持して愛車セローで参加。
●ハギーと知り合いお馬鹿の馬車道一直線に更に磨きをかけてしまったヒロはTL125Sをトランポに乗せて富士から参加。
●応援団(というか見物)としてバラデロ乗りのT-Shota&nonoがやってきました。

【沈没警報発令!!】
さて始まる前からネタの出来るカワクダ。到着したさいとー(壱)は開口一番「クラッチワイヤー切れちゃった〜」。針金を駆使して何とか修理完了。
それよりもロード性能主体のタイヤ「ミシュラン・シラク」の方が問題に見える参加者一同(笑)。
皆気合は十分、準備は不十分で出発。先回りしてカメラを構えているT-Shota&nonoの50メートル手前で我々は進路を変えススキ野原に消えていきます(ごめんなさい)
いつものようにトレールを外していきなり大石ゴロゴロの川原セクションへと皆を引きずりこみ、エイエイと進みます。       
 
さいとー(弐)が少々苦労しているが、意外にもここでは転倒者無し。
皆やるなぁと感心しながら最初の河渡り、ここは皆無難に走り抜けると思いきや!!
田中が河中央でいきなり転倒しかけました。(ギヤチェンジしたらニュートラだったらしい)

しかし水難はこれだけに終わりません。
続く新昭和橋下の大きな水溜まりで、なんきんが転倒寸前!!どうやら今回は水際が危険地帯のようです。
そしてこの先の「魔の昭和橋上流・流れ込みトレール」で悲劇は更なる加速を見せました。
まず口火を切ったのはアミーゴヒロ、段差のある川渡りを普通に行けば良いのに、トライアル大会よろしくフロントアップさせながら川の中に突入(というか落下)。着地で見事な大転倒をかまして技術点芸術点共に零点 。笑激点9.5点という高得点をマークした。さすが静岡の芸人アミーゴヒロ。やる事はロボコン0点並みである。

続く川渡りは、浅いながらも水中に大石が点在する罠だらけのセクション。先頭のハギーは水が濁っていないのを良い事に無難に渡ったが、後続のバイクは濁った水で底の石がまったく見えず犠牲者が続出。ZAKIはFタイヤを弾かれ横断できずに流れを溯り、★のやフリッツもバランスを崩す。
ヒロは弾かれた勢いで急登に突っ込み陸沈。なんきんと田中は見事に転倒、半水没という悲劇に見舞われた。とりあえず二人のバイクは無事だったが、さすがにここで休憩タイム。
上の道路から応援団の二人がやってきました。ここでの悲劇を聞いたT-Shotaの一言は「みんな馬鹿」ハイごもっともです。
  

【猿ヶ島阿鼻叫喚】
続く昭和橋下のヒルクライム。
今まで何故か成功した事が無いフリッツ・なんきん・さいとー(弐)が揃って無事突破。
「いや〜GSXR売ってまでXR250買って良かったよぉ〜」とさいとー(弐)。おいおいそんなもんかい(笑)  
 
登りきった所で、ちょっと長めの休憩をとる。
近くのコンビニでZAKIがバナナを大量購入し皆に配給。お猿ウッキー状態に突入の我々。
それもその筈この先はあの猿ヶ島地区である。(とは言ってもここは猿とはまったく関係ないんですけど)
ここで応援団の二人とお別れです。
磯部堰堤の下から再び川原に突入し、クネクネとしたトレールを抜けるとそこはテトラが敷き詰められたセクションです。   
一番手OGWは、完走直前派手に転がり皆の背筋を凍らせる(いや笑わせる)。
全員がサポートする中テネレ以下皆が慎重に突破。それにしてもロード重視タイヤ装着で難が予想されたさいとー(壱)の走破ぶりが特筆物である。
ゴロ石・川底・泥・草と数々の難セクションを通過して転倒スタック無しは絶賛に値する。
つまりそれは我々の技術の未熟さを露呈する事であるのだが(笑)。
ここでのヒロ対OGWのトラ車対決は技術点笑激点共にOGWの勝利であった。
そして続く玉石ルートでZAKIが転倒、補助ライトとナックルガードが砕け散るという悲劇に見舞われた。
そして猿ヶ島のトライアル遊びセクション「魔の林間&玉石上下乱舞」に皆を連れ込む。
 
