布施弁天・あけぼの山農業公園・あけぼの山公園




 利根川サイクリングロードの柏区間を下流へと下ると、柏市から茨城県の取手市に架かる新大利根橋に至ります。その近くに江ノ島などと並ぶ関東三弁天の一つ、布施弁天(紅竜山東海寺 )があります。まあ、江ノ島の弁天様は関東三大弁天の1つなどとは言いませんから、関東三大弁天とはたぶん自称、あるいは檀家の皆さんのネーミングでしょう。こういう田舎くさい煩悩まみれの対抗意識は結構好きです。




 この弁天様はあまりにド派手なのです。それゆえに、しばし敬遠してたのですが、改めて訪れるとなかなかの艶姿で良いですね。なんでも2008年で、開山1200年とのことです。そう言えば、あの伝説の巨人、デーダラボッチがこの弁天様に恋し、あっさり振られたという言い伝えがあるそうです。傷心のデーダラボッチが去っていた足跡については、こちらをどうぞ。




 有名な「目つぶしの絵馬」です。この絵馬は田中藩のお殿様、本多氏によって奉納されたとのことです。なんで目つぶしかと言うと・・・江戸時代のある時、弁天様の近くで毎晩、2頭の馬が現れ農作物を食い荒らしていましたす。村人は見張りを立て、馬たちを追うと、この絵馬の中に吸い込まれていったそうです。それを聞いた住職が、二度と抜け出さないように目を塗りつぶしたところ・・・でも、領主様が奉納した絵馬ですよ・・・これ以上詮索はよしましょう(笑)

 ところで、この布施弁天に併設するような形で、あけぼの山農業公園とあけぼの山公園があります。両方の公園とも柏市営公園で、しかも両者は一体化しており、来訪者にはその違いは分かりませんが、あけぼの山農業公園が柏市農政課、あけぼの山公園は公園管理室の管轄のため、お役所仕事的に二つに分かれています。これもまた人間くさいと言いましょうか・・・。あけぼの山公園には桜の名所があり、利根運河の桜と違いトラディショナルなお花見が楽しめるそうです(私にはNGですが)。

 いずれにしろ、グループでこの地にサイクリングに訪れた方は、ここを目標の1つにするといいかもしれません。食事処やバーベキュー施設もあり、グループなら結構楽しめるでしょう。さて今回はとりあえず、あけぼの山農業公園の春の1日をご紹介します。





 4月中旬のチューリップ、菜の花の季節のあけぼの山農業公園です。とても美しいですね。でも待てよ、です。風車にチューリップといえば、同じ千葉県の印旛沼が有名です。どちらが先にできたのでしょうか。こちらが先ってことは? でも、まさかね(笑)




 この菜の花畑は圧巻です。黄色のじゅうたんですね。

 ただ、咲きほこる春の花を見に来るのは大変です。1年にこの季節だけ、この辺りの道路は自動車で大渋滞になります。この日(2005年4月17日)のお昼ごろですが、サイクルコンピュータで測ったら渋滞は4kmに及びました。やはり自転車で来るのが正解のようです。



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