家族で上高地ハイキング

2006.8.26〜8.27 


【今回の参加者】                                 

ハギー一家(ハギー・ゴメキチ・タクミ・エリコ)


【ルート】                                 

上高地―明神―徳沢(往復)


4年前の悪夢の回想録                         

「家族で上高地の徳沢まで歩こうプラン」は今に始まった事ではなく4年前に遡るのだった。
当時、
1歳だったタクミを春からテント生活にじょじょに慣らして7月の後半に2泊の予定で徳沢に入りテントで星空でも眺めよう!というなかなかゴージャスな計画を実行に移した。

ゴメキチはタクミを背負うために自分は
3人分のテント泊荷物を全部背負う事になり90リットルのザックもバカデカザックも買った。軽量化の為に4人用の山岳テントも買った。

全て準備万端、コースも平地を歩くだけなので特に無理も無い余裕のあるプランだった。
初日は乗鞍スカイラインで頂上直下まで上がり(今は一般車閉鎖)乗鞍岳を青空の下、気持ちよく歩き気分は上々。鼻息も荒く上高地に乗り込み初日の宿泊予定の小梨平キャンプ場にテントを張り楽しい気持ちで夕方を過ごした。と、ここまでは順調だったのだが問題が発生。
夜になって何とタクミが発熱。

ご存知のとおり上高地は一般車通行止めで夜間は入口のゲートを閉鎖してしまう。
つまり帰るに帰れなくなってしまったのだ。

更に追い討ちをかけるように本降りの雨が降り出した中を近くのホテルを数件あたったものの全て満室
(この時はキャンプ場のケビンの存在を知らなかった)

満室のホテルでバスターミナル近くに大学の診療所があると聞き、暗闇の雨の中タクミにマットをかぶせ、迷い歩き、何とか辿りつき解熱剤をもらいとりあえず高熱は一旦下がったが、結局タクミはテントの中で一晩泣き叫び続け我々はほとんど眠れず、朝と供に逃げる様に帰った。

この時の事が私的に強烈なトラウマになってしまいその後、家族でキャンプに行ってないのだ。

しかし、その年の秋に再度チャレンジ。今度は上高地入口の沢渡に宿を取り万全の体制で挑んだ。
しかしそれまで晴天だった空が河童橋を過ぎたあたりで急転、何と平年よりかなり早い降雪
(タクシーの運ちゃんもびっくりしてた)となり事態は一変。
明神まで行ったもののタクミは今度は寒さのために泣き叫び、またしてもダッシュで帰還となった。


そんなこんなで我が家には「行きたくても辿りつけない鬼門、徳沢」なのである。くれぐれも念を押すけどルート上難しいところは一切なく、歩ける服装なら誰でも普通に歩いて行ける所。果たして3度目の正直となるのであろうか?


【準備はいつも万端の筈】                             

徳沢に行くには単純に往復4時間程度歩く必要がある。
2
歳のエリコはチャイルドキャリアで背負うとしてもタクミにはきっちりかっきりと歩いてもらわなければならない。

昨年からタクミを山歩きに、エリコもキャリアへの搭乗に慣らしていき前述の大山周辺レポに書いた通り良い感じだ。今回の宿泊は万難を廃し小梨平キャンプ場内のケビンを利用する事にした。計画は完璧だ!。


大正池−小梨平キャンプ場】                        

そして迎えた826日。夏休み最後の土日という事で道はいささか混んでいるがだいたい予定どおり上高地入口の沢渡に到着。駐車場で身支度を済ませタクシーで上高地へ
(
※現在上高地へのタクシー料金は定額と決まり、中型タクシーで大正池まで3100円、上高地バスターミナルまで3900円だそうです)

我々は大正池で降りここから歩き始める。
空は澄み切るまでに澄み渡り、岳沢を中心に見る穂高連峰も頂上の稜線がほんの少し雲に隠れているものの良い素晴らしい展望だ。

家族分の荷物を入れた縦走用デカザックの重みが心地いいくらいだ。エリコの乗るチャイルドキャリアはゴメキチが背負い気分良く出発。


大正池から河童橋までは本当に誰でも歩ける整備された道で人も多いのですが意外とのんびり歩ける良いルート。大正池の湖畔をジャリジャリと歩くと道は木道になり、流れ込む小川の上を行ったりするので流れの中に岩魚が泳いでいるのが見てとれる。
木道と土の道が交互に続きしばらく歩くと湿原となりそこが田代池。
空蒼くオニヤンマが宙を舞う山にかかる雲が薄くなり穂高の稜線が見えて素晴らしいロケーション。

(
結果的にここでしか穂高の稜線が見られなかった)

さぁ歩くぜぃ!! 大正池にGO!!