木の根と玉石のコラボレーションに皆体から湯気の出る勢いである。
ここまで低速の体力消耗セクションが続いたのでしばらく快走ルートを通る事にする。
座架依橋から広い川原のトレールをハイスピードで走り抜ける。重たいテネレもここではアクセル全開気分爽快、トラ車は逆に辛さ爆発である。
中依知グランド前の決壊場所の登りでスタック続出したが、その後は再び快走ステージが現れるのだ。
快走のアクセントにと国道246の下の水溜まりを走るとさいとー(壱)がスタック、あっという間に泥まみれ、そしてさいとー(弐)が上がり際に転倒。やはり泥まみれ&異臭付となる(笑)三川合流点まで進み近くのコンビニで休憩昼食となった。
間違ってもレストランや食堂で昼食という訳にはいかない泥まみれな我々(爆)。
さてここまでを振り返るとこのコースの凄い所は「高田橋から三川合流点まで一般道を走っていない」という点でしょう。舗装は一部護岸のみなのだから今現在林道でこの距離を連続で走ろうと考えるとそうは無い筈である。   

【再びウ○コの悲劇】
散々ダートを走った後の一般舗装路がなんと走り易い事。
厚木の花火大会で有名な三川合流点の広場を左手に見つつ「あゆみ橋」を渡って海老名側にチェンジ。コンクリの護岸を降りる時に突然ネタは起きる。
★のが護岸上の入り口で何故か転倒、本人曰く「いや〜足着こうと思ったら地面が無かった」だって。
三川合流点から始まる海老名側の川原は最初広々とした気持ちの良いフラットダートから始まる。ここは大排気量の特権を生かしババァーンとアクセル全開、テネレは天国なのだよ諸君(笑)。皆「ビックオフで来れば良かった〜」と思った事でしょう??。
そんなフラットダートも束の間海老名の総合運動公園の前で土手に上がり土手道を少し走ります。
流れ込みを渡れば再び川原へ直下、東名高速の下をくぐると相模大堰が右手に現れます。
前回は土手に昇りましたが、今回は土手下の葦野原にトレールを発見、エイエイと突き進むとグランドが続く正しい川原、グランドが無くなるとそこは戸沢橋です。
橋をくぐって広い川原を進むと目の前は葦野原で埋め尽くされた河川敷。ここから先は下見で発見した新ルート。砂利の段差を降り登りいざ!!と・・進入箇所を見誤り変な所へゴソゴソ進入したルートはほんの数十メートルで消滅です「ごめんUターンね」と言ったはいいものの自分のUターンが一番大変です。
フリッツの手を借りて何とか脱出したが出てみるとシフトペダルがぐんにゃり。くくっ泣くものか。

さて仕切り直して葦野原に伸びる細い砂地のルートを進みます。ここだけでも充分探検気分に浸れるのですが途中の流れ込みを渡り本流際に進むと道は人が一人通れる程度の幅に狭くなりクネクネと節操なく曲がりくねっていきます。
こんな道ホントに行けるんかいな?と後続陣はさぞかし思った事でしょう(笑)。
東海道新幹線の下をくぐるとトレールは更にクネクネとしかも細くなっていきます。途中釣りのオジサンが昼寝などしているので、そこは静かに(笑)通過。ダメ押しの様に覆いかぶさる竹薮を突き抜けると目の前は登り坂、道自体はたいした事ないのですが、登りきった所に車止めの大石がいやらしく並べてあり乗り、越えるのがちょっと大変です。
坂の途中でさいとー(壱)がラインを外してスタック。脱出の手伝いをしていてふとバイクの下を見ると真下に湯気の立つようなホヤホヤの犬のウ○コが...
幸いエンジンの真下付近にあった為、さいとーさんとKDXは難を避ける事となりましたが、続いて笑顔で登ってきたZAKIのTT250は丁寧にも前後タイヤ共にグニュ!グニュ!と(笑)私はまともに見てしまいました。
登りきって笑顔のZAKIに「ウンコ踏んだよ」と正直に言う私、「え?!」ZAKIの顔が一瞬氷つく。爆笑する一同(←失礼な奴ら)。
TT250を見るとブロックの隙間に綺麗にへばりつくウ○コ様。しかもウ○コ様の飛沫はエンジンにも!。更にはほのかに臭いまで漂ってきます。爽やかに吹く春風を体に受けながら今走ったトレールの事などを楽しく語りながら休憩している我々を尻目に一生懸命ウ○コ様を取るZAKIの背中には悲壮感すら漂ってきます(←これは大げさ)。
去年のカワクダでフジマックがウ○コを踏んだ悲劇が繰り返されてしまいました。これもカワクダの試練なのでしょうか?

