最終更新H17.2.6
エレクトロタップの使い方
電気系車いじりに付きものの「エレクトロタップ」。使い方は簡単、とは言うものの、初めは分からなくて色々HPをググったりしたものです。しかし、意外と情報が少ないのが現実。
ということで、何を今更企画第●弾!!エレクトロタップの使い方について、今、管理人が理解しているレベルで解説します。当然後から見れば「ウソだった・・・」ということも有りますので、信じる、信じないは自己責任で(笑)。
そもそも何に使うのか。 電気配線の分岐に使います。車の配線、特に信号をやり取りする配線は、束になって車内を巡り、コネクタで接続されているものが多いです。そこから、カーナビ用車速信号だとか、ETC用の電源だとか、トランク開放警告信号だとかを取り出す際、元の配線を切断するリスクを少なく分岐させる為に使用します。
実使用例 トランク開放警告灯の接続の例
車内コネクタ接続2 車内コネクタ接続3
このようなコネクタ辺りから線を分岐する場合に使います。結構混み合っている場所なので、ニッパー等で被覆を剥くなどの作業を行うと、本線切断⇒車に不具合発生、というリスクが生じます。エレクトロタップを使えば、切断のリスクは殆どありません。当然、「正しく使えば」ですが。
使用方法 ★★重要★★<サイズ(色)の選び方について>
エレクトロタップ エレクトロタップは使用するコードの心線の太さ(コードの中身の銅線の径)により使用するもの(色)が違ってきます。
エレクトロタップは色で区別が付いていて、凡そ、赤(0.5sq〜0.85sq)、青(0.85sq〜2.0sq)となっているようです。購入時に確認しましょう。単に色の好みで使い分けるものではありません。
 車の場合、信号線の接続、コネクタからの分岐に使うのは「赤」がお勧めです。青だと接触不良で動作しなかったりという危険があります。もちろん、締められないような太さであれば青をどうぞ。
<使い方>
 エレクトロタップには、メーカーにより多少の違いが有るようですが、使い方というか、原理は同じだと思います。ちなみにコレはエーモンの「配線コネクター」ITEM No.E488、適合コードサイズ0.50〜0.85sq、というものです。
真ん中に見える金属でコードを挟み、結果部分的に被覆が切れて、中の心線と接触して通電する仕組みです。
 この金属の切れ目の幅が、赤は細め、青は太めになっています。従って、車の信号線のような細いコードに青いタップを使うと、切れ目の幅が大きすぎて被覆を十分に切ることが出来ず、心線に金属が触れない=繋がらない、接触不良ということが起きます。
 実際の使い方は、まずタップにあるコードを通す溝が「どちらが本線用でどちらが分岐線用か」を確認する必要があります。当たり前ですが、コードが貫通できるほうが本線を挟むほう、ストッパーが有って貫通できないほうが分岐線を挟むほうです。間違えるとタップ1つダメにしてしまいます(原則再使用不可と考えたほうが良いです)。
 確認したら、どちらがやりやすい方で良いと思いますが、最初に本線コードをタップの金属の切れ目の真ん中に置き、溝を通るように真っ直ぐに通します。先に分岐線に付けてしまう手もあります。
 そうしたらプラスチックのカバーを曲げてフタを閉めるように、コードの溝が合うように被せます。
 後は、コードがずれない様に気をつけながら、プライヤー等で潰していきます。
 うまくはまれば「パチッ」という音がします。音がしたら片側完成。もう一方も同様に挟み込みます。
 単に上記写真のアップです。
 単純なんですが、これを余りスペースのない車内で作業するとなかなか大変だったりします。ゆっくり確認しながら作業することをお勧めします。
 うまくタップの金属の溝に載せないでコードを挟んで、力を掛けますとコードが断線、切断する恐れがあります。
 こちらが完成形。パチンという音と共にピッタリ締まればOKです。ちなみに無理やり開けてみると、下のような状態になっています。被覆が部分的に切れて、タップ内のアルミの切り欠き部分と接触しているのが分かります(か?)
●タップで結線が終わったら、動作確認の後、タップをビニールテープでグルグル巻きにしておくことをお勧めします。何かの拍子にタップが「カパッ」と開いてコードが外れることを防ぎます。

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