田代池は湿原です

わたしゃ荷物持ち
変なポーズのカメラマン()  

田代池から再び森の中となりしばらく進むと梓川沿いに出てそこが田代橋。
橋の脇で小休止、川面を吹く風が心地良い。田代橋からは対岸を進むと目の前に猿の群れが出現。
向こうは意に介さずといった感じだけど人間側は大騒ぎ
()
こらこら野生の猿はかまっちゃいけないんだってばぁ。←観光客の皆様に言ってる。

そうこうすると観光客の数もグンと増えてほどなく河童橋に到着。何とまぁ人の多い事多い事。
小腹が空いので五千尺ロッジのカフェ
(お洒落でビックリ)に寄り子供達はソフトクリーム、我々はコーヒーをいただく。来たからにはと一応河童橋をバックに記念撮影してそそくさと小梨平キャンプ場へ。

コジャレたカフェがあって驚き 通ったからには一枚くらい撮ります
D型ケビンは貸し別荘のようだった やっぱりカレーライスなのだ

予約しておいたD型ケビンは3部屋長屋のログハウス風。
小綺麗だし
2部屋になっているしキッチン・トイレ・テレビ・冷蔵庫・布団付き。炊飯器や鍋類食器も完備で使い易くちょっとした貸し別荘のようだ。
上高地内のホテルが軒並み高額なのを考えるとここはとてもお薦め。
ちなみにD型で小学生以下の子供は二人で大人ひとり分の金額となり大人3人分で計18,000円也。
ホテルの大人ひとり分より安いのだ。
風呂は管理棟にあり、意外と広く心地良い。

晩御飯は自炊でキャンプ場といえばやはり当然カレーライス
()
普段食べてるのと同じカレーライスなのだがなぜか子供達に大ウケだ。気分の問題なのかな?まぁ良い事だ。
夜になると雷が鳴り夕立が来る。思わず
4年前の悪夢を思い出し身構えるが今回はケビンで良かったと痛感。
正直、子供連れの場合精神的にテント泊まりより楽だ。       
小梨平キャンプ場のHP


往路・小梨平−明神】

雨も朝にはすっかりあがり、流れる雲の間に青空が見える。気持ち良く目覚めてささっと朝食を済ませて準備をしてチェックアウト。
管理棟に宿泊用の荷物を詰めたデカザックを預けていざ出発。
(AM
8時半)目的地の徳沢までは管理車両も通るくらいのダートの林道風の道で緩い登り下りがある程度の歩き易い道だ。

小梨平から明神までは子供の足で50分くらいの道のり。昨夜の雨でしっとりとした森の木々達が優しい感じで我々を迎えてくれる。
途中から梓川の観える道となり風が心地良いのだが、

よし歩くぞぉ!!   オー!!

なんてこった!背中のエリコがぐずりだした。明神まではもう、近くまで来ていたのでタクミ&ゴメキチと相談。
了解を得てエリコを背中に明神までダッシュ!ダッシュ!。

まぁ抜くは抜くは()もれなく一般ハイカーをゴボウ抜きで明神到着。
キャリアからぐずるエリコを降ろすと機嫌も直り、晴れ間も見える山々の眺めを堪能しながら、ほどなく到着した2人と一休み。

のんびり休憩これが楽しい

明神−徳沢】

さてここからが本番というか本命。
エリコはキャリアに乗せるとやはりぐずり出すので試しに歩かせるとまずまず機嫌を戻してくれた。


少し歩くと徳本峠の入口分岐に到着。
そこには案内板があり徳本峠方面は土砂崩れ等でしばらく通行止めとのこと。
徳本峠を越えるルートは釜トンネル開通以前は新島々から上高地への入山ルートだった伝統のある古道でいつか歩こうと思っているルートだ。なんて思いながらしばらく歩くとエリコがまたぐずり出して対向のハイカーに笑われるが、数分後に寝てしまった。
考えても見れば熟睡中のエリコをエイ
!と無理やり早起きさせて連れてきたので眠かったのだろう。