【やはりゴールは海に限る】
相模線の横を併走するように土手の道を走り神川橋の下から再び河川敷に降りるとそこは広大なサンドのフィールドです。広いサンドならパワーのあるビックオフの天下、660ccの排気量に物を言わせアクセル全開再びブッチギリにかかります。サンドは経験の無い人間には難しい路面です。苦労している人間も
数人、タイヤがシラクのさいとー(壱)はさすがに辛そう。田中は思うように前に進めず難儀している様子。一方経験豊富なフジマックやファットタイヤのTWに乗るフリッツは楽しそうに走り回っています。

調子に乗り更に全開で走る私の目の前にはサンドのフープス(ウォッシュボード)が現れました。2・3個目のコブまでは良かったのですが、そのうちバランスが崩れてフロントがすくわれてしまい...次の瞬間はドカンと転倒砂まみれになりました(くくっ泣くもんかい!)。

それを見て鬼の首を取ったかのように笑うアミーゴ改め悪魔ヒロ。バツが悪い時は好きにルートを変更できるのが首謀者の特権。すぐさまサンドのコースを外して走りやすい締まったダートにチェンジ、神川橋を渡って再び西岸ルートを走ります。
走り易いフラットダートを走り湘南銀河大橋の脇を登り土手道を走りつなぐと再び広い河川敷に出ます。ここはしっかり整備されていて、路面は超フラットな砂利路面、散々走りづらいダートばかり走ってきた我々にはデザート代わり(砂漠じゃないよケーキとかの方ね)に調度良い加減です。

国道一号の下を過ぎると目の前に海が見えるではありませんか!!。
これはなかなか感動モノです。
河の中流をスタートし水の流れと共に川原を下降し遂には海に出る。
何とロマンのある話だとは思いませんか?この感動は走った者にしかわからない事ですよね。パリダカのダカール海岸に匹敵するのではないでしょうか。(すいませんちょっと大げさ)
平塚競輪場の前あたりで川原は終わり、後はほんの少しの舗装路を走るだけ。千石河岸漁港を過ぎるとそこは相模川の河口・馬入です。

いつもの様に釣り客で賑わう1画にバイクを止め皆で今日の労を労います。そして待っているのがカワクダ死の掟、「全員でコーヒージャンケン!」11人で行うジャンケンは熾烈を極め、その犠牲者となったのは田中でした(合掌)。
しばし呆然自失の田中に遠慮無く缶コーヒーを奢ってもらう我々10人は最高のコーヒーに舌鼓をうちます。この味無くしてカワクダは語れないでしょう。田中さん御馳走様でした(全員一同ペコリ)。   

【やはり只では終わらない】

皆おいしいコーヒーを堪能し、記念写真を撮ると後は自由解散となります。
とはいえ、途中までは大方が同じ帰り道。R134を先程通過して行った暴走族の一団に間違いなく追いつくであろうZAKI以外は再び相模川沿いに北上、神川橋を過ぎたあたりで私の携帯に着信が... 。
見ると相手は後ろにいる筈のさいとー(弐)である。なんだイタズラかぁと後ろを振り返るとさいとー(弐)の姿は無し。

止まって電話を掛け直すとさいとー(弐)は一言「道迷っておまけにパンクしちゃった〜(泣)」。
さすが終わっても只では帰れないカワクダ。皆と別れて★のと二人でさいとー(弐)の元へ走ります。
湘南銀河大橋の近くでポツンと一人でいるさいとー(弐)を発見(笑)。見るとXR250のリヤタイヤは見事にパンク。テネレのリヤタイヤは17インチなのでさすがに私も持ち合わせていません。
今回リペアパッチを忘れてしまったので仕方無く近くのバイク屋に18インチのチューブを買いに行きました。無事購入し二人の元に戻ると小雨がパラパラと降ってきました。
そんな状況なので速攻でチューブ交換完了これはパンク大王こと私の得意技です。さいとー(弐)におごってもらったジョージア・クラシコをおいしくいただき小雨の降る中を帰宅しました。こういう時防水透湿のジャケットは重宝しますね。
                                                    ちゃんちゃん♪

今回は他にもお二人がレポートをアップしてくれています。筆者の主観の違いが出ていて面白いですよ。

セローで参加の田中さんのレポート
http://www.interq.or.jp/black/eyes/bike/kawa-kuda4/kawa-kuda.htm

応援団で参加のT-Shotaさんのレポート
http://f1.aaacafe.ne.jp/~aiueo/03.03.16.htm