【ライトの取り付け位置について】
 フロントバッグを付けている関係で、ライトの取り付け場所にいつも苦慮していました。そこで、昭和インダストリーズの「ハブライトホルダー」なるものを買ってきました。ハブのクイックリリースの調整ナットを、このホルダーで置き換えます。単純な仕掛けで、同様の製品はいくつか出ています。まあそれぐらいの認識だったのですが、こいつはなかなかの買い物でした。というのも、このハブライトホルダー自体が、ホルダー本体とナットに分解できるのです。




 こんな感じです。左がホルダー本体、右がナットです。




 普段は、ナットだけを付けておきます。ホルダー本体は、クイックリリースを緩めることもなく、タケノコバネをなくす心配もなく、簡単に取り付けることができます。これはなかなかのアイデアだと思います。無骨なナットも私の好みです。




【ライトのブラケットの変更ついて】
 ハブライトホルダーには今まで、マグライトをマジックテープでマウントする製品を使って取り付けていました。簡単に取り付けられるのはいいのですが、見た目がダサいのが難点でした。

 それで何か安くてよいものはないかと思っていたら、ありました。子供の自転車などにもよく使われるサンヨーのLK-K304Aです。マグライト自体はも ともと使っていたものの方がよい品なので、この製品のマグライトはお蔵入りさせて、マウント部だけを使っています。マウント部は本来ハンドルに取り付け て、マグライトを差し込むのですが、このマウント部をハブライトホルダーに取り付けました。思いのほかカッコ良いので気に入っています。 

 マグライトの角度は、手で回せるネジを緩めることで調整します。このネジは本来、ライトをブラケットに固定したり、取り外したりするのに使うネジですが、ハブライトホルダーに取り付けるネジとして使うことで、工具を使うことなく角度を調整できるようになりました。





【これまでのライトの取り付け位置】
 「ハブライトホルダー」を買う前は、マグライトをマジックテープで取り付ける「バイクライトホルダー」を使って、ハンドルのドロップ部分の内側にライトを付けていまし た。これならバーテープの上からでも取り付けられます。ただ、ライトの安定が若干悪いのと、ドロップ部分を握れなくなるのが欠点です。もっとも夜間にドロップ部分を握ることは、私の場合、あり得ませんが。





【キャットアイのLEDライトの新製品「HL-EL520」を導入】
 キャットアイのLEDライトの新製品「HL-EL520」を購入しました。1W相当のLEDが1個という、今となってはごく普通のライトですが、キャットアイの従来製品に比べ1.5倍の明るさだそうです。本当に1.5倍かどうかは別にして、確かに明るいです。これなら10m先の障害物でも容易に判別できそうです。いやぁー、LEDライトの進化には驚かされますね。

 私は、キャットアイの従来製品ではこれまで「HL-EL500」を使っていました。ただデザイン的にあまりに微妙なので、取り付けて唯一しっくりくるのは折り畳み自転車のPacific-18だけでした。ロードレーサーやMTBにはとても使う気になれず、一般のマグライトを取り付けていました。しかし、このマグライトでは光量が足らず、そろそろ「HL-EL510」あたりを買おうかなと思っていました。

 今回買ったHL-EL520は、このHL-EL510の改良型です。デザイン的にはほとんど変わらず、明るさが1.5倍になりました。実はHL- EL520、米国では昨年に発売しておきながら、日本での発売はしばらく見送られてきました。私は偶然、米国在住の日本人の方のブログでこの製品のことを知り、「HL-EL510を買うぐらいなら、こっちだな」と発売を心待ちにしていました。

 で、ようやく日本で発売されたのは今年の1月。いったい、なぜ日本での発売がこんなに遅れたのでしょう。謎ですね(だいたい想像はできますが、笑)。ちなみに、私がこれまで使っていたHL-EL500の改良型は「HL-EL530」で、やはり米国では既に販売されています。でも、日本では未発売です。なぜ今も発売しないのか。うーん、これも謎です。

 ところでHL-EL520、HL-EL530とも、ハンドルなどに固定するブラケットが従来製品と違っています。改良版なのでしょうが、この新型ブラケット、あまりよろしくないです。固定力がプアーのため、特にMTBで使えるか疑問です。ダメだったら、従来製品のブラケットを使うことにしましょう。

 さて実際に使ってみると、このHL-EL520、なかなか良いです。従来品より1.5倍明るいという宣伝文句は思いっきりクエスチョンですが、地面の障害物や穴ぼこを認識するのに十分な明るさ。それに今まで使っていたHL-EL500と違ってすっきりしたデザインですから、ロードレーサーのハブの部分に取り付けても違和感がそれほどありませんでした。

 それに弱々しいなあと思っていた新型のブラケットですが、見た目と異なり固定力はかなりのものでした。きちんと締め付けておけば、上下左右いずれにもずれることがありませんので、十分に実用レベルですね。これは収穫です。

 ひょっとしたら旧型のブラケットより、よいかもしれません。というのも、旧型は左右首振りができるのがアダとなり、少しの振動で光軸が左右にずれるという欠点がありました。この新型ブラケットは、そんなもの付いていません。光軸の上下左右を決めてから固定する、シンプルな仕掛けです。走行中には手が届かないハブに取り付けるので、光軸が全くずれないのは助かります。

あとは耐久性ですね。思いっきり締めるので、壊れるのが早いかもしれません。ただブラケットは300〜400円で別売されるでしょうから、在庫しておけば無問題でしょう。

 このライトの弱点と言えば、防水ではないことです(HL-EL500の方は3気圧防水です)。まあ雨の日のナイトランは今のところ想定できないので、私はデザイン重視のHL-EL520で十分です。ただ泊りがけのツーリングで使う方は、HL-EL500の改良型で、外国では既に販売されている「HL- EL530」の国内発売を待った方がよいでしょう。


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