徳沢に向かって歩いているとだんだんひんやりと涼しくなってくる。
空気が変ったのがはっきり判る。明神までは観光客も大勢居るのだが、明神から先はトレックハイカーの世界になる
(道の程度ではなく距離の問題なのだろう)

上高地から見る眺めが河童橋から見るソレとはかなり違う。井上靖の「氷壁」(読んでません)の舞台になった(らしい)屏風岩と呼ばれる岩壁がババンと観えてなかなか壮観である。そうこうしていると徳沢ロッジの看板が現れ、しばらく進むと森の中に草原が現れた。目的地の徳沢園だった。
    ⇒徳沢園のHPはこちら

気持ち良い風が吹きます 気持ちの良い草地が広がっていた

復路・徳沢―上高地バスターミナル】

過去2回敗退?している、そして簡単に来られる筈なのに来る事が出来なかった徳沢にとうとうやってきた。

夢に見た徳沢
()
憧れの徳沢(笑)
遥かなる徳沢(笑)

うーん、本当に良いところだ。

開放的で景色も良く居心地良い事この上無い草原が徳沢のキャンプ指定地。
いつかここにテントを張り夕焼け色に染まる屏風岩を眺めながらバーボンでもチビチビやりたいなぁなんてトリップしつつ徳沢園の前に腰を下ろした。エリコはまだ寝たまま、

エリコ爆睡中
タクミは「やっと着いたぁ」と嬉しそう。ところが次に一言「タクシーはどこ?」()
どうやらタクミは歩きはここで終わりタクシーに乗って帰るものだと思っていたみたい。うーむ、ちゃんと説明したつもりだったが・・・今着た道を歩いて戻る旨を伝えると見た目に解るくらいテンションダウン()
ゴメキチが買ってきたソフトクリームもあまり食べない
(余談ですがここのソフトクリームは結構美味しかった)

のんびり景色を眺めたりチョコレートやお菓子を食べたりしてタクミがある程度持ち直すのをまって復路出発。
ただ最後までちゃんと歩いてくれるかどうか不安定要素も多いので「奥の手」の出番。

「たくみぃこれからタクシー乗る所まで泣き言言わずに最後まで歩けたらボウケンジャーのロボット買ってあげようかな〜♪」と言うとタクミの顔が一気にパワー全開()
「うん
!!がんばって歩くよ!!」と力強く宣言。もう効果てき面でスパスパと歩いていく。
子供はメンタル次第で歩けるものだ
()

それでもさすがに帰りは体力的にきついのか適時休みが多くなる。

途中でエリコも眼を覚まし、ボウケンジャーの歌など歌いつつ明神に到着。

ここで昼食タイム。休んでいると軽くポツポツと降り出したので明神館の中で蕎麦とラーメンを食べる。
うはは歩いた後の麺類はどうしてこんなに美味しいのだろうか?。

タクミががんばって歩いてくれたおかげで時間的にも余裕がある。昼飯もゆっくり食べられた。雨は結局ポツポツきただけで済み足取り軽く小梨平までの道のりを歩く。

河童橋から流れてきた場違いな観光客(ワンピースのロングスカートにミュール履きで歩いてきたのには笑った)を眺めつつ無事小梨平に到着。

キャンプ場の管理棟に預けた荷物を受け取り上高地バスターミナルへ進むと河童橋付近は渋谷か青山かはたまた原宿かという感じの大賑わい()。いやホント居るだけで疲れる。

やっと着いた上高地バスターミナルはバス待ちの長蛇の列でごった返しものすごい状況で閉口した。何でもこの時期は定期便意外の観光バスも進入禁止になるらしくツアー客等がシャトルバスに集中してしまうのも混雑の要因と思われる。そんな行列をすり抜けタクシー乗り場へ。

こっちはさしたる混雑も無くあっさりタクシーに乗車。がんばって歩いてくれたタクミは帰りの車中で速攻爆睡()帰りの高速道路の渋滞にはさすがに疲れたがそれを差し引いても良い旅だった。⇒上高地の公式HPはこちら

楽しかった!! また来るぜい!!

君はよくがんばった