最終更新 H20.11.21
テニスラケットのグリップ適正化 
       (正解の無い話)       
ラケットのグリップを太くする!!
 フィッシャーのラケット「PRO EXTREME FT」のグリップサイズを「2」からアップさせる!!

<<参考ホームページ>>

SOHOストリンガーホームページ内「グリップサイズの測り方」
SOHOストリンガーホームページ内「日本のグリップは細すぎる!」
こちらが、今回のお題であるFISCHER PRO EXTREME FTです。
当初のグリップサイズは2。このままでは細すぎるので(感覚)、私の手に合うサイズに修正します。

では、私に合うグリップサイズとは「3」なのか「4」なのか・・・
SOHOストリンガーさんHPによれば、

「中指の先端から指にそって引いた線上で、親指の付け根からおろした垂線までの距離をインチベースで測定した数字が、そのままあなたのグリップサイズになります。」

ということですので、私の場合は13.5cm、つまりインチに直すと、5.3インチ。

さて、5.3インチというのは、いわゆるグリップいくつなのか、ですが、

グリップサイズは、4+●/8インチで表される●のことなので、
5.3インチ=4+1.3インチ=4+10.5/8

つまり手のひらの大きさからすると、適正グリップは10.5ということになります。
なんとまあ、もともとのグリップサイズが2なので5倍という感じですね。(実際は2/8と10.5/8の差なので8.5/8インチ、つまり約1インチ=2.54cmの差です[円周の差])

<グリップサイズ換算表>
グリップ
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 10.5

4インチ

1/8
1/4
3/8
1/2
5/8
3/4
7/8
8/8
9/8 10/8 10.5/8
mm
105
108
111
114
117
121
124
127
130 133 135
*1inch=25.40mm 1mm=0.03937inch

但し、今使っているバボラのグリップ「約7」が違和感無く(当初は違和感一杯)使えているので、「7」あたりを目指して作業します。

バボラのグリップ極太化
そして、必要な資材を用意します。

とりあえず必要なものは、
・バルサの薄い板(今回は2mmのもの) *4グリップアップ
・Kimony グリップチューブ *1グリップアップ
・リプレース用グリップテープ
・ガムテープ
位です。どこでも買えそうな物ですが、今回はSOHOストリンガーより購入。安いものばかりです。
(振動止めはグリップの件では要りません・・・)

肝はバルサを使うところでしょうか。ラケットのバランスをなるべく崩さないように軽いものを選んでいます。グリップが重くなると、ラケット全体では重くなりますが、振った感じが軽くなります。トップライトなラケットになります。
まずは、今付いているグリップを外します。きれいな皮のグリップでしたが、外します。
これからグリップを太くするので、外したものを再使用すると寸足らずとなります。。。

この状態で、グリップの8角形の各面の幅と長さを測っておきます。
バルサをそれに合わせて切るためです。

このラケットの場合、
・大17mm×2枚
・中13mm×2枚
・小 9mm×4枚  が必要です。

なお、長さは20cmでした。
測ったら両面テープを貼ってバルサを貼る下地を作ります。

両面テープは薄くて軽いものが良いと思います。

どうせバルサの下になってしまうので、あまり几帳面にすることも無いです。
グリップエンドの太い部分の長さを測り(このラケットでは21mm)、鉛筆で線を引いてからカッターで軽く切り込みを入れます。カットしてしまわないように注意です。あとでグリップに押し付けたときに、うまく折れるようにする加工です。

そして、バルサを切り分けます。
・大17mm×2枚
・中13mm×2枚
・小 9mm×4枚  を作ります。

なお、切る前のコツとして、バルサ板の両端をセロテープで留めておくと、切るときに割れたり裂けたりしないので良いです。バルサは弱いので注意。

また、SOHOストリンガーホームページでは、それぞれの幅+1mmくらい太めに切って、台形にそぎ落とすという丁寧な手法を採っています。

私は、いい加減なのでバッサリとそのままサイズでカットしました。
切ったバルサを貼っていきます。一番太いものから順次張りますが、斜めにずれて貼ってしまわないよう、慎重に張ります。特に最初に貼る一番太い板がずれると全部ずれてしまうので注意です。

台形にそぎ落とした人は、そぎ落とした面同士が合わさるように貼ります。そうすると、この写真よりきれいに、隙間無く貼れる、はずですね。

グリップエンドの部分は、さっき切り込みを入れてあるので、上から押せばパキッと折れてグリップに馴染む、はずです。
こんどは、ビニールテープで両端を留めます。

あまりグルグル巻くと重くなる(一方でトップライトになる)ので注意。

ちょっとカパカパしたので、真ん中も留めました。

そしてここで「Kimony グリップチューブ」をかぶせます。無くても良いのですが、今回はコレによるグリップサイズ1アップも計算のうちなので、まずはかぶせます。

ただ、ちょっと重たいような気もして・・・・。(不安)
熱湯を掛けたり、ドライヤーの熱を加えることで、Kimony グリップチューブは縮んでフィットします。
バルサもガッチリ固定されるので、一石二鳥です。

ただ、結構時間が掛かります。
そして、巻き替えグリップを貼ります。

なーんか変なデザインですが、それよりも、思ったよりもグリップが厚くて重いことが気になります。。。。

十分太くなってしまったような。この上にオーバーグリップテープを巻いて使いたいのですが。。。
じゃーん、巻いてみました。

持ってみました。ん、太い。太すぎないか??
今までのバボラと比べても、分かり辛いですが、太いです。

ちなみに測ってみると、
今まで使っていたバボラはグリップ周囲12.5cm=4.92インチ=4+0.92インチ
=4+7.4/8インチ=グリップサイズ7強。

一方今回のフィッシャーはグリップ周囲13cm=5.12インチ=4+1.12インチ
=4+9/8インチ=グリップサイズ9。

若干、計算で出した「最適値(10.5)」より細いですが、それでも持ってみると感覚として太いです。
太すぎます。しかも、トップが軽すぎです。

結局、4コマ戻ってKimony グリップチューブを外し、またグリップを巻き直してグリップ8程度になりました。
また、トップライト対策に振動止めなども付けてみました。

●完成スペック
フィッシャー 重さ335g バランスポイント315mm グリップ8
(参考)バボラ 重さ315g バランスポイント330mm グリップ7
その後の微調整・・・ その後、実使用してみて、やはりグリップ8は太すぎる、力が入らなすぎる!!ということで、グリップテープを外してグリップ7へダウンしました。
これからも実際に使ってみて、”しっくり”とくるサイズを試行錯誤したいと思います。
結局のところ、グリップサイズは色々と考え方もあり、太いのが良いという方もいれば、細いのが良いという方もいます。最後は自分の感覚ですね。
多分、自分の場合はグリップ5〜7位の間で見つかりそうな気がしています。
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